この三連休は建築めぐり講座の仲間と大連に行ってきた。
大連は、ロシアが清から租借していたが日露戦争により日本の租借地となったところ。
ロシアによる街づくりを引き継いで、理想の近代的都市計画を行い、一時は日本の都市よりも
先進的であったとも。第二次大戦の終戦により日本が去りソ連が接収。その後完全に中国の
管理地となったのは1955(昭和30)年である。
日本が撤退してから70年が過ぎた現在も、放射状の街路やロータリー、日本時代に建てられた
近代的洋風建築のまちなみはほとんど当時のまま残り、使い続けられているのだ。
また日本人の住居が建ち並んでいた「日本人街」も各所にあり、かなり老朽化しているとは言え
庭付き一戸建ての洋風住宅が整然と建ち並ぶさまは当時の豊かな暮らしぶりを彷彿とさせる。
そんな建築を見て回る中で見つけた数少ないタイルをまとめて紹介。
大連にはタイルが少ないと聞いていたが、本当に少なかった(汗)
今回泊まった大連賓館(旧大和ホテル)のロビーの壁泉。おぉ~!
入るなりチェックインもそこそこに吸い寄せられる(笑)。
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4重に囲まれた額縁。一番外側のはタイルというかテラコッタと思われるが、どうも、上から緑色の
ペンキが塗られたように見える。
中央部が渦巻状に突起した緑色のタイルは、日本っぽい雰囲気漂うデザインが素敵だな!
これは元から緑色の釉薬がかけられたものと見える。
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あめ色の枠の中を2cm角ぐらいの窯変モザイクタイルがびっしりと埋め尽くす。味わいのある
色合い!
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・・・しかし、これらのタイル、手でなでてみると妙にペタペタするのだ。どうも表面にニスを
たっぷりと塗ってあるようで、タイルの固く冷たい感触が感じられない。。。
タイルの保護のためか、それとも光沢を出すためなのか、よく分からないが、あの手触りは
気持ち悪い(汗)。タイルは見かけだけでなく感触も楽しみたいのに、ちょっと残念だなぁ。
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ホテルの中でもこの他にはタイルがほとんど見当たらなかった。
こちらのエレベーター横の小部屋の床タイルぐらい。
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中山広場というロータリーを取り囲むように巨大で壮麗な銀行や役所建築が建っているが
さすがに大銀行が現役で使っているので内部は改修済み。
私はどちらかいうと住宅建築や小さなまちなかの建築を楽しみにしていた。
日本人街の小さな洋館をめぐっているとき、玄関先にわずかにタイルが使われているのを発見。
床に市松模様に貼られた色土タイルと、壁の施釉タイル。しかし色は地味~~
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豆タイルを12×12並べて貼ったようなタイル。
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こちらはまた別のお宅。玄関から一歩入ったところで、もとは外壁だったと思われる。
二丁掛の縦溝タイルが六角形の窓のまわりに貼られていた。
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外壁全体をタイル貼りで飾っていたお宅。二丁掛のタイルを縞状に貼っている。
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こんな建物だから内部にもタイルがありそうだなぁ~~
これもタイルか?
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こちらは旧大連派出所で、現在は共産党の関係(?)が使っている建物。
門が閉まっていたが中に人がいたので呼びかけて、ちょっと入って写真を撮りたいと、身振りのみで伝え
入れてもらった。エントランス床に華やかな色土モザイクタイルが!!
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さすがにそれ以上入るのは止められたが(苦笑)、色ガラスの窓も見え、内部にはもっといろいろ
見どころがありそう~~~
古い住宅の外壁の布目タイル。こちらも色は地味だが、石材と組み合わせたファサードは渋くて素敵。
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翌日は旅順に行ってきた。旅順は清の時代から軍港として重宝され、日露戦争の戦跡も多いが
終戦後も長らく一般人の旅行で行ける場所ではなかったようだ。
旅順で見つけたタイルは、元物産陳列所として建てられた、旅順博物館にて。
エントランスにも展示スペースにもタイルはいっさい見当たらなかったが、、、
立入禁止のドアが開いた瞬間に見えた、床の象嵌タイル。うぉ~~っ、やっぱりあったか!
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他にもあるんじゃないか?と探したら、いちばん奥の展示室の、奥のドアのガラス越しに
見えた立入禁止の階段ホール、その床にもあった!光が反射して見にくいが・・・さっきとの同じタイプ。
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赤と白と黒の三色の、これはやっぱり象嵌タイルだろうなぁ。色の境界はかなりくっきり。
日本製なのだろうか??あまり日本製の象嵌タイルって聞かないが・・・
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非公開部分は改修していないからタイルも残っているんだなぁ。そういうところを見たいんだよ。
旅順のまちなかの住宅の外壁に、渋い外装タイルが。格子状に溝の入った二丁掛タイルで
水色っぽい釉薬がかかっている。
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一見地味だが味わい深いなぁ。
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これはタイルではないかもしれないが、大連のマンモス集合住宅の外壁のレンガの装飾貼り。
ワンポイントがおしゃれ。窓ガラスは割れたままなのだが・・・(汗)
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初日が午後のみ、中日は丸一日、最終日はお昼まで、というとても短い滞在だったが、
同行の皆のおかげでたくさんの建築をめぐることができた。
タイル以外については、またいずれ・・・(苦笑)
大連は、ロシアが清から租借していたが日露戦争により日本の租借地となったところ。
ロシアによる街づくりを引き継いで、理想の近代的都市計画を行い、一時は日本の都市よりも
先進的であったとも。第二次大戦の終戦により日本が去りソ連が接収。その後完全に中国の
管理地となったのは1955(昭和30)年である。
日本が撤退してから70年が過ぎた現在も、放射状の街路やロータリー、日本時代に建てられた
近代的洋風建築のまちなみはほとんど当時のまま残り、使い続けられているのだ。
また日本人の住居が建ち並んでいた「日本人街」も各所にあり、かなり老朽化しているとは言え
庭付き一戸建ての洋風住宅が整然と建ち並ぶさまは当時の豊かな暮らしぶりを彷彿とさせる。
そんな建築を見て回る中で見つけた数少ないタイルをまとめて紹介。
大連にはタイルが少ないと聞いていたが、本当に少なかった(汗)
今回泊まった大連賓館(旧大和ホテル)のロビーの壁泉。おぉ~!
入るなりチェックインもそこそこに吸い寄せられる(笑)。

4重に囲まれた額縁。一番外側のはタイルというかテラコッタと思われるが、どうも、上から緑色の
ペンキが塗られたように見える。
中央部が渦巻状に突起した緑色のタイルは、日本っぽい雰囲気漂うデザインが素敵だな!
これは元から緑色の釉薬がかけられたものと見える。

あめ色の枠の中を2cm角ぐらいの窯変モザイクタイルがびっしりと埋め尽くす。味わいのある
色合い!

・・・しかし、これらのタイル、手でなでてみると妙にペタペタするのだ。どうも表面にニスを
たっぷりと塗ってあるようで、タイルの固く冷たい感触が感じられない。。。
タイルの保護のためか、それとも光沢を出すためなのか、よく分からないが、あの手触りは
気持ち悪い(汗)。タイルは見かけだけでなく感触も楽しみたいのに、ちょっと残念だなぁ。

ホテルの中でもこの他にはタイルがほとんど見当たらなかった。
こちらのエレベーター横の小部屋の床タイルぐらい。

中山広場というロータリーを取り囲むように巨大で壮麗な銀行や役所建築が建っているが
さすがに大銀行が現役で使っているので内部は改修済み。
私はどちらかいうと住宅建築や小さなまちなかの建築を楽しみにしていた。
日本人街の小さな洋館をめぐっているとき、玄関先にわずかにタイルが使われているのを発見。
床に市松模様に貼られた色土タイルと、壁の施釉タイル。しかし色は地味~~

豆タイルを12×12並べて貼ったようなタイル。

こちらはまた別のお宅。玄関から一歩入ったところで、もとは外壁だったと思われる。
二丁掛の縦溝タイルが六角形の窓のまわりに貼られていた。

外壁全体をタイル貼りで飾っていたお宅。二丁掛のタイルを縞状に貼っている。

こんな建物だから内部にもタイルがありそうだなぁ~~
これもタイルか?

こちらは旧大連派出所で、現在は共産党の関係(?)が使っている建物。
門が閉まっていたが中に人がいたので呼びかけて、ちょっと入って写真を撮りたいと、身振りのみで伝え
入れてもらった。エントランス床に華やかな色土モザイクタイルが!!

さすがにそれ以上入るのは止められたが(苦笑)、色ガラスの窓も見え、内部にはもっといろいろ
見どころがありそう~~~
古い住宅の外壁の布目タイル。こちらも色は地味だが、石材と組み合わせたファサードは渋くて素敵。

翌日は旅順に行ってきた。旅順は清の時代から軍港として重宝され、日露戦争の戦跡も多いが
終戦後も長らく一般人の旅行で行ける場所ではなかったようだ。
旅順で見つけたタイルは、元物産陳列所として建てられた、旅順博物館にて。
エントランスにも展示スペースにもタイルはいっさい見当たらなかったが、、、
立入禁止のドアが開いた瞬間に見えた、床の象嵌タイル。うぉ~~っ、やっぱりあったか!

他にもあるんじゃないか?と探したら、いちばん奥の展示室の、奥のドアのガラス越しに
見えた立入禁止の階段ホール、その床にもあった!光が反射して見にくいが・・・さっきとの同じタイプ。

赤と白と黒の三色の、これはやっぱり象嵌タイルだろうなぁ。色の境界はかなりくっきり。
日本製なのだろうか??あまり日本製の象嵌タイルって聞かないが・・・

非公開部分は改修していないからタイルも残っているんだなぁ。そういうところを見たいんだよ。
旅順のまちなかの住宅の外壁に、渋い外装タイルが。格子状に溝の入った二丁掛タイルで
水色っぽい釉薬がかかっている。

一見地味だが味わい深いなぁ。

これはタイルではないかもしれないが、大連のマンモス集合住宅の外壁のレンガの装飾貼り。
ワンポイントがおしゃれ。窓ガラスは割れたままなのだが・・・(汗)

初日が午後のみ、中日は丸一日、最終日はお昼まで、というとても短い滞在だったが、
同行の皆のおかげでたくさんの建築をめぐることができた。
タイル以外については、またいずれ・・・(苦笑)