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Channel: まちかど逍遥
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週末山形旅 旧山形師範学校

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2019年の山形旅の続き。

山形市内へ戻り、旧山形師範学校にやってきた。
うわぁ~、なんとおしゃれな学校建築!弓型のペディメントと時計塔が目を引く。


ルネッサンス様式の木造桟瓦葺き2階建の建物。
山形県のサイトを見ると、この本館の建物は1901(明治34)年に「新築移転された」と書かれているが、
学校の移転に伴い現在地に新築されたということだと思われる。
晩年は県立山形北高等学校の管理となり、1971(昭和46)年に現存する部分以外が解体された。
その後重要文化財に指定され、現在は山形県立博物館教育資料館として一般公開されている。


門を入ってすぐ左手にある小屋から見て行こう。これは守衛室だったのだろうな。とってもかわいい~~
小さい建物だけに装飾の比率が大きく頭でっかちな感じがするが(笑)。


分厚い軒板飾り。木製の持ち送りも骨太だな!


その背後にあるのは講堂。白ペンキ塗りの下見板、軒飾り、持ち送りなど守衛室とお揃いだ。
この建物は横から見るとそれほど目を引くようなものはないが、妻面に特徴がある。




入口付近には室内と同レベルのテラスが作られていて、軒飾りのついた屋根が差し掛けられた、いかにも
明治建築な外観。


華やかなハーフティンバーの妻壁!一部の壁がせり出しているような意匠は、何と呼ぶのか。
そしてそのせり出した壁の見付け部分には、レリーフ状の唐草模様が入っているのだ。こんなの見たことないなぁ。




さて、こちらが本館。他の建物は入れないがここは博物館なので入れる。




エントランスホールの天井は中央部に八角形の凹みがあり、シャンデリアがつく。格天井ではなくフラットだが
天井板は細長い板を斜めに張ってある。足元は石敷き。


受付を済ませたら順番に見ていこう。ただしあんまりゆっくり時間がないので建物メインで。。
廊下には紅花が生けられていた。




教育に関する資料のほか建物の修復に関する資料もあり、取り外されたオリジナル部材なども展示されていた。


もともとの施設全体の図面を見ると、さっき見た講堂のほかに体操場、各専門教室、寄宿舎や付属小学校も
一体となった広大な施設で、まるで大学のキャンパスか、鉱山村のようだ。すごい規模だな!!




2階にも上がる。食事会が始まりそうなおしゃれな教室。


部屋の床板も廊下の床板も斜め張りだ。



あぁ、ここは迎賓館でもないしお抱え外国人向けに手当された住宅でもないのだ。
これほどの建物を造るとは、いかに学校教育に力を入れていたかということの現れである。ああすごい。

近くで見かけた洋館。


古そうに見えるが詳細は不明。


続く。

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