麻野館のタイル
2020年1月の伊勢・鳥羽の続き。 各部屋それぞれに違ったデザインが楽しい麻野館。 そしてお風呂の壁は、夫婦岩のモザイク絵が~~! 岩に砕ける白い波、朝日に染まる水面、夫婦岩の陰影。臨場感たっぷり!!これはすごい大作だなぁ~~ さらにこんな舟型の浴槽で、気分はすっかり海辺の露天風呂! 実はこちら、私たちが行ったとき男風呂だったのだが、お客がいないときを見計らって見せてもらった(笑)...
View Article二見浦の木造旅館街
2020年1月の伊勢・鳥羽の続き。 この通り沿いには賓日館や麻野館の他にも風情のある2階建てや3階建ての木造旅館がずらりと建ち並んでいる。 道路に面した棟はほとんどが入母屋造りの妻入りで、上を見上げると連続ガラス窓に欄干が回っている。 中にはしもたやになっているところもあるが、バブル期にも建て替えられることなく、また旅館を廃業しても 建物が残っているのは貴重だ。...
View Article大王崎のタイル
2020年1月の伊勢・鳥羽の続き。 いいお天気で快適ドライブ♪二見浦から、タイル物件があるという大王崎、波切漁港あたりへやって来た。 うわっ!!なんじゃこりゃ!!廃墟じゃないか!!このタイルは・・・お風呂屋だ。煙突も残っている。 もうずいぶん放置されてきたのだろう、完全に屋根は落ち、ドアも窓もない、スケルトン。 構造はRCでがっちり造られていると見える。...
View Article大王埼灯台に上る
2020年1月の伊勢・鳥羽の続き。 青い海の絶景を眺めながら、大王埼灯台まで上ってきた。 うぉ~~っ、真っ青な空に映える白亜の灯台。高さ22.5mのコンクリート造。 志摩半島でも外海に面した大王崎は海の難所として知られ、早くから灯台の設置が望まれていたが 実際に建設されたのは1927(昭和2)年。 基部には一部八角形(?)の2階建ての建物が付属していて、2階の海側にはバルコニーが回っている。...
View Articleかどや(旧広野家住宅)のタイル
2019年1月の伊勢・鳥羽の続き。 大王崎から鳥羽のまちなかへ戻ってきた。「鳥羽なかまち」と呼ばれる商店街の中ほどに建つ、 「鳥羽大庄屋かどや」。今回の旅の2大目的は二見浦とここだった。 角屋と呼ばれた広野家は江戸時代には大庄屋を務めた家で、戦後まで薬舗を営んでいた。 旧鳥羽街道がクランク状に曲がっている、文字通り角に建つこの建物は、1825(文政8)年に建てられ、...
View Articleかどや(旧広野家住宅)のガラス
2020年1月の伊勢・鳥羽の続き。 ガラスを見ていこう。 室内のガラス障子にはまった、明治建築独特の濃厚な色のガラス。鉛の入った古い色ガラスは発色がどぎつくて 透明度が高い。赤・青・緑の三原色のガラスを互い違いに配し、間に模様入りのケシガラスを嵌めてある。 閉めるとこんなふうにすべて色ガラスに!さらにケシガラスが重なって、模様入りの色ガラスにみえるのだ。 面白い効果だな!...
View Article2020.1.12~13 伊勢・鳥羽の旅 もくじ
去年のお正月あけの連休に友人と伊勢・鳥羽方面へ1泊2日のお手軽旅。 雨の予報も現地に着いたら全くいいお天気で、木造旅館に泊まり、よい建築を見、タイルスポットも訪れた。 おいしいものを食べ、急がずのんびり、楽しい旅だったな~ ・一身田のタイル ・賓日館を見学 その1 ・賓日館を見学 その2 ・賓日館を見学 その3 ・賓日館を見学 その4 ・麻野館に泊まる ・麻野館のタイル ・二見浦の木造旅館街...
View Articleコーヒーの大学院 ルミエール・ド・パリ
旧横浜市庁舎の見学に行った日は、そのために関西から来ていた友人と一日横浜で建物を見ながらうろついた。 朝イチで見学を終えたあと、ちょっと休憩しようと、タイルスポットでもあるコーヒーの大学院へやって来たのだが、、、 あれ、閉まってる?「本日貸切」の看板が・・・・ええ~っ、そんな~~~(涙)。 喫茶店で貸切って、パーティか何か??電気は点いているけど・・・...
View Article横浜の近代建築眺め歩き
コーヒーの大学院ルミエール・ド・パリでしばし休憩したあと、旧横浜市庁舎を設計した村野藤吾と、新しい 横浜市庁舎を設計した槇文彦氏の展示を見に、市役所の移転先である馬車道の方へ、ふらふら歩いて行く。 2年ほど前に別の友人と横浜の建築を少しめぐり、去年の夏にも少しうろついたが、馬車道の方までは 行っていなかった。 神奈川県立歴史博物館。1904(明治37)年に横浜正金銀行本店として建てられた。...
View Article柳下邸を見に行く。
横浜の建築を眺めたあと、関内から電車に乗って根岸へ。友人がチェックしていた柳下(やぎした)邸を見に行くのだ。 駅を降りると前方に小高い丘が見えていたので、まさか丘の上じゃないだろうなと内心駅恐れながら(笑) 5分ほど歩いていくと、あぁよかった、丘のふもとだ。 住宅街の中の公園のように整備された敷地に、背の高い洋館を伴った和館が丘をバックに建っていた。 おぉ~~、カッコイイじゃないの!...
View Article楽山亭の敷瓦
さて次は、、、まだコロナなど全く他人事と思っていた2019年の秋に行った旅のことを書くことにしようか。 いきなりクライマックスから(笑) 金曜の夜に夜行バスで大阪を出発し、新潟県の燕三条に降り立った。目指すは長岡市の楽山亭である。 以前新潟の北方文化博物館(豪農の館)で、あの館を建てた伊藤氏がいろんな邸宅や庭園を参考にしたという話を...
View Article楽山亭 続き
2019年秋の長岡の続き。 傾斜地に楽山亭をはじめとするいくつかの建物が点在する敷地全体が「楽山苑」と呼ばれ、名勝に指定されている。 三輪家が与板の地を出たあと、その後の所有者から与板町に寄贈、1970(昭和45)年から一般公開された。 1996~1997(平成8~9)年には楽山亭復元修理工事が行われた。...
View Article長谷川邸
2019年秋の長岡の続き。 今回の旅は、燕三条で借りたレンタカーを上越で返却する予定の一方通行旅。 楽山苑でゆっくりしてしまったので、行こうか迷っていた目黒邸はパスし、貞観園へ向かうことにする。 広がる田んぼの真ん中を走るドライブは快適だが、昨夜は夜行バスの車中泊、1時間続けて走るのはちょっと疲れそう なので、途中で休憩したいなぁと思っていたところ、沿道に「重要文化財...
View Article貞観園と貞観堂
2019年秋の長岡からの続き。 長谷川邸を出て、貞観園を目指しナビの言うとおり走るが、途中から何か道が細くなってきた。 ほんとにここでいいの!?と思うようなあんまりメンテナンスされてなさそうな細いくねくね道。。。 ガードレールもないし、対向車が来たら正面衝突を免れなさそう・・早くこんな山道抜けてしまいたい一心で走る。...
View Article貞観園と貞観堂 続き
2019年秋の長岡からの続き。 こちら、貞観堂の貴賓用の入口「真之玄関」。 そのすぐ目の前にある二之間が「容斎之間」と呼ばれるのは、襖に描かれた「洛外嵐山」の作者、菊池容斎の名から。 孝明天皇より日本画士の号を賜り、歴史画の大家と言われた画家である。 そして二之間の奥にある「上段の間」は貴賓客を通すための、この建物の中で最上位の部屋である。 岸駒とその弟子によって描かれた「涛華」の襖絵。...
View Article大棟山美術博物館(旧村山家)再訪
2019年秋の長岡からの続き。 十日町駅前で泊まった翌日、朝から上越妙高駅へ移動して車を返し、新幹線に乗る予定をしていたのだが、昨日の 夕方に訪問するはずだった大棟山美術博物館(村山家住宅)に行けなかったので、朝イチ見学するために向かう。 レンタカーは丸24時間なので9時までだったが、電話して2時間延長してもらった。 おぉ、またやって来たぞ~...
View Article浮田家住宅
2019年秋の上越からの続き。 上越妙高から飛び乗ったはくたかで富山までやって来た。久々に降り立った富山駅は高架駅になって、 駅前に大きな広場ができていた。富山は10年ほど前に何度か来て富山地鉄の駅めぐりをしたのだ。 とてもしみじみと趣深い駅が多く、また行きたい行きたいと思いながら10年も経ってしまったのだな・・・(汗)...
View Article浮田家の敷瓦
2019年の上越からの続き。 浮田家の建物内をひと通り見たあとはいよいよ敷瓦を見に、トイレへ!!広い家なので数か所トイレがあるが、 敷瓦があるのは、ひろまからつながった来客用のトイレである。 しかし、玄関の横に前庭に向かって突き出しているのだから、、ちょっと変わった場所だな・・・ おぉ~~~っ!!これだ!!...
View Article九谷焼窯跡展示館
2019年秋の富山からの続き。 加賀温泉で途中下車。駅前でまたカーシェアを借りて15分ほど走り、九谷焼窯跡展示館へやって来た。 ここは2000(平成12)年まで九谷焼の窯元として使用していたところであり、工房や現存最古の九谷焼の窯、 そして九谷焼の歴史を物語る古い窯跡遺跡が公開されている。 敷地内には3つの展示建物がある。工房の方はちょっとお客で混んでいるので、まずはこちらの斜面に建つ...
View Article九谷焼窯跡展示館のタイル
2019年秋の山代温泉の続き。 九谷焼窯跡展示館の工房の建物の中には、こんなものも展示されていた。これはタイルなのか!? 長方形、それも1:1.4というなんか中途半端なタテヨコ比率の長方形。厚みは3cmぐらいあり、 テーパーがついておらずずん胴。だいたい大きさに対する厚みの割合が大きすぎる。瀬戸の敷瓦にも磁器製の...
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