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Channel: まちかど逍遥
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日光の建築めぐり

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日光の続き。

日光金谷ホテルで朝食を取った後、散策に出かける。高台にそびえるお城のような日光市総合支所を見に行こう。
昨日の夜暗闇の中歩き回っているときに高台にぬっとそびえるこの建物を見つけて、
いったいナニモノかと驚いたのだった。


役所と知って、「なんちゃって建築」かと思ったのだがそうではなく、もともと「大名ホテル」として
1919(大正8)年に建てられたものだそうだ。但しホテルとしては使われることなく戦争に突入、
古川電工の宿舎として使われたあと、戦後に市役所が入ってもう70年ぐらいになる。


ネット情報では内部の見学もさせてもらえるらしい、、、裏へ回ると壁は下見板貼りで、玉石積みの
基礎も残っている。うわぁ~~、窓サッシも木製でいい感じ!!


裏口からタバコを吸いに出てきた職員の人に声をかけたら、どうぞ入っていいですよ、と。
わ~い!




しんと静まり返った廊下。市民の窓口は表側にありここはほぼ事務スペースのようだ。


天井がとても高く落ち着いた色の廊下。もともとホテルとして建てられたというが、
ガラス窓が多用された開放的な空間は、役所か、学校か、という感じ。


奥へ進むと偉いさんの部屋らしき部屋と応接室があった。開けっぴろげで風通し良さそう(笑)


細い桟で装飾的に割付けられたガラス窓がステンドグラスみたいで美しいなぁ~!


建物の端にある階段は通行禁止の看板が。





階段は建物の中ほどにもあって、こちらからは上の階へ上ることができる。


側面には唐草のような装飾が彫られ、手すり子も端の階段よりも凝っている。


上がったところにフロア図があって、3階と書いてあった。じゃあさっき居たのは2階なのか。
3階には会議室や議員控え室などがあるようだ。

外から見るとこの建物はもう1階分あって、どこから上るのかとキョロキョロ探すと、どうやら
中央の階段がさらに上へ続いていたようなのだが、今は完全にふさがれていて最初全く気づかなかった(汗)

最初入って来たところから階段を下ると正面の玄関に出てきた。ここが1階か。
傾斜地に建っているので、ちょっと複雑な構造になっている。


まるでお城のような石垣が。右側が1階分高くなっているんだな。
迷路みたいで探検気分を味わえて面白かった。

カメラをぶらさげてうろついていても何も言われることなく、自由に見れたのでよかった。
さすが世界的観光地、市民に開かれた役所だな!(笑)

ホテルからの散策ではいくつか古い建物もあった。こちらは金谷ホテルの入口脇に建つ日光物産商会。
レストランや土産物屋、金谷ベーカリーも入っているので、ホテルの関係施設かと思ってしまうが
特に関係はないようだ。内部も装飾のある柱や階段などレトロな空間が広がっているらしいが、
夜の散策では閉店後、朝の散策では開店前。店内に入る機会がなかった(苦笑)


店の前にあったこれは乗り物じゃないの!?ロープウェイのコンパートメントだ。
そのままドアを開けただけで電話ボックスになっているのが面白いなぁ。


日光彫のお店。2階にぐるりと巡った欄干、ガラス窓の格子などが目を引く。


ちょっと珍しくモダニズムなこちらの建物は医院かな?


続く。

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