串からの続き。
「与侈」と書いて「よぼこり」と読める人はほぼいないだろう(笑)。難読地名である。
ところで、山の斜面からちょろっと飛び出しているみかん山モノレール(モノラック)のしっぽを愛でる私に、
高嶋さん曰く、みかん用の索道(ロープウェイ)もありましたよ、と。今はもうほとんどなくなったが、
見たことがあるという。串から与侈に差し掛かったとき、果たして、その実物が姿を現した!!
道端に小さな箱とデリックを思わせる構造物。そこからワイヤーが崖下へ向かって伸びている。おお〜っ!
銘板には「ちぐさ索道株式会社 昭和46年9月製作」とあった。モノラックを作っている会社らしい。
伊方の方ではこういう索道を「サルギカイ」と呼んでいたそうな。奈良の十津川には人力ロープウェイ
「野猿(やえん)」というものもあるが、いずれもサルがぶら下がる姿を連想したものだな。
錆びておりもう使われなくなって久しいと見えるが、下の小屋も含めほぼ完全なセットで残っている。
これは産業遺産として残すべきではないか!?いや、是非とも残してほしい。
そこから少し走る間にいくつか同じような索道の跡が残っていたが、草に覆われていたりワイヤーが
なくなっていたりで、完全なものは少ない。
復活させられないかなぁ!
与侈の集落もひとまわり。どこの集落でも神社にはひときわ古い石垣がある。
アコウの木が溶けるように石垣と一体化していた。木が先か、石垣が先か!?
さて、いよいよ北岸地帯へ!憧れの松集落へ向かうのだ。
途中の明神地区に差し掛かったところで車が停まる。納屋の前の石垣の石を見ると、赤紫色の石がいくつかある。
おおっ、これか!確かに赤い!
うわぁ、ようやく見れた。念願の赤石。
これは「赤鉄鉱紅れん石石英片岩」というもので、青石(緑色片岩)の間に層状に挟まって出てくるらしい。
リアス式の北岸地域の崖の先端部分に露出しているのが見られるのだとか。レア〜
珍しいものが次々見れて気分も高まる〜〜。しかしなかなか松にたどり着けないなぁ(苦笑)。
「まだもう1ヶ所気になるスポットがありますよ」
おお〜っ、このかわいい石積み波止は、どうして素通りできようか!?
小さな港には誰もおらず静か。。。あぁなんて素敵な場所なんだろう。。。
緩やかにカーブした波止。天面はコンクリートが載っているが、ちょんちょんと飛び出したもやい石は
これまた青石である。ロープが無造作に巻きついていて日々使われていることが分かる。
誰に見せるでもない、純粋に使うための施設。それがこんなに美しいとは。。。
青く澄んだ水を見ていると心が洗われる。あぁ、この波止の上で日がな一日ボーっとしているのもいいなぁ。。
植物の生えたもやい石。この意図なき造形の美しさよ・・・
さてそろそろ車へ戻ろうとしたら・・・うわっ!!
さっき下りて来た道路際の石積みが、一面赤石じゃないの!!
あのレアな赤い石が、目の前にずらりと!これは思い描いていた幻の赤石垣だ!すごい〜〜〜
この石垣を積んだ人も、珍しい赤い石ばかりの石垣を作ってみたくて、わざと寄せて積んだに違いない。
しかし全部積むほどは手に入らなかったので、タテハの2列分を赤石で積み、その下の濃い色の青石との
コントラストを楽しんだのだろう。いいねぇ〜〜オシャレだねぇ〜〜
そういう目で見回すと、対岸の崖が赤く見える。気のせいかと思ったが、写真を拡大してみるとやはり
この崖は全部赤石の岩盤だ!緑色片岩に挟まれたレアな赤石の層も、このあたりはかなり幅広いと見える。
ここから採ってくれば全面赤石垣も夢じゃないな!!
続く。
「与侈」と書いて「よぼこり」と読める人はほぼいないだろう(笑)。難読地名である。
ところで、山の斜面からちょろっと飛び出しているみかん山モノレール(モノラック)のしっぽを愛でる私に、
高嶋さん曰く、みかん用の索道(ロープウェイ)もありましたよ、と。今はもうほとんどなくなったが、
見たことがあるという。串から与侈に差し掛かったとき、果たして、その実物が姿を現した!!
道端に小さな箱とデリックを思わせる構造物。そこからワイヤーが崖下へ向かって伸びている。おお〜っ!
銘板には「ちぐさ索道株式会社 昭和46年9月製作」とあった。モノラックを作っている会社らしい。
伊方の方ではこういう索道を「サルギカイ」と呼んでいたそうな。奈良の十津川には人力ロープウェイ
「野猿(やえん)」というものもあるが、いずれもサルがぶら下がる姿を連想したものだな。
錆びておりもう使われなくなって久しいと見えるが、下の小屋も含めほぼ完全なセットで残っている。
これは産業遺産として残すべきではないか!?いや、是非とも残してほしい。
そこから少し走る間にいくつか同じような索道の跡が残っていたが、草に覆われていたりワイヤーが
なくなっていたりで、完全なものは少ない。
復活させられないかなぁ!
与侈の集落もひとまわり。どこの集落でも神社にはひときわ古い石垣がある。
アコウの木が溶けるように石垣と一体化していた。木が先か、石垣が先か!?
さて、いよいよ北岸地帯へ!憧れの松集落へ向かうのだ。
途中の明神地区に差し掛かったところで車が停まる。納屋の前の石垣の石を見ると、赤紫色の石がいくつかある。
おおっ、これか!確かに赤い!
うわぁ、ようやく見れた。念願の赤石。
これは「赤鉄鉱紅れん石石英片岩」というもので、青石(緑色片岩)の間に層状に挟まって出てくるらしい。
リアス式の北岸地域の崖の先端部分に露出しているのが見られるのだとか。レア〜
珍しいものが次々見れて気分も高まる〜〜。しかしなかなか松にたどり着けないなぁ(苦笑)。
「まだもう1ヶ所気になるスポットがありますよ」
おお〜っ、このかわいい石積み波止は、どうして素通りできようか!?
小さな港には誰もおらず静か。。。あぁなんて素敵な場所なんだろう。。。
緩やかにカーブした波止。天面はコンクリートが載っているが、ちょんちょんと飛び出したもやい石は
これまた青石である。ロープが無造作に巻きついていて日々使われていることが分かる。
誰に見せるでもない、純粋に使うための施設。それがこんなに美しいとは。。。
青く澄んだ水を見ていると心が洗われる。あぁ、この波止の上で日がな一日ボーっとしているのもいいなぁ。。
植物の生えたもやい石。この意図なき造形の美しさよ・・・
さてそろそろ車へ戻ろうとしたら・・・うわっ!!
さっき下りて来た道路際の石積みが、一面赤石じゃないの!!
あのレアな赤い石が、目の前にずらりと!これは思い描いていた幻の赤石垣だ!すごい〜〜〜
この石垣を積んだ人も、珍しい赤い石ばかりの石垣を作ってみたくて、わざと寄せて積んだに違いない。
しかし全部積むほどは手に入らなかったので、タテハの2列分を赤石で積み、その下の濃い色の青石との
コントラストを楽しんだのだろう。いいねぇ〜〜オシャレだねぇ〜〜
そういう目で見回すと、対岸の崖が赤く見える。気のせいかと思ったが、写真を拡大してみるとやはり
この崖は全部赤石の岩盤だ!緑色片岩に挟まれたレアな赤石の層も、このあたりはかなり幅広いと見える。
ここから採ってくれば全面赤石垣も夢じゃないな!!
続く。