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Channel: まちかど逍遥
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姫路をチャリでうろつく 〜建築めぐり

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白鷺橋から西を見れば、60〜70年代色あふれる集合住宅が。デザイン違いで何棟も並んでいる。

1〜2階が商店や事務所向け、3階が駐車場、それより上がマンションになっているタイプ。
大将軍駅も同じ構造で、駐車場の代わりにモノレール駅が入っていた。

大将軍駅が出たついでに・・・
山陽姫路駅と大将軍駅の間の一帯は、水産物、青果、乾物などを扱う小さな卸売店舗が並ぶエリア。


昔からの自然発生的な市場街であったらしいが、戦後手柄地区に近代的な姫路市中央卸売市場が
整備され移転が進められて以降も一部の業者が残り営業を続けているという。


再開発の槌音がすぐ隣まで迫ってきているが、平日の朝はまだまだ活気にあふれているのだろうか。

以前、姫新線沿いに市場の建物があったように記憶しているが、うろ覚え。鉄道のルートも変わり
駅前がリセットされてしまった今ではもうわからない。

味わいのある国際興業タクシーの事務所。


さて、目的の近代建築の一つ目にようやく到着。今井内科。
診療時間等の書かれたプレートがあるのを見ると今もここで営業されているのかな!?


両側の妻壁はレンガ積み。正面側も彫りの深さを見るとレンガ積み構造だがモルタルを塗っている
ものと思われる。


妻壁のレリーフ。


お城の石垣に沿って2号線を東へ走る。
外堀や石垣の築堤は時代と共に埋められたり崩されて宅地化しがちだが、さすが姫路城。
美しい景観を保っている。


いろんな表情を見せる築堤。


石垣の内側の大部分は公園になっているが、一部は普通に人が住んでいるのだ。

路地を抜けて走ると正面に見えてきたのは、モノリス姫路。元逓信省姫路電信局別館で
1930(昭和5)年の築。→ノバレーゼの報道資料に詳しく書かれていた。


建物の手前にある草の固まりもお城の高石垣。じゃまだと撤去せず仲良く共存。


全面スクラッチタイル貼り。白く汚れているのは、戦時中にコールタールが、戦後にリシンが塗られていた
ためで、きれいに洗い落とされオリジナルの姿に戻ることができたのは、NTT発足の1985年とのこと。


縦長窓が規則的に並ぶ箱型の建物だが、エントランスまわりだけひさしが斜めに張り出し、タイルも
不規則に出っ張るなど遊びのあるデザインが施されている。




国宝姫路城は大改修まっただ中でも、それなりに観光客が来るものなんだな。一帯は結構賑わっている。
姫路市民の憩いの場でもあるのだろう。

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