薄暮の呼野駅
小倉からちょろっと往復できるいい駅ないかな・・・目をつけたのは日田彦山線の呼野駅。 小倉から8駅、約30分。ネットで見た寂寥感あふれるホームに、しばし佇みに行こう。 日田彦山線はこれまで何回か乗っている。 途中志井までは都市郊外っぽい雰囲気であるが、石原町あたりから石灰石の石切場や 併走する錆びたレールなどが目に入ってくる。 呼野の次はもう採銅所、香春、そして田川伊田。そういう場所なのである。...
View Article石原町駅
呼野からひと駅戻り、石原町(いしはらまち)駅に降り立った。 ここは島状ホームと駅舎側ホームとが構内踏切でつながった、比較的大きな駅で、 時間を限ってはいるが有人の駅である。 ここは駅舎が古い。木目の浮き出た木部はこってりとペンキが塗り重ねられ 時代の下る鋼管製のラッチも使い込まれた風情でなじんでいる。 駅員さんは上り下りの列車が来るたびにホームへ出てきっぷ回収、構内踏切を渡るお客の安全確保、...
View Articleひょんな松山
松山でたまたま通りががって目を留めた、茶房ひょん。 凜とした佇まいは老舗なのか現代のセンスのお店なのか一見しただけではわからない。 そのときは時間がなかったのでとりあえずショップカードをもらっておこうと店内に一歩入ると・・・ うわぁ。センス良く落ち着いた大人の空間。しかも温かみがある。 外観以上にすてきな雰囲気に、明日のお昼絶対来ようと心に決めた。...
View Article船旅は三津から
伊予鉄三津駅から港へまっすぐ続く商店街は、ところどころ空き地が目立ち、引きはがされた 隣家の壁が痛々しい。立派な古い建物もいくつか残ってはいるが、内部を伺い知ることはできないし 本に載っていた店を探して見たが、しもたやでシャッターが閉まっていると気づくことすらできない。 内部公開してくれるイベントとかないのかなぁ。食事どころなどゆっくり入って見れる建築が増えてほしいなぁ。...
View Article玄武洞で鳥肌!
今年はズワイガニが解禁になって早々、佐津のいつものところへ食べに行ってきた。 犬が家でお留守番しているので、お昼ごはんである。 何度か浮気してみたがことごとく裏切られ、ここに戻ってくる。あぁやっぱりここが一番!! 佐津駅も飾らず素朴なままでうれしいね。 あっ、「きのさき」の駅名が残っている! ある時気がついたら「城崎温泉」駅になっていて、あれ?確か「城崎」だったよなぁ、と思ったものだ。...
View Article鞆の浦の風景
洋風建築めぐり講座の課外授業みたいな1泊2日のツアーが催された。 川島先生の生まれ故郷である鞆の浦で、一般に公開されていない建物を巡り説明も聞けるというので 是非参加したいが金曜日仕事を休めない。無理を言って土曜日の朝から途中参加させてもらった。 あいにくの雨。ここ何回かで日ごろの行い貯金を使い切ってしまったせいか(笑)。 福山から合流してバスで30分ほど走ると、瀬戸内海が見えてきた!...
View Article鞆の張り瓦
古代から瀬戸内の主要な港であった鞆は、明治後期ごろから衰退したとはいえ、まちなかを歩くと 豪勢な造りの町家が見られ、漁村とは明らかに違う豊かさが感じられる。 こってり盛られた漆喰がふくよかなイメージをかもし出すなまこ壁は、富の象徴とも言えそうだ。 2階の腰壁に貼られたなまこ壁は瓦の中央に扇形の飾りが。 以前津山線の弓削で「鳥なまこ」も見たが、これは釘隠しなのだろうか?...
View Article楽しい!和歌山城
和歌山城ってなぜか岡山城とイメージがかぶるのは、いずれもまちなかにあるからだろうか。 特に城好きというわけではない私だが、なぜか和歌山城は行ってみたいなと前から思っていた。 雨の日曜日、母と兄と3人で和歌山の温泉へ行こうと出かけたときに、まぁ行ってみようかと軽い同意を得て 和歌山城へ乗り込んだ。すると・・・...
View Article伊太祈曽駅
和歌山に行ったメインの目的は花山温泉だったが、和歌山電鉄が近くを走っているので、 前回下車できなかった伊太祈曽(いだきそ)駅へ行くことにした。 ほんとは車で駅前に乗り付けるのは不本意なのだが、今回は寄り道なのでよしとするか。 さて、田んぼの中を走るいちご電車を遠くに見ながら山手へ向かい、伊太祁曽神社ののぼりはためく 参道を入ると、見覚えあるホームが現れる。さらに踏切を越え駅前の細い道を行くと、...
View Article走り続ける、鮮魚列車
しばらく前になるが・・・ 五位堂での仕事のあと会社へ戻ろうと駅に行ったら、懐かしいエンジ1色の車両が停まっていた。 この「鮮魚列車」は、早朝に伊勢方面で水揚げされた海産物を大阪へ運ぶ列車である。 今もまだ走っていたのか!! 昔実家から近鉄電車で大阪に通っていたころ、朝急行待ちをしているとこの鮮魚列車が急行より先に来て...
View Article本町湯と緑橋界隈
こないだから週一ペースで通っている緑橋。駅へ戻ろうと緑橋商店街を歩いていたら、、、うおっ、ぎょっ! あの常盤温泉亡き後も、緑橋にはまだこのような渋いお風呂屋が現役で営業していたか! 立派な入母屋破風はお寺のよう。屋根の上のエノコロ草がいい感じ。 落ち着いた柄の暖簾もぴったりはまっている。 会社へ戻るところだったが、食べ損ねたお昼の時間を利用して・・・と心が揺れたが、...
View Article2つの甘木駅
博多近辺でいい駅ないかな。。。 携帯でさくっと調べてみると、JR博多から20分ほど南へ下った基山(きやま)というところから、 甘木鉄道がピロッと伸びていて、その終点の甘木駅がなかなかいい感じ。そして甘木にはもう一つ、 西鉄甘木駅があるらしく、こちらもなかなか良さそう。2つ見れるならトンボ返りでも行く価値があるな。 よし、行ってみよう。...
View Articleタラップ
飛行機やフェリーに乗るとき、ターミナルから空中通路で直接機内・船内へ入ってしまうよりも、 やっぱり地上からタラップを上って乗り込みたい、と思う。 ところでこれは宮古島で数年前に見かけたとき「おおっ!」と思いながら不覚にも車を止めさせず 場所も確認しなかったのであるが、今回やっと再びめぐり合うことができたのである。 サトウキビ畑の中にポツリと建つ民家の、屋根の上へ上がるステップとして使われているのは...
View Articleゆく年 2012年
2012年もblog「まちかど逍遥」をご愛顧頂きありがとうございました。 今年は出張先や旅先のネタが多く身近な大阪の風景が少なかったように思います。 また鉄ネタばかり続くと建築ファンの方には退屈に思われたかもしれません。 しかし魅力的な風景はどこにでもあるもので、新たな旅のきっかけとなれば幸いです。 今日は特に寒いですが、皆様、温かくして新年を迎えましょう。...
View Article来る年 2013年
あけましておめでとうございます。 若い頃は旅先でお正月を迎えることもありましたが、近年はどこも出かけず 親きょうだいと共に実家近くの小さな神社に初詣に行き、マッタリ過ごすのが 通例になっています(笑)。 昔は何とも感じなかったけど、生まれ育った場所というのは、大人になって そこを離れてからようやく良さがわかり、年々その思いが強くなりますね。...
View Article千間川跡を歩く
地下鉄深江橋駅を出て地上に上がると、長方形の街割りを斜めに切り裂くように西北西へ伸びる道がある。 始まって少しの間は整備された遊歩道になっているが、そこを過ぎると普通の道路。 街路樹と言うには妙な配置の緑陰を見ても明らかに廃川跡である。 この道をたどって西へ歩いていくと、どこからともなくいい匂いがしてくる。 道が城東運河の堤防にぶつかって終わるところに、お香を製造している工場があった。...
View Article阪神三宮駅のタイル
久々阪神電車で三宮駅に着いたら、おや、えらくイメージが変わったな。 長らく改修工事をしていて、天井板をはずしたらオリジナルの優美なアーチ梁が出てきたことが ニュースにもなっていたが、東口改札もすでにオープンし意匠も整い、いよいよ完成目前だな。 イメチェンの最大要因は柱である。以前はオリジナルと思われる焼き豆腐タイル(布目タイル)貼り だったのが、新たにレンガ調のタイルに張り替えられた。...
View Articleまねき温泉
緑橋の現場から直帰。怒濤のような1日の疲れを本町湯で癒そうと、緑橋商店街へ向かったら・・・ あれ!?閉まってる。しかもガラス戸の中に暖簾が掛かっていない。えっ、えっ、まさか。。。 よぎる不安にそこを立ち去ることができず、誰かに聞こうとしばらく灯りのない本町湯の写真を撮っていた。 「屋根が珍しいですか?」 近所にお住まいらしき若奥さんが私より先に声を掛けてきて下さったので、聞いてみた。...
View Articleまる捨と珈琲カトレヤ
久々yumeさんと京都で会ってうろうろして、最後四条まで歩いて来たので、まる捨でお茶しようと向かったら、、、 なくなっている!がま口やさんになっていた。うわ〜ん(泣) おばちゃんがひとりでやってたもんなぁ〜 そう、前にここを通ってから1年以上は経っていたので、大丈夫かなぁと話しながら来たのだ。 あぁ。。 仕方ないので、同じ四条通沿いでさっき目を留めていた、珈琲カトレヤに入ることに。...
View Articleチャンピオン
CHAMPION(チャンピオン)という名のお肉屋さん。 元は公設市場だったような小さなアーケード街(?)の入口にある、間口の広いお店。 この辺で肉屋と言えばココ、という店なんだろうな。ロゴもいい。 あっ、これは? 赤と白の御影石の小片を組み合わせて作ったモザイクの豚だ。 くるりと巻いたしっぽまで作り込んであるのがかわいいね! 木の枠はだいぶ古そうだが、いつからあるのだろうか。...
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