小川町からの続き。
石岡駅へ戻ってJRで水戸へ移動。着いたときにはもう日は傾いていたが、宿に荷物を置いて
明るい間に建築を見に行こう。
水戸は戦災にあって戦前のまちなみは軒並み焼けてしまい、近代建築もわずかしか残っていないようだ。
戦後のビルが並ぶバス通り沿いには広い空き地も見え、町並みは変わりつつある。
20分ほど歩いていくと泉町会館が現れた。こじんまりしたかわいい建物だな!
その数軒向こうにあるUFJ銀行の建物を先に見ておこう。
元川崎銀行水戸支店。1909(明治42)年の建築。石造に見えるがRC造だとか。
重厚ながらすっきりしたデザイン。
泉町会館は1955(昭和30)年の建物で、コーナー部にRを取った軽快なデザイン。
正確に言うと「近代」建築ではないが、戦前のモダニズム建築の雰囲気を漂わせているのは、
もともとこの地に建てられ水戸大空襲で焼けてしまった水戸市警防分団第八分団詰所の建物の面影を
写したことによるらしい。
黒のふっくらタイルの上に金色の「泉町会館」の文字もいいね!
・・・しかし、最初に見たとき扉が全開されていて人もいたのに、銀行を見ている間に扉が半分閉まっていた。
入口から覗き込んで声をかけても誰も出てこない。しまった。。。銀行は後回しにすればよかった。
ガラス扉に貼られている紙に目をやると、「WANTED こたつ」「WANTED イス」??
「LIVING ROOM」ってなんだ?
あっ、人がいた。
「建物を見たいんですが」「5時までなので、今度開いている時間に来て下さい」
「旅行で来ているんで・・・ちょっとだけでも見せてもらえませんか」
無理を言って中へ入れてもらった。
その兄ちゃんは商店街振興組合の人で、1Fではマルシェやワークショップなどの企画を
やったり、いろいろなイベントの場としてスペースを貸し出しているとか。
気になっていた「リビングルーム」というのは何か聞いてみたら、水戸芸術館開館25周年記念事業の
一環としてまちなかで行われている地域密着型アートプロジェクトなのだそうだ。
靴を脱いで2階に上がると、青いカーペットが敷かれたフロアには、家具や小物が配置され
さながらおしゃれな雑貨屋のよう!ソファやデスクやレトロなおもちゃなど、ほんとに居間のように
座り込みたくなる素敵な空間だ。
まちなかの「居間」に子供から大人まであらゆる人が集まって、遊んだりくつろいだり。
そして家にあったものを持ってきて物々交換できる。ほしい物をリクエストしてもいい。
そういう空間をまちなかに作り出すことがアートだという。???
「アート」なのかどうかはよくわからんが(汗)、、、とにかく楽しそう!
なんと、ここにあるものはすべて物々交換でタダで持って帰ってもいいらしい。驚愕!!
このグラス、とても素敵で欲しいと思ったが、残念ながら旅の身では提供できるものは何もない。
物欲は抑えて抑えて・・・建物を見ないと(苦笑)
建築当初から商店会や地域の人々の集まりの場として機能してきた泉町会館、老朽化が進み
補修を重ねながら使われていたが、2010(平成22)年に大改修が行われた。
Rの部分が壁に沿って幅1m分ぐらいが吹き抜けになっているのは、このときの改造だという。
80年経ってなお水戸の人々に愛され、進化し、まちのシンボル・地域コミュニティの拠点として
存在感を高めている泉町会館は、本当に幸せな建物だなぁ。
お兄ちゃんにこの建物のことや水戸のまちのことをいろいろとお話を聞いて、水戸の美味しいお店まで
教えてもらって充実した気分で泉町会館を後にした。
続く。
石岡駅へ戻ってJRで水戸へ移動。着いたときにはもう日は傾いていたが、宿に荷物を置いて
明るい間に建築を見に行こう。
水戸は戦災にあって戦前のまちなみは軒並み焼けてしまい、近代建築もわずかしか残っていないようだ。
戦後のビルが並ぶバス通り沿いには広い空き地も見え、町並みは変わりつつある。
20分ほど歩いていくと泉町会館が現れた。こじんまりしたかわいい建物だな!
その数軒向こうにあるUFJ銀行の建物を先に見ておこう。
元川崎銀行水戸支店。1909(明治42)年の建築。石造に見えるがRC造だとか。
重厚ながらすっきりしたデザイン。
泉町会館は1955(昭和30)年の建物で、コーナー部にRを取った軽快なデザイン。
正確に言うと「近代」建築ではないが、戦前のモダニズム建築の雰囲気を漂わせているのは、
もともとこの地に建てられ水戸大空襲で焼けてしまった水戸市警防分団第八分団詰所の建物の面影を
写したことによるらしい。
黒のふっくらタイルの上に金色の「泉町会館」の文字もいいね!
・・・しかし、最初に見たとき扉が全開されていて人もいたのに、銀行を見ている間に扉が半分閉まっていた。
入口から覗き込んで声をかけても誰も出てこない。しまった。。。銀行は後回しにすればよかった。
ガラス扉に貼られている紙に目をやると、「WANTED こたつ」「WANTED イス」??
「LIVING ROOM」ってなんだ?
あっ、人がいた。
「建物を見たいんですが」「5時までなので、今度開いている時間に来て下さい」
「旅行で来ているんで・・・ちょっとだけでも見せてもらえませんか」
無理を言って中へ入れてもらった。
その兄ちゃんは商店街振興組合の人で、1Fではマルシェやワークショップなどの企画を
やったり、いろいろなイベントの場としてスペースを貸し出しているとか。
気になっていた「リビングルーム」というのは何か聞いてみたら、水戸芸術館開館25周年記念事業の
一環としてまちなかで行われている地域密着型アートプロジェクトなのだそうだ。
靴を脱いで2階に上がると、青いカーペットが敷かれたフロアには、家具や小物が配置され
さながらおしゃれな雑貨屋のよう!ソファやデスクやレトロなおもちゃなど、ほんとに居間のように
座り込みたくなる素敵な空間だ。
まちなかの「居間」に子供から大人まであらゆる人が集まって、遊んだりくつろいだり。
そして家にあったものを持ってきて物々交換できる。ほしい物をリクエストしてもいい。
そういう空間をまちなかに作り出すことがアートだという。???
「アート」なのかどうかはよくわからんが(汗)、、、とにかく楽しそう!
なんと、ここにあるものはすべて物々交換でタダで持って帰ってもいいらしい。驚愕!!
このグラス、とても素敵で欲しいと思ったが、残念ながら旅の身では提供できるものは何もない。
物欲は抑えて抑えて・・・建物を見ないと(苦笑)
建築当初から商店会や地域の人々の集まりの場として機能してきた泉町会館、老朽化が進み
補修を重ねながら使われていたが、2010(平成22)年に大改修が行われた。
Rの部分が壁に沿って幅1m分ぐらいが吹き抜けになっているのは、このときの改造だという。
80年経ってなお水戸の人々に愛され、進化し、まちのシンボル・地域コミュニティの拠点として
存在感を高めている泉町会館は、本当に幸せな建物だなぁ。
お兄ちゃんにこの建物のことや水戸のまちのことをいろいろとお話を聞いて、水戸の美味しいお店まで
教えてもらって充実した気分で泉町会館を後にした。
続く。