山陰海岸ジオパーク　旧岩井小学校

岩井温泉の続き。

昨日の豪華な夕食に続き朝食ももりもり食べたので、消化すべく朝の散歩に。マップを見ると
旧岩井小学校の建物が残っているらしい。


メインストリートから一本山側の道に入ってみると、おぉ・・・とっても素敵じゃないの。
旅館の裏庭の木々や板塀や石積みの水路、古い土壁の蔵、畑、そして紅葉し始めた山の風景が
雨にしっとりと濡れて鮮やかさを増している。




紅葉の盛りはもう１週間ぐらい後だろうが、すでに十分色づいている木もある。


石州瓦もつややかに光って美しい。


こういう風景の中を歩く時はもう少しいいカメラがほしくなる。妹のミラーレス一眼がうらやましい。。






岩井小学校は温泉街の一番外れのちょっと入り込んだところにあった。
おおぉ・・・・！！すごい。


１８９２（明治２５）年に岩井尋常小学校として建てられた鳥取県に現存する最古の小学校建築。
洋風意匠を取り入れているが和風建築の技術で作られた擬洋風建築だ。
もう長年放置されているといった感があるが、崩れそうな感じはない。


バルコニー部分の花菱モチーフが和風の印象をいっそう強めている。


１階はベンガラ色に塗られた下見板張りで２階は漆喰塗り。１階と２階の間に短いながらもひさしが
つけられているのは日本的である。こういった部分は棟梁や職人さんによる配慮だろうな。




うわぁ！校舎の裏手にも鮮やかに色づいたもみじが。




この建物は大正６年まで小学校として使われ、その後は役場や中学校校舎としてなど使われてきたようだ。


「内湯旅館　奥の荘」の看板が。旅館として使われていた時代があったのだろうか？？
ネットで検索しても全く出てこない。
「第七官界彷徨─尾崎翠を探して」という映画のロケ地として使われたこともあったらしいので
その関係かもしれない。




小雨の降る中楽しい朝の散策だった。


続く。