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Channel: まちかど逍遥
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南九州△ 栗野岳温泉で煙に巻かれる

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京町温泉からの続き。

栗野駅から乗ったタクシーのおっちゃんは、若い頃大阪の八尾で10年働いていたと言う陽気な人で
いろいろ話をしてくれて、ずっと楽しく話しながら、あっと言う間に南洲館に着いた。ちょうど2千円。


かなり山の上まで上ってきたものだ。建物の裏あたりからもくもくと立ち上る白い湯けむり。
立ち込める硫黄の香り。うぉー!!興奮してきた~


タクシーのおっちゃんから、温泉に入る前に地獄を見に行くと良いと聞いていたので、フロントで
お金を払ったらまず建物の裏手の山の中へ。


歩いて行くと、地面の端からプスプスと煙が出ていたり、足もとでゴボゴボと泥が湧いていたりと
だんだん地獄らしい風景に。しかしあの積乱雲のような真っ白な湯けむりの元はどこだ!?


どんどん進むと、行き止まりになっていて、そこが地獄のど真ん中だった!
この八幡地獄は2ヘクタールあり、登別に匹敵するそうな。


うわぁぁぁ~~、部分的に見れば雲仙の地獄にも引けを取らない!すごい!すごいパワー!!


立ち上る湯けむりは空高く、30m、いやもっと高いな!風向きが変わると目の前は真っ白になって
煙に覆いつくされる。


いや~興奮!!しばし煙に巻かれて体中に地球のパワーを取り込んだ。


さて、温泉へ。
南洲館の温泉は3つあり、何ヶ所入るかによって料金が変わる。時間的なこともありそのうち2つを選ぶ。


一つ目は有名な竹の湯、PH2.2の酸性の泥湯だ。浴槽も床も壁も石組で薄暗く雰囲気抜群。
パンフレットなどの写真ではお湯は青い色に見えるのだが実際は青くなくうっすら白濁していた。
泥は底に敷かれた石の間に少し溜まっている程度。


それより凄かったのは、蒸し湯である。


奥の引き戸を開けると・・・真っ暗(笑)
まるで穴ぐらだ。天然のむし湯ということで、要は床のすのこの下に地獄があるのだ。
天井は低く、中腰で中へ入り寝転がる。戸を閉めると、真っ暗。。。その上すごい湿度と熱気。
しかしこの外界から遮断された真っ暗闇が、冬眠しているような気分で、妙に落ち着くのである(笑)

外の掛かり湯用の浴槽も小さく流し場のスペースも狭く、こじんまりしてとても気に入った!
ひとり、穴ぐらにもぐりこんだり出て休んだり、十分堪能した。デトックスした~

もう1ヶ所のさくら湯も偵察。ここは比較的きれいでシンプルな温泉だった。

いや~栗野岳温泉南洲館、とっても気に入ったなぁ!!特に蒸し湯。今度はここに泊まって思う存分
穴ぐらの中にこもりたい(笑)。
帰りは路線バスに乗ることができたので数百円で済んだ。しかしタクシーに乗ってでも来た価値はあったな!

注)これは2015年12月に行った時の話であり、熊本地震の後は状況が変わっているのでご注意下さい。

続く。

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