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Channel: まちかど逍遥
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佐田岬半島の青石垣めぐり? 井野浦・大佐田

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佐田岬 続き。

三崎から井野浦集落にやってきた。港沿いの道をずっと奥まで進むと民家が途切れ、その代わりに
小さな小屋がカーブした道に沿ってずらりと立ち並ぶ光景が目の前にあらわれた。おぉ〜〜、壮観!
小屋は間口が狭く奥行きが長い、うなぎの寝床状である。簡素すぎる造りから明らかに
住居ではないことはわかるが、納屋よりはちゃんとしている。
これは船倉なのだ!
伊根の舟屋のように海の上に作られるものでなく、船を陸上に上げてしまっておくガレージ。
いつもカニを食べに行く佐津でも見たな。


今はこの向かい側はムーンビーチというキャンプ場になっており、実際この小屋から船を出し入れできる
状況にはない。裏の畑のための納屋や作業場として使われているようだ。


小屋の前に、軒を隠すように石垣がめぐらされている。


海辺の石だろう、角が取れた比較的小さな石が丹念に平積みされ、モルタルなどの接着剤は
使っていないのに、どっしりと安定感がある。




あぁ、なんて美しいんだろう。。。しばらくこの前をうろうろと歩き回り石垣を愛でる。(怪しい・・)


集落の前の港では、何やら海草を広げて干している人が。ひじきかと思ったがそうではないらしい。
名前を聞いたが忘れてしまった。。。おっちゃん曰く今年は出来がよくいい値がつくのだとか。




集落内もちょっと歩いてみよう。


平地はほんの少ししかなく裏へ行くとすぐ山で、石垣もどんどん高くなってくる。


そしてみかん山モノレールの始発駅(笑)。


勾配は1000パーミル??(笑)
こんな細いレール一本ですごいなぁ。動いているところは見れていないが、人も乗るんだろうか。
興味津々。


ところで佐田岬に来てからずっと、なんか独特のにおいがするなぁと思っていたのだが、
みかんの花の香りだった。山じゅうがこの香りに包まれているのである。
こちらに住む人にとっては「ふるさとの香り」なんだろうな。


車で少し戻り、大佐田の集落へ入る。石垣マップに載っていた小さな写真の風景を探すのだ。
あった!

集落の真ん中あたり、あぜ道のような狭い小道に面して、3mはありそうな石垣がそびえ、
石垣に埋もれるようにして鳥居が立っている。

石垣の基部は幅1m以上あるだろうか。


いかにも積みやすそうな角ばった石。苔むした石垣は神社に似つかわしい。


横の方の石垣は一度崩れたのだろうか、ここから石も積み方も変わっている。
こういう斜めの積み方を「落としづき」というらしい。


段々畑ならぬ段々墓。急斜面に作られたお墓も石垣が積まれている。

ほんとに、生活のあらゆる場所に石垣があるなぁ。

続く。

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