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Channel: まちかど逍遥
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GW新潟 県政記念館

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新潟の続き。

白山公園
の一角に建つ県政記念館は、道路からもその威容がよく見えて前を通れば必ず目を引く
シンボリックな建物。


正面に大きな破風を見せる2つの棟をつなぐ形の左右対称。見るからに明治の建築だな。


派手な軒蛇腹に瓦屋根、ハーフティンバーのドーマーウィンドウととんがり屋根の尖塔には軒飾り。
このちぐはぐな感じが明治だなぁ~


妻部分にぶら下がる擬宝珠のような飾り。上にも同じものがついている。


1883(明治16)年に新潟県会議事堂として建てられた。1932(昭和7)年に新しい議事堂が
建てられるまで50年近くの間、県政審議の殿堂として県政に重要な役割を果たしてきた。


郷土博物館、県庁分館などとして使われたあと、1969(昭和44)年に国の重要文化財に指定された。
解体修復工事が行われほぼ創建時の姿に復元されたとか。


1階の守衛室、書記室、傍聴受付、の3ヶ所に柄違いの天井レリーフがある。これは現在管理室になっている
傍聴受付のもの。中央に猿の姿が見える。


議場は2フロア吹き抜けになっていて、2階に傍聴席が張り出している。それを支える鉄柱は細く、繊細な
レースのような装飾がついている。




大きな窓を背にした議長席。


議長席から見た風景。
高い天井の大空間は、屋根裏のクイーンポストトラスにより支えられているという。



2階へ上ってみよう。


おや、この2階から塔屋へ上る階段が面白いな!2階の廊下から緩い勾配の渡り板のようなもので
いったん外壁側に取り付けられた廊下に渡り、そこから上に向かって急勾配の階段がかけられている。




こんな渡り板初めて見た!


2階の傍聴席から議場が一望できる。・・・それにしても柱が細い。。ぎっしり人が乗ったら落ちそうだ。


いくつかの部屋には暖炉の名残があったが、改修時につぶしたのか、暖炉らしい形で残っているのは
1室だけだった。平面図を見ると、中央の棟の中央部に煙突のような空間があるが、ちょうどそこは
あの塔屋がある場所じゃないか。あのとんがり屋根の塔屋は煙突なのか!?


緑色の部分はタイルではなく着色された木材のようだ。


もう1ヶ所の階段はストレート形で、「議事堂名所 鳴り天井」との小さな看板が。
階段の中腹でパン!と手を叩くと、直後にビィ~~~ンという音がする。ははぁ、なるほど鳴り天井だ。
実際は天井と言うより、幅の狭い両側の壁に空気の振動が当たって跳ね返ることによりそういう音が鳴るようだ。
意図したものではなかったのだろうが、面白いなぁ。


県政記念館を出ると雨は止んでいた。さすがに疲れたのでバスで新潟駅へ戻り空港へ向かったのだった。
市内の建築で見ていないところもたくさん残ったが楽しい旅だったな!!


これで旅は終わりだけれども、記事は初日に戻る(笑)。

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