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Channel: まちかど逍遥
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タイル旅金門島 民居探訪(12)

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2019年9月の台湾金門島の続き。



金門城の城内に「陳氏古厝建築群」という伝統民居の集落がある。ここは案内板があって観光客も来る場所のようだ。
文字通り陳一族が暮らしていた(今も)大きな家で、広い敷地は塀に囲まれていた。


コンパクトな家が塔頭のように並んでいる。


形は同じでも石造だったりレンガ造だったり、モルタル塗りだったり・・・とバリエーションがある。
きょうだいがそれぞれ独立した建物を建てて住み、また分家を作りどんどん増えて行ったのだろう。


こちらは金門高粱酒史館。葉華成古厝という大きなお屋敷をミュージアムにしてある。かなりきれいに改修されており、
また団体客と鉢合わせしてしまったので、さらっと見るだけで出てきた。


タイルを探して集落の端の方まで行ってみると、あった!


コンパクトな民居の入口まわりはプリントタイルだが、柱頭と軒下はマジョリカタイルだ。
・・・しかし、半分サイズのボーダータイルなので柄が小さく地味だな(苦笑)




遠目に見えたあのお宅もタイル貼りのようだが・・・プリントタイルばかりだった。ここの集落内はプリントタイルや
無地の色タイルが多くマジョリカタイルはあまりなかったな。。。






陳氏古厝を出て金門城南門の方へ下りて行く。面白いことに、南門のすぐ外側には巨大な金門酒廠が建っており、
金門城の南門がまるで工場の入口の門のようになっているのだ。


こちら東門。城壁が現在どうなっているのか、現地では思い至らなかったのだが、たどって見るのも面白そうだな。
金門城は周長が2km程度の長円形なので、径は6~700m、、比較的簡単に見て回れそうだ。次回の課題にしよう。



次にやってきたこちらの集落、タイル民居がありそうなにおいがするぞ・・・


やっぱりあった!割とコンパクトな建物なのに、すごいゴージャスじゃないの!!


入口脇だけでなく、窓の両側にもびっしりと貼られた高級仕様。黄色とグリーンのコントラストが鮮やかだな!
黄色の花柄タイルの中に浮かんだ大きな円形の模様が4つ。


垂直面には、4枚1組の大柄タイルを、かわいいピンクの花柄ボーダーで囲んで。


窓の左右にはシンプルに1種類のタイルをずらりと並べてあるが、ブルーのペイントでピシッと引き締まっているね!




タイルの上にお札が貼られている。そう、こういう習慣があるらしく、この部分のタイルはしばしばのりで汚れている(苦笑)
紙がきれいにはがれていないままその上にまた貼って・・・と、めちゃくちゃ汚い場合もあるのだ(爆)
少なくとも古いお札ののりはきれいに洗い流してから新しいのを貼ってほしいなぁ(笑)


中央部の軒下にもあったのか!柄はバラバラだけど色だけ左右対称に。


この集落ではタイル民居はここだけだった。
集落に1軒だけというのはよくあって、一族の本家とは思えないような小さな家に貼られていることもある。
いったいどういう人がタイルを使ったのか、中国語ができれば聞いてみたいのだが。。。単に好みの問題だけ
なのだろうか?


美形の洋楼もあった。


続く

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