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Channel: まちかど逍遥
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弾丸今治 おれんじホープに乗る

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金曜日の夕方、建築めぐり講座の仲間から今治ラヂウム温泉が特別公開されるという情報メールが来て
何とか行きたい!!と問合せたら見学ツアーの予約は大丈夫だったので、そこから頭の中フル回転して
あらゆる交通手段を検討。今日はマッサージを予約していたので大阪南港発のフェリーには間に合わず、
六甲港1:10発の新居浜行きに乗ることに。未乗航路で乗りたいと思っていたのでちょうどいいのだが、
このフェリーは貨物メインのため、港の公共アクセスが全くないのが問題(汗)。
深夜に六甲ライナーのアイランド北口駅から埠頭まで20分あまり歩くのはさすがに遠慮したいので、
タクシーを呼んでおくしかないな。。。そして新居浜東港も、最寄駅の多喜浜駅まで3km以上あり
交通機関はない。朝なので歩けないことはないが3~40分かかる。しかし・・・行きも帰りもタクシーに
乗ったら、今治までJRで行くのとあまり変わらなくなり、それは悔しい(爆)。仕方ない、歩くか。
覚悟を決めて23時過ぎに家を出、六甲へ向かったのだった。

ほろ酔いサラリーマンに混じって阪神電車に乗り、魚崎駅でタクシー会社に電話したのだが、
今全車出払っておりいつ手配できるかわからない、と。六甲ライナーでアイランド北口駅に着いたが
タクシー会社からの折り返し電話は来ないので、もう諦めて歩き始める(汗)。
港湾の道路はだだっ広く街路灯もあるのだが街路樹の陰は真っ暗闇。。。早歩きで20分、なんとか
ターミナルに到着。。。ほっ。


小さな箱のようなターミナルできっぷを買うと、送迎車が来ますのでしばらくお待ちくださいとのこと。
飛行機の搭乗のように、タラップまでバスで行くのかと思いきや、やって来たのは普通の乗用車。えっ、これ?
徒歩客4人乗り込んでタクシー状態(笑)。そして・・・えっ、これでスロープを上るのか!
なるほど、マイカーで乗り込む要領ね。なんか楽しくなってきたぞ~~

巨大なトラックに囲まれた甲板で車を降り、エレベーターで客室のあるフロアへ。

旅客フロア係員のおっちゃんの対応はやや無愛想(笑)。この味気なさが、貨物船ぽくていいなぁ~
おれんじホープは、南港~東予のおれんじ8や7に比べると簡素だけれど、レストランやお風呂もちゃんとある。




そしてこのフェリーの最低クラスは2等寝台なのだが、実は狭いながらも個室なのだ!いいね!!
帰りは東予~南港で取っているが、あちらは8人部屋の二段ベッドなので六甲~新居浜便の方がお得な気分♪


テンション上がって船内を偵察したあと、いつものようにデッキへ出て離岸を楽しむ。








お風呂は大きめの家族風呂のようなこじんまりしたサイズで展望窓もないが、24時間いつでも入れるという。
もちろん貸切、一番風呂。そして多分最終風呂(苦笑)。もったいないなぁ。。
一応このフロアはマイカー客のファミリーもいるのだが、誰も入らないのかな?



トラックの運ちゃん向けに、レストランは営業中。
しかしもう深夜2時だ。。。寝よ。

新居浜東港到着は8:10、早すぎずちょうどいい。また送迎車で港のターミナル建物前まで送り届けてもらう。




駅まで歩く覚悟だったけど、、、送迎車を運転してくれた旅客フロア担当のおっちゃんに念のため聞いてみた。
「駅までのアクセスはないんですよね?」「ないですね」
徒歩客のうち3人が周辺にいたので、なんとなく「駅までのタクシー、シェアします?」という話になり、
タクシー会社をスマホで調べていたら、さっきのおっちゃんが、「・・・よかったら、車出しましょうか?」
えっ!ほんとに?うわー助かる!珍しく徒歩客が3人もいたから不憫に思われたのだろう。


てなわけで、おっちゃんのプライベート(らしき)カーで、多喜浜駅まで送ってもらった。車だとあっという間。
1時間に1本の列車にも間に合って万事スムーズ。いや~めでたし。
愛想なさそうに見えたおっちゃん、ほんとは人情味のある方だったのね!本当にありがとうございました!


学生の兄ちゃんは船好きらしく、このアクセスに難ありのおれんじホープにももう何回も乗っていて
いつも駅まで歩いていたというが、今日はこんなに徒歩客がいて驚いたと言っていた(笑)。
もう一人のお姉さんは実家が四国で大きなスーツケースを持って帰省されるところだが、この路線は
初めてで、新居浜駅行きの接続バスがあるというガセ情報(笑)を聞いて乗ったらしい。


しばし同士としての連帯感が芽生え(笑)、多喜浜駅の跨線橋で兄ちゃんがお姉さんの重いスーツケースを
持ってあげたり、一緒に車掌さんからきっぷを買ったり、何か久しぶりに若い頃のバックパッカー旅を
思い出すような、ほっこり、とっても楽しい旅になったな!


兄ちゃんとは新居浜で、お姉さんとは伊予西条で別れ、私は普通列車を乗り継いで今治まで。皆さんよい旅を!

伊予桜井の木造駅舎。

続く

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