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Channel: まちかど逍遥
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週末山形旅 料亭千歳館2

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2019年の山形旅、千歳館の続き。

こちらは結婚披露宴もできる3間続きの大広間。幅が5間もある大スパン、格天井の鏡板は玉杢っぽい模様も見られ
分厚そうだ。


舞台もあり、華やかな時代には企業の大宴会や政界の会合なども頻繁に行われたことだろう。情景が目に浮かぶ。
舞台の両脇には花灯窓が。




美しい飾り金物。


裏庭にはモミジや桜などいろんな木が植わっていて、季節ごとの風景が楽しめるのだそう。
そして、ものすごく背の高い杉(?)の木がある。2階建ての建物の高さの2倍ぐらいはあるんじゃないか!?
こんなに大きくなると台風や落雷などで倒れると建物を壊してしまうのでちょっと心配。。。
落ち葉により屋根が傷むとも聞いたことがある。


こちらは2間続きのお部屋。欄間は線による透かしで水辺の風景が描かれている。




書院の格子。


その上の欄間は松の生えた山のデザイン。火星人の行列みたいでカワイイ~~




廊下のコート掛けも当初からのものだとか。


さてこちらは、玄関を入った左手にある鹿鳴館ホール。外観は洋風にもかかわらずこれまで見た部屋は全て和室
だったので、唯一の洋室だ!割と新しく改装されたように見える。


千歳館のサイトによると、この部屋はもともと大正時代の粋人のたまり場であったという「千歳食堂」で、
1985(昭和60)年に「和風クラブ松の家」を開業、その後2000(平成12)年に改装を加え
「鹿鳴館ホール」として生まれ変わったのだとか。腰羽目板は後からの改修だとお店の人が言われていたような
記憶が・・・さすがに平成の改修には見えないので、昭和かな・・・


ビルトインの消火栓。火事からの再建だから防火設備は万全に。すりガラスに入った文字がいいね。


鹿鳴館ホールの奥に続いていた廊下の窓は、飾りの入った桟と結霜ガラスがレトロな雰囲気。


鹿鳴館ホールが唯一の洋室と書いたが、このロビーも洋室かな??いや、和室?


ぐるりの壁にはこんな部分的に網代をはめこんだ意匠が回っていた。民芸風で素敵だな!


建物の端にあったこのドアが和風クラブの入口だったところ。円柱は白タイル、足元は無釉モザイクタイルの市松貼り。
千歳食堂時代からあったのかは不明だが、プライベート感があっていかにもたまり場という感じ。


裏の駐車場の方から見ると、庭の木の大きさがよくわかった。すごいな!!


山形の歴史と共にあった千歳館。おいしくてお手頃だし旅人にも親切なので、是非山形旅に組み込んでみて~

続く。

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