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GW新潟 新津記念館

新潟の続き。

新潟市内で見どころを教えて、と建築講座の人に尋ねて「ここはすごい!」と聞いていたのが新津記念館。
本降りの雨の中、ネルソンの庭から歩いて行ったらランチの店を見つけるより先に着いてしまった。

おぉ、あれか!!さすがにすごいな!
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立派な和風の門の横にある通用門を傘を差しながらかがんでくぐると、立派な車寄せのある洋館が目の前に!
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全面タイル貼りで下部のみ石貼りである。煙突が2本そびえパラペット周りにもレリーフがふんだんに。
見るからにゴージャスな洋館だ。気がはやる~~
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入場料は800円。しかし・・・何?館内は写真撮影禁止!?ええっ、そんなぁ~(涙)
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「外観なら写真を撮っていただいても結構です」
外回りから見ても建具には繊細な格子やステンドグラスなど装飾があふれている。でも中からでないとその
美しい色が見えないのに~~
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この新津記念館は、出雲崎町出身の「石油王」新津恒吉が1938(昭和13)に建てた迎賓館。
そう言えば小学校の社会科の地図帳で新潟に油田のマークがついていたのを見て、日本でも石油が採れるのかと
驚いたのを思い出した。
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中はほんとにすごかった!!特にイギリスのジャコビアン様式で統一された応接室「イギリスの間」は圧巻!!
天井全面に華やかなレリーフが施され、中央には豪華なシャンデリアがぶら下がる。アーチ窓に重厚な
模様のカーテンが掛けられ、暖炉は木製のマントルピースの緻密な彫刻に息を飲む。
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1階ホールの正面にはステンドグラスのはまった窓が。格子状に組まれたガラスの中央にエンブレム風の
模様が。新津の「N」マークが入っていたような・・・(うろ覚え)
ホールへ下りてくる曲がり階段の親柱の彫刻は柱の上から下までみっしりと、、、くどいぐらい(笑)
2階のホールのステンドグラスは1階のとは趣きが異なり小川三知風の花鳥画デザインだ。

2階の「フランスの間」は1階とは異なり白を基調とした明るいインテリアで上品な雰囲気。
ホールとの間の扉の枠は、ホール側は木の色、室内側は白くペイントされていたので、
戦後接収されたときに塗られたのかと思ったが、そうではなく元かららしい。
平面図を見るとトイレもあったが非公開で、見せてくれないか聞いてみたけどダメだった。。。
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ホールに展示されていた新津恒吉氏の写真は、日本人離れしたロシア人のような風貌だった。
ハーフですか、と案内の方に聞いてみたが、純粋な日本人だという。客として招いた西洋人と並んでも
違和感なかっただろう。

外へ出て裏へ回ると、広い芝生の庭に面してベランダが張り出し、1階は3連アーチのテラス。
パラペットのレリーフはタイルと同じサンドベージュ色のテラコッタだ。
このドアの中はイギリスの間。
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テラスの腰壁にはタイルが!mayumamaさんが、ジェームス邸にあったのと同じだ、と。
今、昔の写真を見返してみたら、ほんとだ!ジェームス邸にあったのと同じ!よく覚えているなぁ~
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布目ベースに水引細工のような模様が素敵だなぁ~~色のかすれ具合もいい。
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なまこ壁の蔵を回りこんだ奥には和館もあった。ここは今も人が住まわれているようでもちろん中は見れないが
庭までは入れたので近づいて見る。和館の前は芝生から少し仕切られ和風のお庭になっていた。
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こちらもすごそう。。。絶対タイルもあるんじゃないかな~~見てみたいなぁ!!
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このあたりも砂丘なのだろうか、起伏のある土地で、芝生の庭の先には空が広がっていた。
さっき入って来た入口は白壁の塀に瓦の載った和風の門だったが、坂の下の方からの入口は
こんな石造りの階段。セセッション風の直線デザインの親柱には照明が灯ったのだろう。
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あ、外から見たらやっぱり和風の門だった。
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噂に違わずゴージャスでディテールの凝りようがすごく、カーペットや調度品もオリジナルのままで
残っているし、新潟の石油王の財力と華やかな社交を今に伝える貴重な建築だった。

ただ・・・入場料が800円と結構高いのに、内部の写真は撮れず、3階と地下室も見れず、和館も入れず、
ちょっと不完全燃焼だったなぁ~~もう少しサービスしてくれてもいいんじゃない?

続く。

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