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Channel: まちかど逍遥
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佐世保をうろつく。その2

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(2022年2月の旅)
佐世保の続き。

黒島から戻った日の夕方にも佐世保近郊をうろついた。
松浦鉄道の山の田駅で下車して山の田浄水場を見に行く。駅から歩いて住宅街を抜けるといきなり現れた。
浄水場というのは意外と住宅地に近い所にあるものだな。


石をタイルのように貼った門。


敷地内へは入れないが古い建物や工作物のいくつかは塀の外からでも見える。
山の田第一浄水場は1908(明治41)年に竣工したが、1926(大正15)年に第二浄水場が作られたときに
できた施設もあり、どれがいつのものかはちょっと分からない・・・。


木造の事務所などもあった。


人が入る場所でもないこういう工作物もちゃんと美しくデザインして作っていた時代。
それは水の神へのリスペクトの表れだったのではないか・・・




浄水場から少し下って歩いていくと、赤レンガ積みの円筒形の建物が、住宅のすぐ隣にポンと置いたように建っている。
直径は4mぐらい?その姿はずんぐりむっくりの丸ポストみたいだ(笑)。現地には説明板も何もないが、
これは「量水井上屋」で、さっきの山の田浄水場からつながる送水管の量水施設。


外側にレンガの小さい面を並べた小口積み。この積み方だと小径の円筒形でも曲面レンガをわざわざ作らなくていい。
人が滞在する施設でないので多少強度は劣っても問題ないのだろう。


屋根はただの平たいコンクリートか、中央にポッチが見えるので多少勾配がついているのか。よく見えない。


さらに坂を下って松浦鉄道の切通しを渡り、「堺木減圧井」を見に行こう。


こちらはまた4車線の国道204号に面して建っていてびっくり。
減圧井(げんあつせい)とは、送水管に水圧がかかりすぎて破裂しないように圧力を調整するための施設らしい。
さっきの量水井を経由した送水ルート上にある。


レンガはイギリス積み。入口のキーストーン風装飾や8角形の宝形造屋根など、さっきの量水井よりもデコラティブだ。
4面にアーチ型の鎧戸がついている。説明板には明治34年頃に完成とある。
隣のよしむら歯科の建物は減圧井の八角形にあわせてつくられたのだろうか(笑)


洋館付き住宅を発見。


こちらはメダイヨンがついているから古いのだろうが、ちょっと変わった住宅。倉の置き屋根みたいな上屋はあとから
つけたと思われるが、その下はどうなっているのだろうか。。。


犬に吠えられ退散・・・笑


佐世保のまちなかに建つあそか保育園もちょっと古そうだぞ。




銅版のような色のタイル。




「貝族料理&雑炊の店 曽根崎」は細い路地に面した、カウンターだけのいかにも飲み屋なお店。地元の人気店らしいが、
コロナ波の谷間でお客が少なく私たちだけだったので、1杯しか飲まない客にも快く対応して頂けてありがたかった。
貝焼はめちゃくちゃおいしくて貝好きにはたまらん~~!!
普段なら満員だろうし、飲めない者は気後れするところだが、コロナで敷居が低くてある意味ラッキーだったな。


続く。

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