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Channel: まちかど逍遥
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弾丸今治 純喫茶不二家

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今治の続き。

今治駅についたが、さてどうしようか。とりあえず前回来たときの今治のまちなかの地図だけコピーして
持ってきてあったが、昨日の今日でラヂウム温泉以外のスポットを調べてなどいるわけない。
今回もレンタサイクルを借りるかと行ってみるが、時間制でなく1日料金で1000円。えっ、高っ!
あてがあるわけでもないし、暑いけどぶらぶら歩くかぁ。。。

スマホのGoogleマップで見たら、今治駅から蒼社川沿いを通り港まで続く貨物線跡のように見える
カーブがあったので、ちょっと遠いが歩いて行ってみる。蔵敷町という魅力的な名前のまちは全体的に古く
何かありそうな雰囲気ではあるが、鉄道跡らしい場所も見当たらない。まるまる道路になっているのかも
しれないし、そもそも本当に貨物線があったのかすら、私の妄想でしかないのだ(爆)。


しかし途中で1軒めちゃくちゃ古いお風呂屋の建物を見つけた。う~~ん、渋い!!


残念ながら確実に廃業されているな、これは。。。すでに屋号が書かれたものは何も見当たらない。
中はどんなだろう。いつ廃業されたのだろう。


その後で「関西の激渋銭湯」のサイトを見ていたら、ここのことが出ていた!
それによると神の木湯という名で2010年まで営業されていたらしい。え~っ、2010年って
それほど昔の話じゃないな!サイトの写真を見ると現在と形はまったく変わっていないが、やはり
毎日毎日暖簾を下げてお客を迎えているときは建物もいきいきとした様子。古さは関係ないのだ。
廃業で一気に老けた、という感じで寂しいなぁ。。。


日本基督教団今治教会のかわいい鉄扉。
建物はあまり古くないようだが、四国最古のプロテスタント教会で、四国における宣教活動の拠点であった。


中心部へ戻りちょっと休憩しよう。前回から目をつけていた、駅前のクローバーという喫茶店。
ファサードがたまらなくカワイイ!写真を撮っていると常連らしきおばちゃんがニコニコしながら
入って行った。外観をひとしきり撮ったあと私も店の中へ。


中は昭和な空間だが割とすっきりしている。
さっきのおばちゃんと店主のおばちゃんがきさくに話しかけてくれ、ラヂウム温泉を見に来たと
話し、今日明日はおんまくというお祭りで今日は花火もあるよ~と教えてもらった。


11時でランチには少し早いので、いちごミルクのかき氷を。あぁ~甘い~おいしい~冷たい~~


お祭り準備に盛り上がる商店街を歩き、敷島湯へ行ってみる。こちらも先のサイトによると
一見客を敬遠されているような話なので無理に入るつもりはないし、だいたいまだ営業時間になっていない。


ただ、建物の健在を確認、そして鉄柱にくくりつけられた一本ロープの弛みのない張り具合を見て
現在も営業継続されていると確信し、外観写真だけ撮って安心して立ち去った。


前回も惹かれた、商店街の一本裏を流れる水路の風景を写真に撮りながら、うろうろと歩いていたら、
おや!?あれは・・・喫茶店??


純喫茶不二家、うわぁ~~~、なんか不思議な感じで素敵じゃないの~~~!


入口ドアがずいぶんと引き込まれたこの店構え、喫茶店というより、有名観光地にある和風の食事処?
ショーケース内のメニューも昭和全開!ランチはここに決定~~!


それに、左側の暖簾のかかった待合みたいな部屋は何・・・?
語らいにご利用下さいませ、と書いてある。貸切個室ってことか?居心地よさそう~~


そして・・・入口を入ると、さらに驚きの空間だった!


流木が各座席の仕切りとして使われ、中央にはシャンデリアが。いろんなデザインのガラスの照明
シェードが配され、植物もたくさんぶら下がっている。

どの席に座ろうかしばし悩んだが、、、明るい川沿いの席で、店内を見渡せる一番端の席に。
店内の写真を撮ってもいいですか、と聞いたら、店主のおばちゃんはちょっと戸惑われた感じだったが
了解頂けた。

絨毯をタペストリーにした席はちょっとオリエンタルな雰囲気。


綿壁が残っている部分などもともと和風の空間だった痕跡があるな。水路に面した窓際のソファ席は
もともと小上がりがあったような感じ。


それぞれの席は雰囲気が違うが流木のパーテションでゆるやかに仕切られ、全体的にまとまっていて、
いずれも一度座ればしっぽり落ち着いてしまってなかなか動けなさそうだ(笑)


ホットケーキが看板メニューのようだが、ランチとしてなのでミックスサンドを頂く。
しっとりしたパンに挟まれたレタスがシャキシャキで美味しかった!


ゆっくり涼んで、会計の時にちょっと聞いてみたら、喫茶店としての営業は今で52年になるとか。かなり古いな!
その前は食堂とかいろいろやってましたけど、と。ははぁ、なるほど。だから食堂っぽいんだな。
照明はガラス作家さんの作品ですか?と聞いてみたが、おばちゃん、曖昧に微笑んだだけで、おばちゃん自身が
ガラス作家なのかどうかはよくわからなかったが、、、「チェロを弾いてみませんか」などの張り紙もあり、
アートサロン的な空間として親しまれているようだな。うーん、いい純喫茶を見つけてよかった!


続く。

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