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Channel: まちかど逍遥
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東洋軒のタイル

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mayumamaさんと玉造の東洋軒でランチ。ここには素敵なタイルがあるのだ。
「もう入ってるよ」というmayumamaさんからのLINEに急ぎ足で向かったのだが、
えっ・・・ほんとにここ?
JR駅近くのアーケードに面した雑居ビルの1階、ひときわ庶民的な店構えに、自動ドアの前で一瞬
躊躇してしまったが、、、


ご開帳~~~
おお~っ、これだ!!


ちょうどお昼時で席は埋まっていたため、店内を眺め回しつつおとなしくBランチを食べる。
一番上の水色のタイルの艶やかさ、ベージュの微妙な色合い。絶妙な貼りパターンと差し色の配置。
色だけではない。レリーフタイルのほどよい和デザイン、タイルの厚みを感じさせる目地。
う~ん、どれをとっても唸らずにはおれない!完璧。。。


食べ終わったときには少し空き始めていたので、お茶を入れにきてくれたおばちゃんに話しかけると
「清水焼の大佛タイルなんですよ」と。おお、タイルメーカーまで分かっているのか。

お店は昭和26年からこの場所でやっているがこのビルに建て替えてからもうすぐ40年だという。
こんな全面にタイルを貼られたのはかなり費用がかかったのではないですか。
そうです、1000万円ぐらいかけました、改修費用全体でですけどね。

供用部の階段裏の形がそのままあらわれた段々が、かえってインテリアに変化をつけている。


銀座ライオンのタイル壁を思わせる。


タイルは割れたり欠けているものはひとつもなく、表面はピカピカ光っている。なでても
ホコリすら手につかない。まめにお手入れをされているということがよく分かる。
壁紙だとこれだけ古くなるとタバコのヤニや油で汚くなるんですけど、タイルだからね、
マジックリンで拭くときれいになるんですよ。
いやぁ~素晴らしいですねぇ!!


こちらは模様が凹んだ陰刻のタイル。

大仏タイルを検索してみると、国宝や重文の社寺仏閣の瓦の改修を手がけてきた会社らしい。
これらのタイルも古代瓦の趣を取り入れたものなのだと納得。

最近はタイルの好きな方が来られることも結構多いんです。タイル職人さんが来られることも
ありますよ。私らも人に言われてからあぁすごいのかとあらためて思ってるんです。


入口近くのスペースをお寿司屋にしていた時期もあったといい、厨房を作ったり、また仕切りを
取り払ったりと改修を重ねられてこられたが、このタイルは苦労して剥がしてまた貼り直した
という。やはりこだわりのタイルを大事にしてこられたのだ。
予備のタイルはなかったのですか、と聞くと、改修を繰り返す中で使い切ってしまって、もう
一枚も残っていないのだそうだ。


同じものがないので壊れたところは仕方なく今のものに替えている、という照明器具や
椅子なども当初からのオリジナル品だそうだ。この照明器具の愛らしいこと・・・(微笑)


いつまででも眺めていたいほど美しいタイル壁に囲まれた、至福のランチタイムだった。

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