対馬の続き。
さて、下島南端の豆酘(つつ)という集落に来たので、対馬の天道信仰の聖地であるという
多久頭魂(たくずだま)神社を見に行こう。とにかく古い神社らしい。
神様とか信仰とかはあまりよく分からないのだが、対馬は古代から占部(占い師)が多く住んでいた地で
あったらしい。古代の政治は占いと密接に関わっていたから、大和王朝は彼らを連れて来て専属で
占いをさせていたのだとか。
途中、赤米神田という田んぼの横を通る。中世から続く「赤米神事」という独特の習俗が
今もなお行われているのだ。青々とした稲はまだ穂が出ていないので普通の稲と違いは分からないが
一角に縄が張られ、紙垂が下がっていた。
対馬の謎めいた雰囲気はこういう古代の信仰の名残からかもし出されているようだ。
ほんとにこんなところを通るのか??と不安になるような田園のあぜ道を車で抜けた、村はずれに
多久頭魂神社はあった。
入口の足もとには畳1枚分くらいの大きな石が敷かれている。なめらかできめ細かい質感で、
大きな硯のようだ。
参道の両脇に続く美しい石垣に注目!!人間の技と自然が溶け合って一体化したようだ。あぁ。。。
薄い板状の石のかけらを積んであるのだが、規則性がありそうでない。ガサッと積んである。
石垣は美しすぎて、写真を撮っても撮っても、いくらでも撮りたくなる。いやぁ、ずっと見ていたい。
あぁなんて美しいんだろう・・・石の一片一片の質感、それが重なり合った集合体としての石垣。
どこから見てもため息がでるほど美しい。
奥へと続く参道は見上げる杉並木に覆われ、神聖で荘厳な雰囲気に圧倒される。
この静謐な森の中で石垣を見ながらゆっくり歩くだけでも、何だか神聖な空気に包み込まれるような
感覚にとらわれる。あぁ、ここまで来てよかった。
行くとこ行くとこ見ごたえがあるので、もうあまり時間がない。
豆酘崎のパノラマ風景を見るのはあきらめるか。。。
多久頭魂神社を後にして、今度は島の西側の集落をめぐりながら北上しよう。
このエリアには、例の石屋根の建物がわずかに残っているという話で、ここの訪問は私にとって
対馬に来たメインの目的。
椎根(しいね)という集落には整備保存された石屋根の小屋があるらしいが、やはり自然のものというか、
昔から使われてきて今もなお現役の建物が見たい。果たしてそんなのが残っているのだろうか??
山を抜けて久根浜の集落に出たとき1軒の石屋根が目に飛び込んできた。あった!!
木造の小屋の屋根に薄い石の板が重ねて積まれている。スレート葺きのようなうろこ状でなく
本瓦葺のように、隣り合う板と板の目地をふさぐように少し幅の狭い板を載せてある。
しかし一度崩れたのか、全体的に乱雑に積まれたような感じだ。まぁ、これが石屋根の現実の状況で
あるのだろう。
いやぁ~、とりあえず一つでも見つかってよかった!
まだ先へ進もう。
続く。
さて、下島南端の豆酘(つつ)という集落に来たので、対馬の天道信仰の聖地であるという
多久頭魂(たくずだま)神社を見に行こう。とにかく古い神社らしい。
神様とか信仰とかはあまりよく分からないのだが、対馬は古代から占部(占い師)が多く住んでいた地で
あったらしい。古代の政治は占いと密接に関わっていたから、大和王朝は彼らを連れて来て専属で
占いをさせていたのだとか。
途中、赤米神田という田んぼの横を通る。中世から続く「赤米神事」という独特の習俗が
今もなお行われているのだ。青々とした稲はまだ穂が出ていないので普通の稲と違いは分からないが
一角に縄が張られ、紙垂が下がっていた。
対馬の謎めいた雰囲気はこういう古代の信仰の名残からかもし出されているようだ。
ほんとにこんなところを通るのか??と不安になるような田園のあぜ道を車で抜けた、村はずれに
多久頭魂神社はあった。
入口の足もとには畳1枚分くらいの大きな石が敷かれている。なめらかできめ細かい質感で、
大きな硯のようだ。
参道の両脇に続く美しい石垣に注目!!人間の技と自然が溶け合って一体化したようだ。あぁ。。。
薄い板状の石のかけらを積んであるのだが、規則性がありそうでない。ガサッと積んである。
石垣は美しすぎて、写真を撮っても撮っても、いくらでも撮りたくなる。いやぁ、ずっと見ていたい。
あぁなんて美しいんだろう・・・石の一片一片の質感、それが重なり合った集合体としての石垣。
どこから見てもため息がでるほど美しい。
奥へと続く参道は見上げる杉並木に覆われ、神聖で荘厳な雰囲気に圧倒される。
この静謐な森の中で石垣を見ながらゆっくり歩くだけでも、何だか神聖な空気に包み込まれるような
感覚にとらわれる。あぁ、ここまで来てよかった。
行くとこ行くとこ見ごたえがあるので、もうあまり時間がない。
豆酘崎のパノラマ風景を見るのはあきらめるか。。。
多久頭魂神社を後にして、今度は島の西側の集落をめぐりながら北上しよう。
このエリアには、例の石屋根の建物がわずかに残っているという話で、ここの訪問は私にとって
対馬に来たメインの目的。
椎根(しいね)という集落には整備保存された石屋根の小屋があるらしいが、やはり自然のものというか、
昔から使われてきて今もなお現役の建物が見たい。果たしてそんなのが残っているのだろうか??
山を抜けて久根浜の集落に出たとき1軒の石屋根が目に飛び込んできた。あった!!
木造の小屋の屋根に薄い石の板が重ねて積まれている。スレート葺きのようなうろこ状でなく
本瓦葺のように、隣り合う板と板の目地をふさぐように少し幅の狭い板を載せてある。
しかし一度崩れたのか、全体的に乱雑に積まれたような感じだ。まぁ、これが石屋根の現実の状況で
あるのだろう。
いやぁ~、とりあえず一つでも見つかってよかった!
まだ先へ進もう。
続く。