最近は古い話が多かったが、今回は行きたてホヤホヤの旅を。。。
ゴールデンウィークの計画をしていたら、mayumamaさんが「一緒に行っていいかなぁ?」と。
おぉ、ウェルカム!ずっと温めていた新潟への旅を実行することに。
いつもmayumamaさんと行くといろいろ発見があり楽しいのだが、今回は大興奮の出来事が
あったので、時系列でなく順不同で書いていこう。
今回のメインは、前々から泊まりたいと思っていた宿、松之山温泉凌雲閣。
ここは部屋ごとに異なる意匠ですごく面白そうだし、「日本三大薬湯」のひとつとされ、また
秘湯を守る会の会員でもある折り紙付きの温泉なのだ。
しかしだいたい旅館の常だが、ハイシーズンのひとり客はまず断られる。今回もひとりじゃ無理だと
諦めていたのだったが二人ならOK。
レンタカーを借りて、いざ出発!途中で寄り道しながら松之山温泉まで。
予定よりも1時間遅れで凌雲閣に到着。驚いたことに、宿の駐車場の後ろには山盛りの残雪が。
ええ~っ、今日は暑くて日焼けするぐらいいいお天気だったのに、まだ溶けないのか!
木造三階建ての凌雲閣は1938(昭和13)年の建築。道路から少し高台に建っていて
目の前には背の高い杉の木がシンボルツリーのようにそびえ立っている。
建物は簡素ながら中央部の千鳥破風がアクセントとなり、入母屋屋根の車寄せもついている。
「歓迎○○様」と書かれているのは旅館ならではでうれしいな(笑)。
ホールには木彫の衝立と大きな古時計が。フロントの柱の迫力あること!
玄関の靴脱ぎでは型押しタイルと布目タイルの役物が使われていた。
ロビーの中央からにょきっと生えたような一本の柱が。見たところ構造的な役割はなさそうだが
インパクトあるなぁ!
さて、古い部屋が残るのは本館の三階。群馬県の渋川から呼び寄せた宮大工に一人一部屋ずつ
担当させて意匠を競わせたのだという。その中でも一番特徴のある「鏡の間」が今回私たちの泊まる部屋。
プランが決まるやmayumamaさんが速攻で電話予約して確保してくれたのだ。ありがと~~
廊下に面して形の違う飾り窓がずらりと並んでいて壮観!
入口ドアから中へ入ると、玉石がびっしり敷き詰められた踏み込みスペースが。正面の壁には
水車の古材があしらわれている。へぇ~
カギつきの入口ドアは防犯のため後からつけられたと思われ、もとは廊下からこの踏み込みまで
つながっていたのだろう。
そこから四畳半の次の間に入ってびっくり、天井に傘がある!!
唐傘天井というのがあるが、だいたい部屋の中心から放射状に桟を配してあるが、ここのは中心が
ずれているし、柄までついている結構リアルな傘だ!ネット上の写真は見ていたけど、面白いなぁ~
これを作った職人さんのドヤ顔が目に浮かぶ(笑)
そしてメインの8畳間。ここの天井もこれまた変わってるぞ。天井板がまっすぐな杉とかではなく
ボコボコと凹凸のある木をそのままスライスして貼りつけてある。厚さ2cmはあるだろうか、
天井板としてはかなりぶ厚く、しかも端から端まで一枚ものだな。押さえ縁はこれまた竹のスライス。
欄間は自然の枝ぶりをそのまま活かしてあったり、虫食いのような複雑な穴の空いた材を使って
いたりと、風変わりな意匠をこれでもかと見せてくる。
床の間の違い棚も水車の古材で面白い風情だなぁ。大型テレビを移動させて撮影(笑)
今も昔も、転用万歳!!
そして極めつけはリラックスチェアが置かれた広い縁側というかサンルーム、ここの天井には何と
将棋盤と碁盤が貼りついている!なんじゃこりゃ~~!?
お風呂上がりにこのテーブルでのんびりと碁でも指して、、、というメッセージが込められて
いるのだろうか。いやぁ、度肝をぬかれるなぁ!
浴場と食事処は新館の方だったが、もともとその場所には木造の別館が建っていたようだ。
本館が建設中の写真が展示されており、今と同じ姿であることがわかる。
別館が先に建て替えられ、本館は今も現役で満員のお客を泊めている。窓枠など老朽化が感じられる
部分もあるが、職人が腕によりをかけて作った内部の凝った意匠は、幾度の地震を経ても全く傷んで
いないように見える。すごいことだなぁ!
続く。
ゴールデンウィークの計画をしていたら、mayumamaさんが「一緒に行っていいかなぁ?」と。
おぉ、ウェルカム!ずっと温めていた新潟への旅を実行することに。
いつもmayumamaさんと行くといろいろ発見があり楽しいのだが、今回は大興奮の出来事が
あったので、時系列でなく順不同で書いていこう。
今回のメインは、前々から泊まりたいと思っていた宿、松之山温泉凌雲閣。
ここは部屋ごとに異なる意匠ですごく面白そうだし、「日本三大薬湯」のひとつとされ、また
秘湯を守る会の会員でもある折り紙付きの温泉なのだ。
しかしだいたい旅館の常だが、ハイシーズンのひとり客はまず断られる。今回もひとりじゃ無理だと
諦めていたのだったが二人ならOK。
レンタカーを借りて、いざ出発!途中で寄り道しながら松之山温泉まで。
予定よりも1時間遅れで凌雲閣に到着。驚いたことに、宿の駐車場の後ろには山盛りの残雪が。
ええ~っ、今日は暑くて日焼けするぐらいいいお天気だったのに、まだ溶けないのか!
木造三階建ての凌雲閣は1938(昭和13)年の建築。道路から少し高台に建っていて
目の前には背の高い杉の木がシンボルツリーのようにそびえ立っている。
建物は簡素ながら中央部の千鳥破風がアクセントとなり、入母屋屋根の車寄せもついている。
「歓迎○○様」と書かれているのは旅館ならではでうれしいな(笑)。
ホールには木彫の衝立と大きな古時計が。フロントの柱の迫力あること!
玄関の靴脱ぎでは型押しタイルと布目タイルの役物が使われていた。
ロビーの中央からにょきっと生えたような一本の柱が。見たところ構造的な役割はなさそうだが
インパクトあるなぁ!
さて、古い部屋が残るのは本館の三階。群馬県の渋川から呼び寄せた宮大工に一人一部屋ずつ
担当させて意匠を競わせたのだという。その中でも一番特徴のある「鏡の間」が今回私たちの泊まる部屋。
プランが決まるやmayumamaさんが速攻で電話予約して確保してくれたのだ。ありがと~~
廊下に面して形の違う飾り窓がずらりと並んでいて壮観!
入口ドアから中へ入ると、玉石がびっしり敷き詰められた踏み込みスペースが。正面の壁には
水車の古材があしらわれている。へぇ~
カギつきの入口ドアは防犯のため後からつけられたと思われ、もとは廊下からこの踏み込みまで
つながっていたのだろう。
そこから四畳半の次の間に入ってびっくり、天井に傘がある!!
唐傘天井というのがあるが、だいたい部屋の中心から放射状に桟を配してあるが、ここのは中心が
ずれているし、柄までついている結構リアルな傘だ!ネット上の写真は見ていたけど、面白いなぁ~
これを作った職人さんのドヤ顔が目に浮かぶ(笑)
そしてメインの8畳間。ここの天井もこれまた変わってるぞ。天井板がまっすぐな杉とかではなく
ボコボコと凹凸のある木をそのままスライスして貼りつけてある。厚さ2cmはあるだろうか、
天井板としてはかなりぶ厚く、しかも端から端まで一枚ものだな。押さえ縁はこれまた竹のスライス。
欄間は自然の枝ぶりをそのまま活かしてあったり、虫食いのような複雑な穴の空いた材を使って
いたりと、風変わりな意匠をこれでもかと見せてくる。
床の間の違い棚も水車の古材で面白い風情だなぁ。大型テレビを移動させて撮影(笑)
今も昔も、転用万歳!!
そして極めつけはリラックスチェアが置かれた広い縁側というかサンルーム、ここの天井には何と
将棋盤と碁盤が貼りついている!なんじゃこりゃ~~!?
お風呂上がりにこのテーブルでのんびりと碁でも指して、、、というメッセージが込められて
いるのだろうか。いやぁ、度肝をぬかれるなぁ!
浴場と食事処は新館の方だったが、もともとその場所には木造の別館が建っていたようだ。
本館が建設中の写真が展示されており、今と同じ姿であることがわかる。
別館が先に建て替えられ、本館は今も現役で満員のお客を泊めている。窓枠など老朽化が感じられる
部分もあるが、職人が腕によりをかけて作った内部の凝った意匠は、幾度の地震を経ても全く傷んで
いないように見える。すごいことだなぁ!
続く。