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Channel: まちかど逍遥
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星、否、人 昭和塾堂

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覚王山の続き。

この日どこかで何かを(苦笑)目にしてふと知った昭和塾堂の存在。近くにそんな近代建築もあるのか、
それは見ておかねば。ということで歩きだしたが、ずいぶん遠回りしてしまったらしい、20分ぐらい
かかってようやく、到着。うわぁ~、何かものものしいな!


その前に、通路を挟んで向かいにあった武道場、養心殿も見ておこう。


堂々と反った入母屋造の屋根に板張りの壁、入口庇の千鳥破風など、和風建築なのだが、何となく
洋館っぽく見えるのは、全体が白いペンキで塗られているからだな。


もうひとつ、懸魚の代わりにペディメントみたいな唐草模様のレリーフパネルが取り付けられている
せいかもしれない。




さて、昭和塾堂の方を。こちらは裏側にあたり、階段を上って正面へ回ってみよう。


おぉ~っ!こんな大きな建物だったのか。左右対称で両翼の棟には半円アーチの縦長窓がずらりと並び、
中央のエントランスの両側にもアーチ。しかし壁から大きく張り出した屋根は垂木を見せたような
デザインで和風建築を思わせ、特に塔の最上段は寺院にある八角堂をぽんと載せたようだ。
和洋折衷のなんだか変わった建物だなぁ。


現在は愛知学院大学大学院歯学部研究棟として使われているようだ。






人の気配はしないのだが、車が停まっているし灯りも点いているから使われているのだろう。


そろそろと近寄り、入口のドアのガラス越しに覗きこんでみると、おお!!


床にはじゅうたんのような縁取り模様のモザイクタイルが。左右に階段があって八角形の塔の外側に
沿うように上っている。




橋の親柱のような高さ1mぐらいの円柱が見え、そこから上は赤いじゅうたんが敷かれている。


見ごたえありそうだが、まぁ当然非公開。


そのあとぐるっと回って建物の真裏に来てみてびっくり。あれっ!?
この建物もしかして、スターハウスじゃないの!?


昭和塾堂の説明があった。→こちら

それによると1928(昭和3)年に愛知県により建てられた「教化殿堂」「人づくりの殿堂」だとか。
名古屋市庁舎、愛知県庁舎に先駆ける帝冠様式の試作のような建物で、スターハウス状の平面は
「人」の字を表しているのだとか。ほぉ~

最後にこんな面白い建物を見れてよかった。見ずに帰っていたら悔しい思いをするところだった。
この日揚輝荘のあと名古屋の中心部の建築めぐりもしようと思っていたのだが、全然無理。
やっぱりあちこちと欲張らずにゆっくりする計画の方がいいな!

終わり。

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