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Channel: まちかど逍遥
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余市のウイスキー工場

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二股からの続き。

かわいい二俣駅から気動車に乗って、のんびり単線ローカル線の旅。とは言ってもここは函館本線。

昔、高校生か大学生の頃、母と妹と三人でニセコあたりへ旅行に行った。その時が初北海道で、
アンヌプリ山に登ったり洞爺湖の温泉に入ったりした記憶があるのだが、当時は母親がほとんど
計画した旅だったため、どうやって北海道入りしたのかも、道内でどういうルートを取ったのかも
あまり覚えていないのだが(汗)、小さな駅で1時間半ぐらい列車を待った記憶がある。。。


そんなことを思い出しつつ車窓を眺めていると、羊蹄山の美しい姿がどんどん近づいてきて
車内は色めきたち、皆カメラを手に窓際で狙い出す。私も撮ろうと思うのだが、木が邪魔したり
してなかなかきれいに撮れない・・・


ニセコとか比羅夫とかスキー場の名前としてよく聞くけど、夏の高原もいいなぁ。夏の北海道に
1ヶ月ぐらい滞在してみたいなぁ。


さて、函館本線が初めて日本海側へ出る場所が、余市である。ここでちょっと途中下車して
ウイスキー工場の建物を見に行こう。
NHKのドラマであらためて有名になった、ニッカウヰスキー余市蒸留所。休日のお昼どき、
駅を降りるとすごい人出だ。

工場は駅の目の前にあった。石塀が長々と続いており、何だか刑務所みたい(苦笑)。

ニッカウヰスキー余市蒸留所は、1934(昭和9)年に竹鶴政孝により設立された、
日本のウイスキー作りの原点といえる場所である。今も手間隙を惜しまずおいしさを
追求したウイスキーが作り続けられている。

広大な敷地に石積みの大きな建物がいっぱい。
乾燥棟、粉砕・糖化棟、発酵棟、蒸留棟、混和棟。それぞれの建物にはウイスキー作りの
工程が割り当てられている。それぞれ形も違うのは、中に置く機械や設備にあわせて
作られているためだろうか。


石の表情が素敵だなぁ。扉も木製。


これは蒸留装置。「ポットスチル」というらしい。マッサンのドラマは見ていなかったが、
こういう場面が出てくるのをチラッと見たな。
ここでは今も「石炭直火蒸留」の方法を取っているのだとか。


こちらのかわいい建物は「リタハウス」。赤い屋根ばかりの工場の中で、旧事務所と共に
緑色の屋根が目を引く。もちろん事務所よりも装飾が凝っていて玄関周りも華やか。
足元のみ丸石張りになっていて絵本に出てくる森の中の一軒家のようだ。


窓も大きく明るそう。この横には旧竹鶴邸も。
リタハウスと旧竹鶴邸を含め、主要な建物は登録有形文化財になっている。


こちらは一号貯蔵庫。ウイスキーの入った樽が棚に並び、寝かされている。


静かに時を待つ。


有形登録文化財になっていない建物も石造りで古そうなものがいくつもある。貯蔵庫なども
数多くあってきりがないのでひとつだけ代表して文化財になっているのだろう。


陰影の濃い石の壁、赤い屋根が青空に生えるなぁ!この正門も登録文化財である。
現役の工場にこれだけの建物が残っていて実際に使用されているものもあるのは
うれしいことだ。


ニッカの塀沿いにずっと先まで行くと余市川が流れており、橋のたもとに余市宇宙記念館がある。
余市は、日本人初の科学者宇宙飛行士毛利衛氏の出身地だそうで、彼の功績をたたえるために
作られた施設だとか。


敷地内には道の駅「スペースアップルよいち」もあり、その横のプレハブ小屋の農産物直売所で
さくらんぼが売っていた!!パックにつやつやしたさくらんぼが山盛り~~
品種によって値段が違うが、やっぱり一番甘いという佐藤錦を1パック。いや2パック(笑)。


あま~~~い!我慢できずに駅でパクパク。列車内でもパクパク(笑)。こんなに飽きるほど
さくらんぼを食べるって、何て贅沢~~
たまたまだけど、いい季節に来たなぁ!


続く。


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