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日田・別府の旅 小鹿田焼の里

日田の続き。

※これは2016年夏の旅です。

木の花ガルテンでのランチのあと、前から行きたかった小鹿田(おんた)焼の里へ向かう。
美しい飛びかんなの模様が独特で、民藝運動の柳宗悦や濱田庄司、バーナード・リーチが紹介した
ことにより広く知られるようになった小鹿田焼は、もとは16世紀末の朝鮮出兵のときに連れ帰った
朝鮮の陶工を起源とする。18世紀になってその子孫の窯から技術を伝授してもらい開窯したという。
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「皿山地区」とはまさにそのままだ。小鹿田焼陶芸館を見てから、各窯を回ろう。
ここでは伝統的技法を外部へ広めることなく一子相伝で守り続けている。現在は10軒の窯元が
昔ながらの手仕事で陶器を作り続けている。各窯で製作した器には個別の銘でなく「小鹿田焼」という
共通のブランドをつけて売るというのが、何ともストイックに思える。
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静かな山あいの小川沿いに住居と一緒になった窯が並んでいる。、川の流れを巧みに利用した「唐臼」が
黄色い土をゴトンゴトンと叩くのが面白い。飾りではない。こんな原始的な装置が今も使われているのだ!
唐臼は1軒に1つずつ、すべての窯元に備わっている。
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このような池も各家にある。土を水に入れて泥水を作り、何度も漉してきめの細かい土をつくる。
取り出した粘土が道端に山積みされていた。
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作業場の前には形作った器を天日で乾かすための広いヤード(「ツボ」と呼ぶらしい)があり、裏手には登り窯。
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整形には蹴ろくろを使うと、リーフレットに書いてあった。電動ろくろじゃないんだ・・・
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窯めぐりをする観光客がぽつぽつと歩いているが、職人さんは外部の人を拒絶しているかのように
黙々と作業するのみ。客に媚びたような土産物屋などひとつもなく商業的な匂いは全くしない。
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山あいの隠れ里とも言えるような、この村の風景の美しいこと。あぁ、いいなぁ!!
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シンプルで力強い形の実用的な器はこんな場所でこそ生まれるのだろうと思わせる、小鹿田焼の里。
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登り窯は自家用を持っているところと、共同窯を使っているところがあるようだ。
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なんて美しいんだろう。登り窯もまた土からできているのだ。
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こちらの登り窯で声をかけて中を見せてもらった。
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窯道具が無造作に置いてあるだけでもどうしてこんなに美しいのか。。。
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なんて素敵な水路風景!!あぁ、来てよかった。
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案内板を見ていると、皿山地区の窯業にまつわる景観と並んで、農耕景観として石積みの棚田の美しい
池ノ鶴地区というところが近くにあるようだ。帰りに寄り道してみよう。、

続く。

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