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Channel: まちかど逍遥
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タイル旅金門島 民居探訪(2)

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2019年9月の台湾金門島の続き。



さて、次に見つけたのはこちらのお宅。入口付近にタイルが貼られているな!


鮮やかな色!カラフルで豪華!果物柄もある。


しかし、これはレプリカタイルなのだ。この手のレプリカタイルがどこで作られているのかは分からないが、
青い花柄、ユリ柄、4枚1組の果物柄はよく見かける定番の柄。


レプリカであっても、伝統的なマジョリカタイルを使って入口まわりを飾るのは、金門島らしい景観づくりにプラス。
しかし・・・私がちょっと心配なのは、このレプリカタイルが貼られる前はどうだったのかな・・・ということ。


この手のレプリカタイルは、一部補修でなく全面に使われている。もともと貼られていた古いタイルを剥がして
全部レプリカタイルに取り替えているのかもしれない。じゃあ古いタイルはどうなったのか??業者が持ち帰っているのか?
まさかとは思うが、古いタイルがほしいために貼り替えを持ちかけているんじゃないだろうな!?
・・・疑り深すぎかな・・・(苦笑)

ちょっと複雑な思いで眺める、レプリカタイル。

ため息が出るほど美しい、石積みの壁。オレンジ色っぽい花崗岩は金門島で採れる石だろうか。レンガとの相性は抜群である。




こちらも大好きな、磚とレンガ色の極薄板を交互に積み上げた壁。薄板は1cmぐらいの厚みで、平らな板である。


これはもともとは古い屋根瓦を再利用していたものではないか?


三合院と四合院の間のような民居。三合院の左右護龍をつなぐ塀を設けたような形でコンパクト。
これは数軒並んでいるのをよく見かける。


そして、こちらは私が今回の金門島で見つけた中でいちばんお気に入りのお宅。


この美しさ・・・・素朴な佇まい。ドアの古び具合、レンガのやわらかな色合い、グリーン基調の上品なタイル。
あぁ建物はきっと、そこにすむ人間を表している。目立たずとも信念を持ち誠実に堅実に生きている人なのではないか・・・


垂直面の壁は白が爽やかなタイル1種類のみ。


軒下のタイルも1種類。シンプルで潔い!







隣のお宅。こちらは絵付タイル。




丁字楼と呼ばれる洋風の楼閣つきの民居。日本の洋館付住宅みたいで面白い。


鉢植えで飾られた美しい民居。


こちらの山形の馬背の妻部分には、コウモリや獅子と唐草が陶片モザイクで描かれていた。これも剪黏と言うのかな。
国立東京博物館の休憩室の泰山タイルを思わせる。


続く。

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