2020年2月の日田の続き。
日田は3年前にも来たことがある。今回も駅前でレンタサイクルを借りてGO!
伝統的建造物群保存地区である豆田町に行く前に、前回あまり見れなかった隈のまちをちょろっと見て行こう。
天領日田の古いまちなみは豆田町の他に、駅からほど近い三隈川沿いの隈町にも残っているのだ。
三隈川の水運の要衝であり物資の集散地として栄えた隈町は商人町らしいまちなみを残す一方、屋形船や鵜飼を楽しめる
風流な温泉地として、旅館が建ち並ぶ。
前は車で流しただけだが車を停めるところがなく困った、、、この旧大分銀行日田支店だけ見たのだったな。
1916(大正5)年築。1933(昭和8)年からは濱田病院として使われ、2001(平成13)年から
押し花美術館 黎明館として活用されている。
旧大分銀行の裏手にあるマルマタ醤油の三連の蔵。水が豊富だったので醤油屋や酒造屋が多かった。
川に近づくと大きな商店建築が目に入ってくる。洋風意匠の建物もあるな。
漆喰塗りの商店建築だが2階の壁には隅石風の意匠がある。戸袋にも屋号のレリーフが。「高橋 仕立商」と書いてある。
わぉ!茅葺き屋根まであるな!シャッターボックスの文字を見ると洋品店兼数学塾だったようだ。渋い!!
こちらはちょっと洋館風の事務所。タケモ醤油さん。
正面のみモルタル塗りの壁が立ち上がった、看板建築っぽい商店も。
三角形にぴょこっと飛び出しているのは、通気口だろうか。
建物がなくなって空き地になっているところがあり、川が見通せた。
おおーーーっ、あれは!私の好きなゲルバートラスの鉄橋じゃないの!カッコイイ〜〜
三隈川に架かる大きな橋。「三隈大橋」。そのままの名前だ(笑)
橋長132m、ぶつぶつリベットの、古いトラス鉄橋。橋脚の部分の上弦が山型になっているのがカッコいい。
ゲルバートラスは別名カンチレバートラスとも呼ばれるが、上弦の山型がどうカンチレバーになっているのか、
力学的なことは正直よくわからない(汗)。
ゲルバートラスの橋は、鳥飼大橋や天田橋、笠置大橋、衣浦大橋などを見たことがある。今はもうなくなっているかもしれないが・・・
取り付けられていたプレートには「昭和27年 大分県建造 内示(昭和14年)1等橋 製作 日本橋梁株式会社」と記載。
戦後もまだこんなリベットのトラス橋が造られていたのか。まぁ、戦前に内示が出ているので設計は戦前に行われたのだろう。
だいぶ錆びてきているが・・・きれいに塗り直してまだまだ現役で使われたらいいなぁ。
札の辻という場所に建つ温泉のタイル円柱。
おや、これはひときわ古そうな町家。本瓦葺の平入りで2階建てのようだが、大屋根よりも下屋の方が大きく、
隙間がほとんど開いていない。これはつし2階とも言えないな・・・
「日田代官御用達の旧家」山田邸。説明書きによると、建物は1815(文化13)年建造。
天領時代の御用や掛屋、町年寄を務めた家で、屋号を京屋と言った。
入口付近の壁は一歩引き込まれ、深い軒となっているが、軒裏は黄色い土で塗り込められている。
元々出桁造りのような構造だったのをあとから防火のために塗り込めたように見える。
近世にはこういう町家が軒を連ねていたのだろうな。
続く。
日田は3年前にも来たことがある。今回も駅前でレンタサイクルを借りてGO!
伝統的建造物群保存地区である豆田町に行く前に、前回あまり見れなかった隈のまちをちょろっと見て行こう。
天領日田の古いまちなみは豆田町の他に、駅からほど近い三隈川沿いの隈町にも残っているのだ。
三隈川の水運の要衝であり物資の集散地として栄えた隈町は商人町らしいまちなみを残す一方、屋形船や鵜飼を楽しめる
風流な温泉地として、旅館が建ち並ぶ。
前は車で流しただけだが車を停めるところがなく困った、、、この旧大分銀行日田支店だけ見たのだったな。
1916(大正5)年築。1933(昭和8)年からは濱田病院として使われ、2001(平成13)年から
押し花美術館 黎明館として活用されている。
旧大分銀行の裏手にあるマルマタ醤油の三連の蔵。水が豊富だったので醤油屋や酒造屋が多かった。
川に近づくと大きな商店建築が目に入ってくる。洋風意匠の建物もあるな。
漆喰塗りの商店建築だが2階の壁には隅石風の意匠がある。戸袋にも屋号のレリーフが。「高橋 仕立商」と書いてある。
わぉ!茅葺き屋根まであるな!シャッターボックスの文字を見ると洋品店兼数学塾だったようだ。渋い!!
こちらはちょっと洋館風の事務所。タケモ醤油さん。
正面のみモルタル塗りの壁が立ち上がった、看板建築っぽい商店も。
三角形にぴょこっと飛び出しているのは、通気口だろうか。
建物がなくなって空き地になっているところがあり、川が見通せた。
おおーーーっ、あれは!私の好きなゲルバートラスの鉄橋じゃないの!カッコイイ〜〜
三隈川に架かる大きな橋。「三隈大橋」。そのままの名前だ(笑)
橋長132m、ぶつぶつリベットの、古いトラス鉄橋。橋脚の部分の上弦が山型になっているのがカッコいい。
ゲルバートラスは別名カンチレバートラスとも呼ばれるが、上弦の山型がどうカンチレバーになっているのか、
力学的なことは正直よくわからない(汗)。
ゲルバートラスの橋は、鳥飼大橋や天田橋、笠置大橋、衣浦大橋などを見たことがある。今はもうなくなっているかもしれないが・・・
取り付けられていたプレートには「昭和27年 大分県建造 内示(昭和14年)1等橋 製作 日本橋梁株式会社」と記載。
戦後もまだこんなリベットのトラス橋が造られていたのか。まぁ、戦前に内示が出ているので設計は戦前に行われたのだろう。
だいぶ錆びてきているが・・・きれいに塗り直してまだまだ現役で使われたらいいなぁ。
札の辻という場所に建つ温泉のタイル円柱。
おや、これはひときわ古そうな町家。本瓦葺の平入りで2階建てのようだが、大屋根よりも下屋の方が大きく、
隙間がほとんど開いていない。これはつし2階とも言えないな・・・
「日田代官御用達の旧家」山田邸。説明書きによると、建物は1815(文化13)年建造。
天領時代の御用や掛屋、町年寄を務めた家で、屋号を京屋と言った。
入口付近の壁は一歩引き込まれ、深い軒となっているが、軒裏は黄色い土で塗り込められている。
元々出桁造りのような構造だったのをあとから防火のために塗り込めたように見える。
近世にはこういう町家が軒を連ねていたのだろうな。
続く。