岩手旅 台温泉の旅館
2020年3月の岩手旅の続き。 盛岡市内から台温泉にわざわざやってきたのは、古い木造4階建の中嶋旅館を見てみたかったからだ。 ・・・とは言っても私が今宵泊まる宿はそこではなく、ずっと安い旅館なのだが(苦笑)。 こういう宿は一人泊はもったいないし、そもそもシングルプランがなかったのだったと思う。 荷物を置いたら夕食までの間にちょっと散歩にでかけよう。...
View Article岩手旅 大沢温泉の迷路宿
2020年3月の岩手旅の続き。 台温泉に泊まった翌日は、花巻のまちをうろつき、そのあと大沢温泉へ立ち寄り湯に行ってきた。夕方はまた タイムリミットまで花巻歩きの続きをしたので、花巻のことはまとめて書くことにして、先に大沢温泉を。 大沢温泉は宮田珠己さんの四次元温泉日記の本に載っていた「O温泉」であり、迷路宿好きの私としてはいつか 行きたいとずっと機会をうかがっていたのだった。...
View Article岩手旅 花巻の建物めぐり
2020年3月の岩手旅の続き。 台温泉に泊まった翌日大沢温泉に行く前に花巻のまちをうろついた。 花巻ではこの建物を是非見たいと思っていた。「黒ぶだう ベチュラ公爵別荘」(旧菊池邸)。 まちの中心部から見ると端の方にあったが、車を停めるところがないのでビジターセンターのあたりで 車を停め、10分ほど歩いて見に来た。...
View Article岩手旅 宮澤商店のレンガ蔵
2020年3月の岩手旅の続き。 まちの北側の少し小高いところに花巻城跡があり、城下の町とは少し高低差がついている。 元の城内は公園のほか学校や官公庁などになるのが常だ。ここも例にもれず小学校、幼稚園、体育館、市役所、 裁判所などが集まっている。 城に近いところには武家町が造られる。丘のふもとにあったこのお屋敷もそんな武家屋敷の名残だろうか。 しかし奥深くて様子すらうかがえない。...
View Article書道博物館の敷瓦
GWでブログを中断したら書けなくなってしまった(汗)。リハビリが必要かな・・・ 東京に来てから、多様なミュージアムが身近にたくさんあることに気づいて時々訪れているのだが、 料金が結構高い(汗)。もちろん展示にはそれだけの費用がかかるわけだろうが、、、関西では 千円前後の相場感だったのが1800円とか1600円とか普通にするので、ちょっと痛い(苦笑)...
View Article書道博物館の道すがら
書道博物館へ行った日の、道すがらのもろもろを。 鶯谷駅からすぐの「はつね」という、飲み屋さんかな。そこの壁のタイルが遠目にも惹き付けられるものがあって 近寄っていくと、めちゃくちゃきれいだった! 小口タイルなのだが、釉薬がこってり盛られ貫入や泡のような粒々が入っていたりと、志野の茶碗を思わせる 焼き物感!!縦に張られている部分と横に貼られている部分があるのもまたいいね。...
View Article朝倉彫塑館
ぐるっとパスで朝倉彫塑館にも建物目当てで行ってみた。 日暮里駅から徒歩10分ほど。書道博物館のあった鶯谷もそうだが、山手線の上野から池袋の間ってほとんど 行ったことがないエリアだ。鶯谷と日暮里は隣りの駅だったんだな、一緒に行けばよかった(苦笑)。 塀越しに真っ黒な洋館がそびえているのが見える。おぉ、これか! 彫刻家朝倉文夫が自ら設計して建てたもので、1935(昭和10)年に完成。...
View Article朝倉彫塑館の道すがら
朝倉彫塑館に行った前後に付近のまち歩きも少し。 日暮里駅から谷中方面へ伸びる道の両側にはお寺やぽつぽつと古い商店がある。 あめ釉とマーブル模様のふっくらタイルが貼られたおせんべい屋さんのショーケース。ディスプレーが 魅力的だねぇ~ ショーケースは既製品と見える。 向かいの佃煮屋さんは、白のストレートエッジタイルを蛇紋岩タイルで縁取り。...
View Article大倉集古館
建物のいいミュージアムをぐるっとパスでめぐる。 大倉集古館は虎ノ門のホテルオークラの敷地内にあった。大倉とはホテルオークラの「大倉」なのかと、 常識のことにようやく気づく(苦笑) 新橋駅からごちゃごちゃした繁華街を抜けると再開発真っ盛りの虎ノ門。巨大なホテルの敷地を回り込んで 坂を上ってくると、反り返った屋根が見えてきた。外壁は石張り、朱色に塗られた軒裏や窓の桟は中国風。...
View Article大倉集古館の道すがら
大倉集古館へは虎ノ門駅が最寄りだが、安さと乗換の少なさからJRを利用して新橋駅から歩いた。 都心へ出かけるのを控えている人が多いからか、休日の昼間の新橋駅前は人通りが少ないというよりもガラガラだ。 近所のスーパーよりもよっぽど人が少ない。ニュー新橋ビルのマッサージ屋のお姉さんたちも暇そうに店先の椅子で...
View Article厚木市古民家岸邸 その1
しばらく前のこと。 週末下田へ1泊で行こうと思っていたのに雨の予報。しかも土曜の夜には100%って・・・(涙) 仕方ないからどこか近場へ行って早めに帰ってこよう。・・・ということで、家から1時間ちょいで行ける 厚木へ行くことにして、私にしてはちょっと早めに出発。目的の古民家岸邸は本厚木駅からバスだと40分と かなり遠く、雨も降ってるので、ちょっとお金はかかるけどカーシェアを借りてぴゅーっと行こう。...
View Article厚木市古民家岸邸 その2
厚木市古民家岸邸の続き。 玄関の間の左手には紺色の壁の落ち着いた10畳の座敷があった。 座敷を囲むように回った廊下のガラス障子がとってもおしゃれ!! 桟の間の細い部分がすりガラスで、まるでチェック柄のよう。美しいなぁ~~ この部屋の天井は全体が大きく8分割されている。10畳の8分割だから、それぞれの天井板は 1畳よりも大きな一枚板なのだ。ひゃ~~~!幅10cm以上ある押さえ縁は漆が塗られている。...
View Article厚木市古民家岸邸 その3
厚木市古民家岸邸の続き。 2階の板の間の階段ホールに上ってきた。2階には洋室も1室あり、窓からタイル壁が見える。 う~んわくわくする~~!お楽しみは後に取っておいて、先に和室から見よう。 2階には広々した3間続きの座敷がある。 まず目に入るのは正面側の廊下の窓。桟と欄干の面白い形がずらりと連続したさまに目がぐいぐい惹きつけられる!...
View Article金澤園でモーニングを。
もうだいぶ前になるが・・・友人と横浜のカフェ金澤園へ行ってきた。 この日も天気は下り坂の予報だったので早めに行こうということになり、がんばって早起き。一人だといつも ダラダラして出発が遅れるが、人との約束があると早く動ける(笑) 金澤園は、横浜と言っても横須賀とのちょうど中間ぐらいで、八景島の近く、金沢区にある。...
View Article金澤園の2階
金澤園の続き。 お風呂に興奮したあと、トイレを見せてもらう。こちらもも男性用である。 木のドアを開けたら、いきなり目に飛び込んできた派手な床!!よく見たらタイルじゃないの!六角形のタイルを 赤白それぞれ一列に並べてあるのでしましまに見える。これなら酔っぱらっていても目が覚めそうだな(!?) 天井に面白い木目の板を張ったり、皮つきの木材を使ったり、数寄屋風の意匠。 さて、二階へ。...
View Article割烹旅館臨水 思い出の間に泊まる
友人が見つけた、ほとんど知られていないけどすごい宿、臨水に泊まりに高知へ行ったのは去年の11月下旬。 11月からの転勤が急に決まったものだから、急遽伊丹発をキャンセルして羽田発に変更したりもうドタバタ だったけど、本当に行ってよかった!! 金曜日午後休をとって高知へ飛び旅館へ直行。高知のまちのど真ん中、はりまや橋から歩いて10分ほどの ところ。その名の通り、鏡川に臨む土手の上に建っていた。...
View Article割烹旅館臨水 思い出の間に泊まる2
高知 割烹旅館臨水の続き。 ここはかつて土佐藩主山内一豊公のお屋敷が建っていた場所で、1945(昭和20)年の空襲で焼失後、臨水の 初代館主が山内家十八代ご当主より土地を譲り受け、土佐の銘木、奇岩、貴石を集め、数寄屋造りの名人と言われた 名工熊沢棟梁の手により建てられたのが現在の建物。初代は昭和初めに高知市内で旅館を創業していたというが、...
View Article割烹旅館臨水 他の客室、廊下など
高知 割烹旅館臨水の続き。 他のお客さんが到着する前に、他の部屋を宿の方に案内して頂く。私たちが泊まった思い出の間が一番派手ではあるが、 それ以外のお部屋もやはりいろいろと趣向を凝らしてある。 なんじゃこれ!?レンガのトンネルみたいな通路を通って入っていく「竹」の間。ただの廊下でなくてアーチ型に...
View Article割烹旅館臨水 松と月
高知 割烹旅館臨水の続き。 1階の広間は食事用の部屋として使われており、「松」と「月」の2部屋がある。 まずは私たちが食事を頂いた松の間から・・・その名の通り、松をモチーフにした模様が見られる。 床柱は松材だろう。 そして廊下側に美しいシルエットを映し出していたガラス障子の窓があるのもこの部屋だ。...
View Article高知から東へ、建築めぐり
だいぶ間があいてしまったが・・・高知の続き。 車で東へ向かいながら、ちょろちょろ寄り道して近代建築を見て行こう。 こちらは田中石灰工業の事務所。下見板張りの洋館風。 このあたりは実際に石灰岩を切り出している山のふもとで、古い工場というか作業場のような建物が建ち並ぶ。 埃っぽい細い道路を歩いていくと、洋風意匠のあるRC建築がふたつ現れた。いずれも事務所だったのだろう。...
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