5月の沖縄の続き。
さて、名護でレンタカーを借りてやんばる方面へ走る。向かうは大宜味村役場。
旧大宜味村役場は1925(大正14)年竣工。当時国頭郡役所技手の清村勉設計、金城組施工。
沖縄本島で唯一の戦前洋風建築じゃないだろうか!?こんな建物が残っているとは奇跡的だ。
中央に八角形のドームがあり、十字形に出入口と部屋を配したモダンな建物。大正時代にメートル法を
採用しているのは画期的という。建ちが低くやんばるという場所も戦災をくぐりぬけられた理由かもしれない。
建物は閉まっていたのでぐるっと一周回って窓から中を覗き込む。
中は白い壁に柱だけが立っておりがらんとしていた。
塔屋を支えるように建ち並ぶ五角形断面の柱が美しい。階段が見えるが塔屋は何と村長室だったとか!
1Fの一番広い部屋。執務室だっただろうこの部屋、よく見えないかもしれないが、梁やハンチ、天井にも
装飾が入っていて、こんな田舎の小さな村役場の庁舎がこんなにおしゃれだったことに驚く!
戦後すぐのRC建築は塩抜きの不十分な海砂を使用したため鉄筋が錆びてコンクリートが崩落してしまい
長期の使用に耐えられなかったというが、戦前のRCは上質だったのだろう。
隣に建つ打放しコンクリートの建物も気になるな。
型枠の木目がきれいに出ていて角は面取りされているし軒回りもデザインされている。
倉庫なのか、職員が中へ入っていき荷物を持って出てきたので声をかけてみると、やっぱり倉庫らしい。
そしてその背後の高台には真新しい白亜のビルが建っていた。こちらはまさに5月8日から供用開始された
ばかりの新庁舎である。前庁舎を取り壊して同じ場所に建設され、なんと一昨日5月20日に落成式典が
行われたところだという。
月曜日で平日だったので、中に入ってあの洋風の旧庁舎の内部を見学させてもらえないか聞いてみたが
今は公開していないとのこと。残念。。。
ついでに新庁舎を見学させてもらうと、八角形の吹抜けがあったりファサードの開口も八角形だったり、
洋風庁舎のデザイン要素を取り入れていることがわかる。
2階のベランダから見下ろすと、旧庁舎がよく見えた。上から見ると十字架のような形、教会のようだ。
そしてその横の打ち放しコンクリート建物もよく見える。傾斜地に建つため2階が入口なんだな。結構大きい。
見に行ってみると、うわー、カッコイイじゃないの!設計者は誰だろう。
入口の橋の正面中央に木が生えているのも沖縄らしくて良いなぁ。
この建物は旧議会棟だったらしい。現在は村史編纂室になっていて、事務所に人がいたので声をかけてみた。
さすが村史編纂室、資料がたくさんあり旧庁舎の詳しい解説や図面の載った記念誌などを出して見せて下さった。
この議会棟についても何かわからないかと尋ねてみたが、1983(昭和58)年に建てられたという一文は
見つかったが、それ以上のことはわからなかった。
大正、昭和、令和の3つの建物が共存する姿はとても素敵だ。これからも大事にしてほしいなぁ。
洋風の旧庁舎も何かに活用して使えたら良いな!
続く。
さて、名護でレンタカーを借りてやんばる方面へ走る。向かうは大宜味村役場。
旧大宜味村役場は1925(大正14)年竣工。当時国頭郡役所技手の清村勉設計、金城組施工。
沖縄本島で唯一の戦前洋風建築じゃないだろうか!?こんな建物が残っているとは奇跡的だ。
中央に八角形のドームがあり、十字形に出入口と部屋を配したモダンな建物。大正時代にメートル法を
採用しているのは画期的という。建ちが低くやんばるという場所も戦災をくぐりぬけられた理由かもしれない。
建物は閉まっていたのでぐるっと一周回って窓から中を覗き込む。
中は白い壁に柱だけが立っておりがらんとしていた。
塔屋を支えるように建ち並ぶ五角形断面の柱が美しい。階段が見えるが塔屋は何と村長室だったとか!
1Fの一番広い部屋。執務室だっただろうこの部屋、よく見えないかもしれないが、梁やハンチ、天井にも
装飾が入っていて、こんな田舎の小さな村役場の庁舎がこんなにおしゃれだったことに驚く!
戦後すぐのRC建築は塩抜きの不十分な海砂を使用したため鉄筋が錆びてコンクリートが崩落してしまい
長期の使用に耐えられなかったというが、戦前のRCは上質だったのだろう。
隣に建つ打放しコンクリートの建物も気になるな。
型枠の木目がきれいに出ていて角は面取りされているし軒回りもデザインされている。
倉庫なのか、職員が中へ入っていき荷物を持って出てきたので声をかけてみると、やっぱり倉庫らしい。
そしてその背後の高台には真新しい白亜のビルが建っていた。こちらはまさに5月8日から供用開始された
ばかりの新庁舎である。前庁舎を取り壊して同じ場所に建設され、なんと一昨日5月20日に落成式典が
行われたところだという。
月曜日で平日だったので、中に入ってあの洋風の旧庁舎の内部を見学させてもらえないか聞いてみたが
今は公開していないとのこと。残念。。。
ついでに新庁舎を見学させてもらうと、八角形の吹抜けがあったりファサードの開口も八角形だったり、
洋風庁舎のデザイン要素を取り入れていることがわかる。
2階のベランダから見下ろすと、旧庁舎がよく見えた。上から見ると十字架のような形、教会のようだ。
そしてその横の打ち放しコンクリート建物もよく見える。傾斜地に建つため2階が入口なんだな。結構大きい。
見に行ってみると、うわー、カッコイイじゃないの!設計者は誰だろう。
入口の橋の正面中央に木が生えているのも沖縄らしくて良いなぁ。
この建物は旧議会棟だったらしい。現在は村史編纂室になっていて、事務所に人がいたので声をかけてみた。
さすが村史編纂室、資料がたくさんあり旧庁舎の詳しい解説や図面の載った記念誌などを出して見せて下さった。
この議会棟についても何かわからないかと尋ねてみたが、1983(昭和58)年に建てられたという一文は
見つかったが、それ以上のことはわからなかった。
大正、昭和、令和の3つの建物が共存する姿はとても素敵だ。これからも大事にしてほしいなぁ。
洋風の旧庁舎も何かに活用して使えたら良いな!
続く。