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Channel: まちかど逍遥
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柳下邸を見に行く。

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横浜の建築を眺めたあと、関内から電車に乗って根岸へ。友人がチェックしていた柳下(やぎした)邸を見に行くのだ。
駅を降りると前方に小高い丘が見えていたので、まさか丘の上じゃないだろうなと内心駅恐れながら(笑)
5分ほど歩いていくと、あぁよかった、丘のふもとだ。
住宅街の中の公園のように整備された敷地に、背の高い洋館を伴った和館が丘をバックに建っていた。




おぉ~~、カッコイイじゃないの!
ゆるやかな坂道のアプローチを上っていくにつれ建物が目の前に近づいてくると、気分は高まってくる!


背が高い!洋館は3階建てかと思うほどたっぱがあり、1部屋だけの小面積なので余計にのっぽに見える。
基壇部の石は積んでいるのではなく貼ってあるのだろうが、いろんな色、大きさの切石をランダムに混ぜて
組み合わせてありしゃれているな!ハーフティンバーの柱に見える部分は、表面に金属板(銅板か)が貼ってある。


洋館の前を通り過ぎて進んでいくと、立派な入母屋破風の玄関があるがここは閉め切り。。
入館者入口は和館の方にあるようだ。


柳下家は金属の輸入業を営み、「鴨井屋」の屋号で弁天通に店を構えていた。屋号を示す「〇加」マーク入りの
鉄製の天水桶は分厚そう。錆びないのかな!?。


中庭ごしに洋館に続く廊下が見え、この建物が複雑な平面を持っていることがわかる。そして美しい屋根の重なり。
これは期待できそうだな!


張り出した建物の角を曲がるとまた玄関があるが、ここでもなく、さらに奥の勝手口(?)が見学入口となっていた。
入館はなんと無料!しかし・・・内部は撮影NGとな!?え~~っ、残念。。


建物に上がるとすぐ左手に浴室があった。これがいきなり素敵なお風呂なのだ!
人研ぎの五右衛門風呂、壁のタイル貼り。天井は折上げ格天井でさらに中央部が湯気抜きのため一段上がっていて、
透かし模様が刻まれている。脱衣所の天井は傘天井のように丸材が放射状に広がる。装飾付きの窓枠などなど・・・
復元だろうがかわいくていきなりテンションアップ!
廊下の建具には家紋とみられる透かし彫りも見られる。




今入ってきた入口のある棟は「西館」と呼ばれ、居住空間だったようだ。
茶の間から3つの居間が雁行して配置されている。表側に張り出した部屋がやはり一番立派で、
主人の部屋だったのだろうと想像する。


そして、西館からボトルネックのような細い廊下を介して、「東館」につながる。こちらは接客の場とされ、
仏間や客間、そして洋館も付属する。仏間は茶室として使われたという。
閉め切られていた正面玄関の床には無釉の八角形タイルが敷き詰められていた。


洋室は8畳ぐらいだろうか、中は意外と広いな。季節柄クリスマスツリーが飾られていた。
残念ながら2階へは立入禁止。


客用便所は、竹や曲がった木などが使われた数寄屋風の雰囲気が残されている。


そして奥にある蔵は完全に主屋とつながっている。前室には古い金庫や氷冷式冷蔵庫などが展示されていた。


結構見ごたえのある建物で楽しめたのだが、なぜ写真撮影を禁止しているのかなぁ・・・
もっと知られて多くの人に活用される方がいいんじゃないのかな。。。

→柳下邸のサイト こちら

最後に、そこから距離的にそれほど遠くない根岸競馬場一等馬見所を見に行こうとgoogleマップを
頼りに歩いていくと、なんかえらく急な丘を上らされたあとまた下らされ、、、(苦)
根岸森林公園まではたどり着いたのだが・・・馬見所はどこだ?
ええーっ、公園の一番対角じゃないか。谷の向こう側・・・もう無理。また次の機会に。。。
バスで丘を降りて中華街で軽く食べて終了~~


楽しい一日だった!

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