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Channel: まちかど逍遥
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鹿の湯松屋

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天心邸からの続き。

あんこう丼でおなかも満たされたし、温泉へ立ち寄り湯に行こう。
湯の網鉱泉、鹿の湯松屋という旅館。途中から細い道になって不安になるが、さっき電話したからやっているのは確実。
突き進んでいくと現れた、看板。いいね!


入口の戸を開けて立ち寄り湯をお願いしますと言ったら、お待ちくださいとソファを勧められ、待っていると
ペットボトルのお茶をお盆に載せて持ってきて下さった。何かお客さんみたい。まぁ客ではあるのだけど・・・恐縮(苦笑)


浴室に案内していただいたら、うわぁ、かわいい窓が並んでる~~!ここに入れると思うとわくわくしてくる~~


宿泊のお客もおられないようで、貸切湯だ。


狭い脱衣所から浴室を覗くと・・・うぉ~~っ!!
タイル絵の壁画がバーンと。そして色ガラスの窓!しかもお湯はめちゃくちゃ濃い鉄色だ!


枠で囲まれた中に12枚x8枚の大きなタイル絵が。大きな滝と川辺に佇む鹿。鹿の湯だから鹿の絵なんだな。




端っこに銘があった。「S.Suzuki」と書いてある。鈴木・・・何という人かな。有名な人だろうか。


さっき外から見た窓、内側は水色のペンキが塗られていてさらにかわいらしい。


ガラスは結霜ガラス。ちょっと透けて見えそうだな(苦笑)。今は誰もいないからいいけど。


脱衣所の戸を返り見ると、上部がアーチ型になった開口部の両側に柱型があって、基部が洗い出し仕上げと
なっている。そしてそこに小さなタイルが装飾的に埋め込まれていた。


一枚だけ青いストライプの入ったタイルがあり、変わった模様のモザイクタイルだな・・・と思って見ていたが
これは雷文タイルをカットしたものじゃないの!?と思いつく。きっとそうだ。面白い使い方だなぁ!


色ガラスの窓もお多福窓で素敵。


よく見るとこの色ガラスもまた結霜ガラスだ。色ガラスの結霜ガラスって見たことないかも・・・


鉄分豊富なお湯は温度はそれほど高くないのにすごく温まって上がってからもずっとポカポカしていた。
外観はそれほど古そうに見えないが、戦前からずっとそのままという感じでとても素朴で素敵な一軒宿だ。


来た道を戻り、大津港の駅へちょっと寄り道。駅前にあるカッコイイレンガ倉庫を見に来たのだ。


中央部のみ2階建てで凸型になっている。正面に立ち上がった妻壁には濃い色のレンガが使われていて
少し装飾も入っている。内部はどうなっているのだろうか。


白いのはタイルだ。中央部を八角形にカットしてあるのがおしゃれだね!
モルタルの部分は剥がれた箇所を見ると構造用の赤レンガを積んで表面にモルタルを塗っている。
濃い色の部分も、小口ばかりが並んでいるので、赤レンガの上にレンガタイルを貼っているのか。


赤レンガの部分もギザギザの出っ張りなどあって結構凝っている。


ちょっとネット検索したら、大津港駅の貨物取扱の日通倉庫という記述も見られたが、真偽は不明。。。


さて、急いで日立へ戻らねば。レンタカーを返して電車で水戸、そして大洗へ行かなければいけない。
夕方近くなると眠くなってくるので(笑)やっぱり水戸で借りなくてよかった。

ガソリンスタンドに寄るのにちょっと手間取ったが何とか時間までに返すことができた。
電車の時間まで少し余裕があるので付近をひと回りすると、駅前すぐのところにお風呂屋があった。へぇ~


おぉ、なかなか良さげだな。ん、「県外からのお客様のご利用はご遠慮頂く」だって。まだだめか。
地方の人は用心深いな。まぁ今は時間もないし入らないけど。


やっぱり駅前に大きな工場もあった。




駅前のオブジェ。あれは何?・・・と思ったら、ちゃんと説明板が。日立製作所が製造した巨大な発電用
蒸気タービンの動翼で、明治時代から発展してきたものづくり都市日立市のシンボルとして設置しているとのこと。


ガラス張りの渡り廊下から見下ろした、草に埋もれた側線の終点マーク。




続く。

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