2019年夏の台南の続き。
台南第一高級中学を見たあとはまちなかへ繰り出し、建物や路地を見て歩こう。
このカトリック教会はちょっと戦後建築っぽい気もするが・・・よく分からないな。
台南の巨大なロータリー、民生緑園付近にたくさんある日本統治時代の近代建築は毎回さらっと見て回る。
こちら現国立台湾文学館は、森山松之助の設計で1916(大正5)年に竣工した旧台南州庁(旧台南市政府)の建物。
赤レンガの花崗岩のコンビ、銅板張りのマンサード屋根の古典的西洋建築は典型的な官庁建築で、国定古蹟となっている。
中へ入っている時間はないので(なくなることはないだろうし)外観のみ。。。
こちらはシンボリックな外観の旧台南合同庁舎。
1930(昭和5)年に塔がまず建てられ、1938(昭和13)年に塔の両側の棟が増築された。
→台南市政府のサイト
以前見た時はまだ現役の消防署だったが、2019年4月に消防史料館となったようだ。
ギリシャ神殿のような、土地銀行台南支店(旧日本勧業銀行台南支店)。
第一勧業銀行は台湾で台北・高雄・台中・台南・新竹の5店舗を展開し、農工業面の発展を支える役割を果たした。
貫禄の安定感。台北にある旧本店の建物もギリシャ風列柱がずらりと並ぶ同じような形の建物だ。
ちなみにあちらは「国立台湾博物館 土地展示館」になっている。
かわいい、えびす顔。
外観はあっさりしているが、高い高い通路の天井は1区画ずつモールディングが何重にも回され、
濃密な装飾となっている。
しかし・・・やたら汚いなぁ(苦笑)。これはイワツバメの巣だろう。しかしたとえツバメがいなくなった後でも
この高さでは簡単には掃除できない。ツバメと共存するにはもう少し濃い色の建物にしておくのが良さそうだ’(笑)
そしてこちらは、改修工事を経て生まれ変わった林百貨。
日本統治時代の1932(昭和7)年に台湾南部初の百貨店、「ハヤシ百貨」として開業、中正路のランドマークとして
親しまれた。戦後は公的機関の事務所などに使われ、1980年代からはずっと空き家だったらしい。
私が初めて台南に来たのは2009年、その時はネットがかかっていて、どうなるのだろうと眺めていた。→2009年の姿
2013年に見た時は改修工事中だった。2014年の6月にリニューアルオープンしたことはニュースで知っていたが、
その後台南に来ていなかったので、よみがえった姿を見るのは今回が初めてだ。
空き家のときはボロボロでみすぼらしく見えた建物は、全てのフロアに明かりが灯りいきいきとして見える。
人に必要とされると自信がみなぎり堂々とした姿になるって、建物もまるで人間と同じじゃないか!
林百貨のスクラッチタイルはとても美形!激しいのにワラビが整っていて模範的なスクラッチタイルだ(笑)
私も陶芸でスクラッチタイルを作ってみたことがあるのだが、なかなかこんなきれいなワラビにならない。→自作スクラッチタイル
若者が大勢出入りして賑わっている林百貨を微笑ましく眺めながら、私は次へ行こう。
中正路に面したこの古いビルも戦前に違いない。林百貨と雰囲気が似ているので、同じ時代のものかな。
択賢堂というのを見に、中正路から細い路地に入り込むと、一転静かな低層の家並みに。
しかしもう時間が遅く閉まっていた。択賢堂は閩南式の建物で、高い塀越しに屋根の棟のところににぎやかな装飾が見えた。
残念。。。あとで検索してみると、見学するには申込が必要らしい。
六角形の透かしブロックの塀。
こちらの大通りに面した小さな飲食店、ちょっと覗き込んだら、奥の壁がレンガ塀だった。
隣の建物の壁に小屋掛けして始めた店なのだろう。
それにしてもレンガの積み方が面白い。長手の面を見せて並べたり、小口を見せて立てて並べたり、、、
平の面を見せて並べたり!?さらには谷積みのように斜めに並べたり!?これは構造壁ではなく、隣接する壁に
もたせかけるように積み上げたのだろうか。だいたいレンガのサイズがバラバラだ。いつの時代のものかわからないが、
上に塗ったモルタルの剥げ具合からして新しいものでもないだろう。この隣を見に行ってみると、古い閩南式の建物だった。
こういうのがさりげなくあるまちかど、素敵だなぁ~
晩ごはんを探しながら暗くなるまでさまよったけど、やっぱりひとりで入るにはこういう水餃やワンタンの店がいい。
どこの店でもほぼ失敗はなくて、手軽でおいしい!
続く。
台南第一高級中学を見たあとはまちなかへ繰り出し、建物や路地を見て歩こう。
このカトリック教会はちょっと戦後建築っぽい気もするが・・・よく分からないな。
台南の巨大なロータリー、民生緑園付近にたくさんある日本統治時代の近代建築は毎回さらっと見て回る。
こちら現国立台湾文学館は、森山松之助の設計で1916(大正5)年に竣工した旧台南州庁(旧台南市政府)の建物。
赤レンガの花崗岩のコンビ、銅板張りのマンサード屋根の古典的西洋建築は典型的な官庁建築で、国定古蹟となっている。
中へ入っている時間はないので(なくなることはないだろうし)外観のみ。。。
こちらはシンボリックな外観の旧台南合同庁舎。
1930(昭和5)年に塔がまず建てられ、1938(昭和13)年に塔の両側の棟が増築された。
→台南市政府のサイト
以前見た時はまだ現役の消防署だったが、2019年4月に消防史料館となったようだ。
ギリシャ神殿のような、土地銀行台南支店(旧日本勧業銀行台南支店)。
第一勧業銀行は台湾で台北・高雄・台中・台南・新竹の5店舗を展開し、農工業面の発展を支える役割を果たした。
貫禄の安定感。台北にある旧本店の建物もギリシャ風列柱がずらりと並ぶ同じような形の建物だ。
ちなみにあちらは「国立台湾博物館 土地展示館」になっている。
かわいい、えびす顔。
外観はあっさりしているが、高い高い通路の天井は1区画ずつモールディングが何重にも回され、
濃密な装飾となっている。
しかし・・・やたら汚いなぁ(苦笑)。これはイワツバメの巣だろう。しかしたとえツバメがいなくなった後でも
この高さでは簡単には掃除できない。ツバメと共存するにはもう少し濃い色の建物にしておくのが良さそうだ’(笑)
そしてこちらは、改修工事を経て生まれ変わった林百貨。
日本統治時代の1932(昭和7)年に台湾南部初の百貨店、「ハヤシ百貨」として開業、中正路のランドマークとして
親しまれた。戦後は公的機関の事務所などに使われ、1980年代からはずっと空き家だったらしい。
私が初めて台南に来たのは2009年、その時はネットがかかっていて、どうなるのだろうと眺めていた。→2009年の姿
2013年に見た時は改修工事中だった。2014年の6月にリニューアルオープンしたことはニュースで知っていたが、
その後台南に来ていなかったので、よみがえった姿を見るのは今回が初めてだ。
空き家のときはボロボロでみすぼらしく見えた建物は、全てのフロアに明かりが灯りいきいきとして見える。
人に必要とされると自信がみなぎり堂々とした姿になるって、建物もまるで人間と同じじゃないか!
林百貨のスクラッチタイルはとても美形!激しいのにワラビが整っていて模範的なスクラッチタイルだ(笑)
私も陶芸でスクラッチタイルを作ってみたことがあるのだが、なかなかこんなきれいなワラビにならない。→自作スクラッチタイル
若者が大勢出入りして賑わっている林百貨を微笑ましく眺めながら、私は次へ行こう。
中正路に面したこの古いビルも戦前に違いない。林百貨と雰囲気が似ているので、同じ時代のものかな。
択賢堂というのを見に、中正路から細い路地に入り込むと、一転静かな低層の家並みに。
しかしもう時間が遅く閉まっていた。択賢堂は閩南式の建物で、高い塀越しに屋根の棟のところににぎやかな装飾が見えた。
残念。。。あとで検索してみると、見学するには申込が必要らしい。
六角形の透かしブロックの塀。
こちらの大通りに面した小さな飲食店、ちょっと覗き込んだら、奥の壁がレンガ塀だった。
隣の建物の壁に小屋掛けして始めた店なのだろう。
それにしてもレンガの積み方が面白い。長手の面を見せて並べたり、小口を見せて立てて並べたり、、、
平の面を見せて並べたり!?さらには谷積みのように斜めに並べたり!?これは構造壁ではなく、隣接する壁に
もたせかけるように積み上げたのだろうか。だいたいレンガのサイズがバラバラだ。いつの時代のものかわからないが、
上に塗ったモルタルの剥げ具合からして新しいものでもないだろう。この隣を見に行ってみると、古い閩南式の建物だった。
こういうのがさりげなくあるまちかど、素敵だなぁ~
晩ごはんを探しながら暗くなるまでさまよったけど、やっぱりひとりで入るにはこういう水餃やワンタンの店がいい。
どこの店でもほぼ失敗はなくて、手軽でおいしい!
続く。