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Channel: まちかど逍遥
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週末山形旅 長谷川合名社

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2019年の山形旅の続き。

高畠駅舎から山形市内へ戻る途中に、一か所寄り道。国道に平行する旧道沿いの集落に入ると、正面にペンキ塗りの
洋館が見えてきた。


おぉ、これは工場か。大きな門の中には、事務所らしき小さな洋館がぽつんと建っていた。
くすんだピンク色にペイントされた下見板張り。腰から下は板が縦に張られていたりして洒落た感じ。


門のすぐ脇には守衛室だったらしき小屋があった。その後ろの敷地際に建っている2階建ては倉庫かな。
アスファルト敷の通路が敷地奥へと伸びている。かつては何棟もの建物が建っていたのだろうが、現在これ以外に
建物はなく、背後の山や国道沿いのセブンイレブンが見通せた。


門の外から写真を撮っていたら、たまたまここのご主人が出て来られ、門を入って建物に近づくことをご了承頂いた。


入口ドアのガラスに「長谷川合名社」と書かれている。中をのぞくと木造のカウンターが見えた。現在も事務所
として現役のようだ。
ネット検索すると今もこの場所で「合名会社長谷川製糸工場」という名で事業をされていることがわかる。


もともと1882(明治15)年に創業、民営の製糸工場として大規模に生糸生産を行い、この高畠工場から
1926(大正15)年には上山工場を分社開業したほど勢いがあったようだ。
この小さな洋館は、長谷川製糸工場の出納を管理するために工場敷地内に設置された、旧東銀行高畠支店の建物で、
昭和初期頃に建てられたと言われている。小さな建物に事務所、応接室、物置、宿直室がコンパクトに納められた。
東銀行は両羽銀行に吸収され、現在は山形銀行となった。




この裏手には池というか水槽があった。絹糸の生産過程で洗ったりするのに使ったのだろうか。
この水槽の枠は石で組まれており、おそらく高畠石だろう。


このような水槽がもっとたくさんあったのか、又は建っていた工場建築の基礎だったのか、同じ石の角材が
草むらの中に積み上げられていた。


工場の敷地は左手に広がっており、その奥に大きな邸宅が建っていた。
外部から邸宅に入る門は別に作られており、まるでお城の堀のような水路の内側に、この立派な茅葺の門が建っている。


内側に控え柱のある薬医門。本当にお城みたいだな!


この門の向かいにある小さな建物は新しいものかな?奥様がやっているカフェというので、建物見学のあと
立ち寄り休憩を。ハーブが一面に植えられたイングリッシュガーデンを眺めながら優雅なティータイムを楽しんだ。




ガトーショコラとプリンのセット・・・だったかな。おいしかった!






のどかな田園風景の中に突如高層マンションが現れた。何じゃこりゃ!?
結構有名な物件らしい(笑)。すごいな!


続く。

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