旧横浜市庁舎の見学 タイル壁画
夏にニューグランドに泊まったときに(まだ書いていない・汗)、SNSで目にしていた横浜市庁舎のタイル壁画を 見ようと現地へ行ったら、市役所は今年の6月で新庁舎へ完全移転していて、鋼板塀を前に茫然としてしまった。 そのとき見れずじまいだったので、今回の見学会を知って速攻で申し込み、めでたく参加できることになった! 大阪からでも行っていただろうが、うまい具合に(?)今は東京にいるので、朝イチでも行ける。...
View Article旧横浜市庁舎の見学 議場など
旧横浜市庁舎の続き。 市民広場の吹抜けに作られた階段がまた素晴らしい。軽やかに浮いたような、珠玉の「村野階段」である。 段の高さは普通の半分ぐらいだろうか、とても緩やかで踊り場がたっぷりとられている。階段はわざと雁行させてあり、 転回部分の踊り場は空中に突き出したお立ち台のようだ。 手すりも途中で形が変わっていたり、階段のデザイン一つにおいても既製品を使わず、細部にわたり効果を考えながら...
View Article週末山形旅 料亭千歳館
再び緊急事態宣言が出てしまった。 遠出できない今こそ、書けずじまいになっている昔の旅のことを書くチャンス!・・・ということで、 2019年に山形へ行ったときのことを。もう一昨年のことになってしまい記憶もあやふやだが・・・(汗) 何とか思い出しながら書いていこう。あぁコロナ前の平和なときが懐かしい・・・ 山形はいい建物がたくさんあるらしいので行ってみたいが、せっかくならさくらんぼの季節に行きたい。...
View Article週末山形旅 料亭千歳館2
2019年の山形旅、千歳館の続き。 こちらは結婚披露宴もできる3間続きの大広間。幅が5間もある大スパン、格天井の鏡板は玉杢っぽい模様も見られ 分厚そうだ。 舞台もあり、華やかな時代には企業の大宴会や政界の会合なども頻繁に行われたことだろう。情景が目に浮かぶ。 舞台の両脇には花灯窓が。 美しい飾り金物。 裏庭にはモミジや桜などいろんな木が植わっていて、季節ごとの風景が楽しめるのだそう。...
View Article週末山形旅 旧柏倉九左衛門家
2019年の山形旅の続き。 千歳館でランチのあと車で30分ほど移動、ちょうどタイミングよく紅花まつりの時期で特別公開されていた 旧柏倉九左衛門家へ向かう。 ※この時はまだ通年公開していなかったが、重要文化財に指定されたことにより去年から通年公開された。 のどかな田園地帯に臨時駐車場が作られていて結構人が来ていた。 駐車場から紅花畑のアプローチを通って柏倉家へ。...
View Article週末山形旅 まちなかの建物
2019年の山形旅の続き。 柏倉家から山形市内に戻って、まち歩きを楽しむ。 旧市島銃砲火薬店は伝統的な白壁の蔵と並んでいて、こちらも近代版の蔵に見えてくる。 側面の窓には観音開きの外扉がついていた。あぁやっぱり蔵だ。 伊東忠太設計のお寺、明善寺本堂を見に行く。 中央に相似形の千鳥破風が重なり、塔のような楼閣が両側に左右対称についている。きれいにおさまっていて...
View Article週末山形旅 文翔館を眺める
2019年の山形旅の続き。 文翔館は旧県庁舎と旧県会議事堂の建物からなり、2棟の純洋風建築は国重要文化財に指定されている。 お天気がよくて青空に映えるな! 千歳館より1年後の1916(大正5)年竣工。県庁舎もまた1911(明治44)年の薬師大火(山形大火)で焼けたのだ。 田原新之助が設計、米沢市出身の中條精一郎が顧問を勤めたという、イギリス・ルネサンス様式の本格的な西洋建築で、...
View Article週末山形旅 紅の蔵
2019年の山形旅の続き。 「山形まるごと館 紅の蔵」は、元紅花商人長谷川家の屋敷をリノベーションした地域ブランド発信拠点施設。 1902(明治35)年ごろ建てられ、昭和初期に増改築されたという。現在母屋と蔵5棟が残り、飲食店、 土産物屋、物産直売所、情報館が入っている。 今日の夕食は奥にある蕎麦屋紅山水で食べようと思ったのだがいっぱいで入れなかったので、表通り沿いの...
View Article週末山形旅 瓜割石庭公園
2019年の山形旅の続き。 日曜日は朝早起きして念願のさくらんぼ狩りにGO!!山形は言わずと知れたさくらんぼの産地。 上山市の木村観光農園さんではもうほぼ最終だったらしく、すべり込みだったが、佐藤錦をはじめ、紅さやか、 大将錦、南陽、高砂といった多様な品種の木があってまだまだたくさんの実がなっていて、食べ比べを楽しむ。...
View Article週末山形旅 旧高畠駅舎
2019年の山形旅の続き。 瓜割石庭公園からほど近いところに、高畠石を使った建築がある。 旧高畠駅舎。 高畠鉄道は、1922(大正11)年に国鉄奥羽南線糠ノ目駅(当時)を起点として開通した。高畠駅は当初 終点だったが2年後に二井宿まで延伸された。人と貨物を運び地域の産業文化の発展に寄与してきた高畠鉄道は、...
View Article週末山形旅 長谷川合名社
2019年の山形旅の続き。 高畠駅舎から山形市内へ戻る途中に、一か所寄り道。国道に平行する旧道沿いの集落に入ると、正面にペンキ塗りの 洋館が見えてきた。 おぉ、これは工場か。大きな門の中には、事務所らしき小さな洋館がぽつんと建っていた。 くすんだピンク色にペイントされた下見板張り。腰から下は板が縦に張られていたりして洒落た感じ。...
View Article週末山形旅 旧山形師範学校
2019年の山形旅の続き。 山形市内へ戻り、旧山形師範学校にやってきた。 うわぁ~、なんとおしゃれな学校建築!弓型のペディメントと時計塔が目を引く。 ルネッサンス様式の木造桟瓦葺き2階建の建物。 山形県のサイトを見ると、この本館の建物は1901(明治34)年に「新築移転された」と書かれているが、 学校の移転に伴い現在地に新築されたということだと思われる。...
View Article週末山形旅 旧済生館本館
2019年の山形旅の続き。 最後にやって来たこの建物は、1878(明治11)年に県立病院として建てられた、済生館本館。 見ての通り擬洋風建築だが、こんな風変りな建物はなかなかお目にかかれないだろう。 こちらも重要文化財に指定され、現在は山形市郷土館として公開されている。あぁ重要文化財の多いこと! 裏手の方にある入口から建物内へ入ると、反復された木製アーチ、色ガラスのはまったファンライトなど、...
View Article2019.7.6~7 週末山形旅 もくじ
山形県はこれまで、鶴岡・酒田に1度行ったのと、瀬見温泉(最上町)に泊まって銀山温泉(尾花沢市)に日帰りで 行ったぐらいだった(まだ書いていない・・・汗)。 山形市内にはたくさん近代建築があるらしいし、母親情報で知った高畠石の石切場にも行ってみたい。 そしてさくらんぼ狩りが長年の夢だった!!・・・というわけで、ついに一昨年(笑)、行ってきた。...
View Article一身田のタイル
さて次は・・・またちょっと短めのものを(苦笑)。 ちょうど一年前ぐらいに鳥羽方面へ行ってきたときのことを書こうかな。 近鉄で向かったが、あいにく雨予報・・・ 乗り換えで20分ぐらいあったので駅前をひと回り。カッコイイ松阪駅舎! レトロな木造駅舎や華麗な洋館駅舎も好きだが、こういう単機能の戦後駅舎も好きなのだ。...
View Article賓日館を見学 その1
2020年1月の伊勢・鳥羽の続き。 一身田から二見浦まで一気に移動してきた。 二見浦は伊勢神宮のおひざ元で、古くからお伊勢参りの人々がここでみそぎ(浜参宮)をする習わしがあり、 天皇や皇族も訪れる重要な場所であった。現代でも式年遷宮の行事の参加者は伊勢神宮に入る前に二見興玉神社で お祓いを受けるのだとか。...
View Article賓日館を見学 その2
2020年1月の伊勢・鳥羽の続き。 賓日館は中庭を囲んでぐるりと廊下が回っている。廊下を奥へ進んでみよう。 「大広間棟」の1階に客室が6室、配されている。 この手前の廊下は少し広くなっており、2方向からの廊下が合流するホールのような空間だ。 いろんな引き手を集めた面白い額が飾られていた。これ全部館内にあるのかな!? うわ、奥側の廊下に、太鼓橋のような欄干がついている。面白いなぁ!...
View Article賓日館を見学 その3
2020年1月の伊勢・鳥羽の続き。 2階の中庭に面した明るい廊下を歩いていくと、廊下に何か出っ張ている。何だこれは!? 縁には曲がった木が使われ、見付部分には割竹が貼られている。そして足元はここだけ寄せ木になっている。 飾り台?にしても何でこんなところに?じゃまじゃない?? ・・・ははぁ、これは元は手洗いだな。よく見ると壁に穴が空いている。...
View Article賓日館を見学 その4
2020年1月の伊勢・鳥羽の続き。 なかなか終わらない賓日館だが(苦笑)、今回で最後。これでもかなり端折っている。それほど隅々まで こだわりを尽くした建物なのは、皇族がお泊りになる場所だったから当然なのだろう。 そしてこちらが大正天皇や皇族の方々が使用された部屋、「御殿の間」である。 ちょうどことぶきの間の階上で、お庭に面した角部屋だ。...
View Article麻野館に泊まる
2020年1月の伊勢・鳥羽の続き。 さて今宵の宿は、海沿いの旅館街の中の1軒、麻野館。1893(明治26)年創業の老舗旅館だ。 以前二見浦をうろついた時も、こんな宿に泊まりたいなぁと思って見ていたのだが、10年の時を超えて実現(笑)。 実際のところ比較的リーズナブルなのだ。 左側のむくりのついた破風の玄関は現在は使われておらず、その前が業務用の車の置き場になっていたのは...
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