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Channel: まちかど逍遥
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憧れの船旅

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豪華クルーズ船でなく庶民の足としての定期航路が好きだ。
関西から西へ向かう船はこれまで何度も利用してきたが、東行きの航路は乗ったことがなかった。
出航地である敦賀か舞鶴か名古屋まで行かねばならないことが最初のハードルだったのだが
それに加え、西へ行くより時間がかかるため短い旅程では使いづらいのも理由の一つである。
しかし今年のGWは有給を1日取って、未踏の航路を織り交ぜた船旅プランを立ててみた。


5月2日、18時過ぎに会社を脱出、三ノ宮からのバスで舞鶴港へ向かい、3日0:30発の
小樽行き新日本海フェリー「はまなす」に乗り込んだ。

以前レンタサイクルで巡ったことのある東舞鶴のまちはずれにある港は真っ暗で静まり返っている。
デッキから埠頭を見下ろすと、幌をかぶった自衛隊のトラックが闇に紛れている。
そう、乗客の半分は自衛隊員である。

乗船後1時間半あるのでひと通り船内探索してお風呂にも入り、いよいよ出航の0:30まで
あと2~3分となったので再びデッキへ出てみると、、、あら!もう離岸してるじゃないの。
記念すべき船旅の始まりを危うく見逃すところだった。


心地よい温度の夜風に吹かれながらクルーズ気分満喫。
スマホでGoogleの地図を拡大して見ると舞鶴港がいかに地形に恵まれているかが分かった。
日本海自体、大陸と日本列島に囲まれた内海だが、丹後半島の陰に隠れた若狭湾の中の、さらに岬と
小島に隠された舞鶴湾の、複雑な入江の最奥部にある港なら、外海が荒れてもなかなか高波は
押し寄せないだろう。

港の灯りが遠ざかると、砂を撒いたような星空が見えてきた。いいねぇ~

小樽到着は3日の20:45。約20時間の長旅になるためさすがに大部屋はないようで
カーテンで仕切れるツーリストAという寝台が一番お手頃。


私は端っこの壁際の席なので向かい合うベッドがなく、ほぼ個室のようにのびのび使える。



別府行きのさんふらわあは外国人客がワンサカいたが、こちらは外国人は皆無。
日本人客もそれほど多くないので静かだ。さすがに飛行機なら2時間弱で行ける北海道へ
20時間かけて行くようなのんびりした旅ができる人は少ないのだろう。

設備はだいたいさんふらわあと変わらないが、売店がすごい!東北・北海道フェアさながらの、
見たことない商品がいっぱい!ハタハタの甘露煮やゲンゲのみりん干し、ニシンの燻製、
ホッキ貝の貝ひも、、、また富良野ワインやジュース、チーズケーキ。。。うわぁ。。
そそられっぱなしだが、まだ旅は始まったばかり。旅の間中持ち歩くのは辛いので、、、


「野菜生活100北海道メロンミックス」だけ買おう。あっ、すみません、売店は1時閉店でしたか。
ちなみにこれ、メロン100パーセントジュースを飲んでるようでめちゃくちゃ美味しい!
北海道限定、季節限定、らしいが、大阪でも売ってくれないかなぁ~


一方、船内でWifiが使えないのは残念。。。


朝はゆっくり起きたので日の出は見れず。デッキに出てみるが360度海ばかり。

現在秋田県の男鹿半島沖を航行中とのアナウンスが。へぇ~もうそんなとこまで来てるのか。
そう、新潟や秋田までなら、関西から九州へ行くのとほぼ同じ10時間程度なのだ。
はじめは秋田と新潟を巡る案も考えたのだが、運航日が合わなかったのだった。

展望ラウンジでブログの文章を考えたり、お風呂に入ったり、デッキに出たり、昼寝したり、、、
あぁ、本を持ってくればよかった。極限まで荷物削減したので置いてきたのだった。


船に本ぐらい置いてるかと思ったがなかった。。。新聞も読みつくしたし、
ネットにつながらないとさすがに暇を持て余し気味(苦笑) 。


もう日が傾いてきた。うっすらと陸地が見え、雪を頂いた山々が近づいてくる。北海道だ!


そのうち灯りがチラチラ灯りだした。もうすぐ小樽。さすがに舞鶴と違って夜景が明るい(笑)


小樽に船で上陸。楽しいなぁ!フェリーの着く港は運河のある観光地からは少し離れた、南小樽の
端っこにある。南小樽駅までは2kmちょいの距離で、明るい時なら楽勝で歩ける距離だが、
さすがにもう夜だし早いところ宿へチェックインしたいので、タクシーでピュッとワープしよう。
・・・でも車窓チェックは怠りなく(笑)。

続く。

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