佐田岬 続き。
さて次に名取集落へ向かおう。地図では井野浦の隣なのだが、お昼を食べた三崎の店のおばちゃんによると、
直接行くよりもメロディラインへ戻りまた山を下りる方が早いのだとか。
名取集落の中のどのあたりにマップに載っている写真の石垣があるのか・・・全く分からないので
とりあえず港へ下りてみることに。
高低差がすごい!
斜面は石垣が組まれたみかん畑。よく見ると、石垣の上に生垣が作られ、その内側に後生大事に
みかんの木が植えられている。海からの風を防ぎ、日は当たるように考えられているのだ。
くねくねした道を降りていくと、途中までは民家がありこんな白っぽい石垣が見られる。
しかし道はだんだん細くなり、両脇の草がぼうぼうとはみ出してくる。
いったい、この道は使われているのか?この先にある港は使われているのか??
ひと気のない、放棄されたような港。防波堤の横の浜は透明な水がキラキラしてる。うわぁ〜〜い!
砂浜でなく小石の浜であるが、水がことのほかきれいに見えるのは、浜辺の石が主に青石と白い大理石
から成っているからだな。
さて、港から途中まで引き返して、歩いていた人に写真を示して尋ねてみた。
「こういう石垣はどこにありますか?」
「あぁ、もう少し先の細い道を降りて行ったとこですよ、車ではちょっと行けないですねぇ」
ずっと進んでみたけどわからず、集落が途切れてしまった。
ずっと先の分かれ道まで行ってUターンし、下の方から石段を上って来たおばあちゃんに聞いてみた。
「あぁ、もっと下の方だねぇ」
う〜〜ん、下へ行くにはどこから行けばいいのか??途方にくれている私に、おばあちゃん、
「ひとりで来なすったの?」
「はい、石垣を見に来たんです。」
「へぇ、えらいねぇ」
おばあちゃんと会話して、ちょっと車を停めさせてもらって石段を降りて行くと、そこここに見事な
石垣がある。マップの写真のところだけではないのだ。
おばあちゃん、「よかったらこれ持って行き」とみかんをくれた。ありがとう〜〜
別の立派な石垣も見れたし、もうほんとにあきらめて次へ行こうかとも思ったが、代表的な石垣景観を
見ずに帰れば「名取に行って来た」と言えないなぁと思い直し、最後にもう一回人に聞いてみた。
車で出かけようとしていたおばちゃんと女の子、よそ者の私に口で説明してもわかるまいと思ったのだろう、
案内するからついてきて、と軽自動車で走り出した。私が何度もうろうろしていたのに走っていなかった道。
キツネにつままれたような思いでついて走り、車を停めて歩いていくと、、、おぉ、ここだ!!
ありがとう〜〜〜なんて親切なんだろう。
石垣の中に水神様をまつった祠が埋まっているような感じ。下は水が湧いていたようだ。
ここは少し前までは後ろに家が建っていて、この石垣は正しくは「垣」でなく家の一部であったらしい
のだが、老朽化しすぎて取り壊されたのだとか。そこには大量の廃材が積まれたままだった。
ぐるりの石垣は残っている。お城の石垣か防波堤かというほど反り返ったつくりで、しかも私の背よりも高い。
コンクリートで目地を詰めてもおらず、雑然と積んでいっただけに見えるのに、よく崩れないなぁと感心する。
時々こんなぴょこんと飛び出した石もあり、変化がついて楽しい。
付近をうろうろすると、ため息の出るような石垣風景がいっぱい!
石のひとつひとつを見ても味わい深い色や質感。石垣全体を見てもまた調和していて美しい。
そして海、空、坂道、民家、周りのすべてが石垣をさらに魅力的に見せる。
あぁ、なんて素晴らしい佐田岬!!車で来てよかったぁ〜
こちらは岡の川と呼ばれる水源。今も生活用水として使われているのだとか。
この急勾配の土地で、溜り水は大事にされてきたに違いない。
あぁ、あきらめなくてほんとによかった。。。
続く。
さて次に名取集落へ向かおう。地図では井野浦の隣なのだが、お昼を食べた三崎の店のおばちゃんによると、
直接行くよりもメロディラインへ戻りまた山を下りる方が早いのだとか。
名取集落の中のどのあたりにマップに載っている写真の石垣があるのか・・・全く分からないので
とりあえず港へ下りてみることに。
高低差がすごい!
斜面は石垣が組まれたみかん畑。よく見ると、石垣の上に生垣が作られ、その内側に後生大事に
みかんの木が植えられている。海からの風を防ぎ、日は当たるように考えられているのだ。
くねくねした道を降りていくと、途中までは民家がありこんな白っぽい石垣が見られる。
しかし道はだんだん細くなり、両脇の草がぼうぼうとはみ出してくる。
いったい、この道は使われているのか?この先にある港は使われているのか??
ひと気のない、放棄されたような港。防波堤の横の浜は透明な水がキラキラしてる。うわぁ〜〜い!
砂浜でなく小石の浜であるが、水がことのほかきれいに見えるのは、浜辺の石が主に青石と白い大理石
から成っているからだな。
さて、港から途中まで引き返して、歩いていた人に写真を示して尋ねてみた。
「こういう石垣はどこにありますか?」
「あぁ、もう少し先の細い道を降りて行ったとこですよ、車ではちょっと行けないですねぇ」
ずっと進んでみたけどわからず、集落が途切れてしまった。
ずっと先の分かれ道まで行ってUターンし、下の方から石段を上って来たおばあちゃんに聞いてみた。
「あぁ、もっと下の方だねぇ」
う〜〜ん、下へ行くにはどこから行けばいいのか??途方にくれている私に、おばあちゃん、
「ひとりで来なすったの?」
「はい、石垣を見に来たんです。」
「へぇ、えらいねぇ」
おばあちゃんと会話して、ちょっと車を停めさせてもらって石段を降りて行くと、そこここに見事な
石垣がある。マップの写真のところだけではないのだ。
おばあちゃん、「よかったらこれ持って行き」とみかんをくれた。ありがとう〜〜
別の立派な石垣も見れたし、もうほんとにあきらめて次へ行こうかとも思ったが、代表的な石垣景観を
見ずに帰れば「名取に行って来た」と言えないなぁと思い直し、最後にもう一回人に聞いてみた。
車で出かけようとしていたおばちゃんと女の子、よそ者の私に口で説明してもわかるまいと思ったのだろう、
案内するからついてきて、と軽自動車で走り出した。私が何度もうろうろしていたのに走っていなかった道。
キツネにつままれたような思いでついて走り、車を停めて歩いていくと、、、おぉ、ここだ!!
ありがとう〜〜〜なんて親切なんだろう。
石垣の中に水神様をまつった祠が埋まっているような感じ。下は水が湧いていたようだ。
ここは少し前までは後ろに家が建っていて、この石垣は正しくは「垣」でなく家の一部であったらしい
のだが、老朽化しすぎて取り壊されたのだとか。そこには大量の廃材が積まれたままだった。
ぐるりの石垣は残っている。お城の石垣か防波堤かというほど反り返ったつくりで、しかも私の背よりも高い。
コンクリートで目地を詰めてもおらず、雑然と積んでいっただけに見えるのに、よく崩れないなぁと感心する。
時々こんなぴょこんと飛び出した石もあり、変化がついて楽しい。
付近をうろうろすると、ため息の出るような石垣風景がいっぱい!
石のひとつひとつを見ても味わい深い色や質感。石垣全体を見てもまた調和していて美しい。
そして海、空、坂道、民家、周りのすべてが石垣をさらに魅力的に見せる。
あぁ、なんて素晴らしい佐田岬!!車で来てよかったぁ〜
こちらは岡の川と呼ばれる水源。今も生活用水として使われているのだとか。
この急勾配の土地で、溜り水は大事にされてきたに違いない。
あぁ、あきらめなくてほんとによかった。。。
続く。