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Channel: まちかど逍遥
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名古屋ビルめぐり 主税町のお屋敷

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名古屋の続き。

名古屋陶磁器会館から歩いて主税町へやってきた。「主税町」と書いて「ちからまち」などとても読めない。
ここは隣接する白壁町、撞木町と共に尾張藩の武家屋敷が建ち並んでいたエリアで、明治以降は
陶磁器関係の貿易商や財界人が数多く住んだという。今も広大な敷地のお屋敷が軒を連ね、
町並み保存地区となっている。


近代洋風建築の旧豊田佐助邸は一般公開されているが、15時30分をわずかに過ぎていたためすでに
閉まっていた。事前にきっちり調べもせずに行き当たりばったりで歩いているとこういう目にあう(苦)


こちらの旧春田鉄次郎邸はレストランになっているようだ。
春田鉄次郎とは陶磁器貿易商で、武田五一に依頼して1924(大正13)年にこの邸宅を建てたとか。


玄関周りだけでも見せてもらおうとちょっと入って行くと庭の手入れをしていた方がいたので
声をかけると快く見せていただけた。


素敵な洋風の玄関。


ポーチの天井はこんな網代で和洋折衷になっている。


お庭に面したテラスから覗くとレストランのホールが見えた。こちらの外観はほとんど和風だが、
ダンスホールのようなぴかぴかのフローリング床の広間にマントルピースもある。
しかし見方によっては長押がぐるっと回り欄間のある座敷だったところを洋室に変えたとも見える。

今度はここでランチしようかな!

カトリック主税町教会。反りの加わった大きな合掌屋根は日本のお寺のようなイメージも。


八角窓には十字架モチーフの木枠のステンドグラスが。柵が閉まっていたので外から眺めるのみ。

名古屋市のサイトによると、礼拝堂は士族屋敷を改造したものだそうで、昭和60年に改修済み。

文化のみち二葉館ってここだったんだ。
少し前に揚輝荘へ行った時に、川上貞奴が一時期住んでいたという揚輝荘座敷を見たが、その後福沢桃介と一緒に
住んだお屋敷があると聞いていたのがここだ。すごく立派な洋館だが全体的にきれいになりすぎている印象、
と思ったら、解体保存の後、移築復元されたものらしい。


あめりか屋の住宅っぽいと思ったらやはり設計施工はあめりか屋だそうだ。
ここも閉まっていて外から見るのみ。こんな反りのついたかぶと屋根や弧状にふくらんだ壁など
独特な形の建物で、なに風かは分からないがすごくお金がかかった建物だったということは分かる・・・


各窓にはたくさんのステンドグラスがあったがこれらも復元されたものらしい。


中には優雅な螺旋階段があるようだ。ここは名古屋市が管理する観光スポットなので安泰だろう。


続く。

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