ここしばらく早寝してブログをサボっていたらなかなか書き出せなくなった・・・
意を決して(笑)去年の夏の台湾のことを。実はこれを含めて3回分の台湾旅がたまっているのだが(爆)
しばらく行けそうにないし、、、台湾に思いを馳せながら、書きかけで放っていた記事に手をつけていこう。
バラバラに分散して取っていた夏休み、最後はお盆前の三連休に2日間の休みをくっつけて5日間で
また台湾に行くことにした。というのも半年ぐらい前のピーチのセールで高雄便が連休絡みかつお盆絡みなのに
結構安かったので即ポチしてしまったのだ(笑)。
しかし考えてみたら、真夏の台湾南部、これはもしかして自殺行為だったか!?まぁ、今回はひとりで気ままな旅だし
特に約束もないから、危険なほど暑ければ涼しいカフェで日がな一日過ごしてもいいし、ホテルで昼寝三昧でもいいや。
今回は高雄からIN、台南へ行く。高雄便は遅めの時間帯なので楽々。遅れることもなくスイスイ。
台南へはやはりいったん高雄駅まで出ないといけない。MRTで高雄駅に着いてエスカレーターを上って来たら
目の前に台鉄の高雄駅が。おぉ、そうか。新しい高雄駅は去年の10月にもう供用開始されていたんだったな!
一足先に開業していたMRTの駅と乗り換えスムーズ。コンコースもコンパクトで迷うことはない。
人々はもうすっかり慣れた様子。自強号の時刻まで40分ほどあるので、駅周辺の様子を偵察しよう。
前回の高雄駅の様子→こちら
エスカレーターで地上へ上ってみると、まわりはまだ鋼板塀に囲まれていたが、その向こう側は・・・
あっ、上にあったホームや跨線橋がすっかりなくなっている!そして数年間親しんだ仮駅舎が影も形もなくなり
サンクンガーデンを覆う大屋根がぽっかりと浮き上がっている。もちろんこれが設計者が意図した姿なのだ。
カッコイイのだが、なんかちょっと寂しい・・・完全にできあがったらそんなことも思わなくなるのだろうか。
お腹が空いた。駅内にレストラン街とかあるかと思ったがないらしいので(苦笑)、駅の外へ出てみよう。
美麗島方面に出る通路がわからず、、、仮設通路を通って駅の北側へ出てみる。
思えば、高雄には何度も来ているが駅のこちら側って全く知らなかったな。駅前は仮設のタクシーレーンが
あるのみ、街は小さな事業所ビルや店舗があるくらいで地方の小都市のような雰囲気だ(苦笑)
地上にあった駅がなくなって、もうすぐここから直接駅の南側まで道が通じることになるだろう。
鉄道側から見ると駅は地上にある方が便利だが、車や徒歩の人からすると、地上にある駅や線路などの施設群は障害物。
特に台湾第一の港湾都市高雄の拠点でありここから貨物線や工場の専用線が植物の根のように伸びていた高雄駅は
広大なヤードのために、駅の両側は行き来をするには非常に遠回りせねばならず、駅の両側のまちは完全に分離された
世界だったわけだ。それが直接繋がれば、格段に便利になり、新たな動線が生まれ商圏も変わってくるのだろう。
結局コンコースで売られていた出来たての台鉄弁当を買って、地下ホームから自強号に乗車。
35分で台南に到着。あぁここは、まだ地上ホームだ。。。改札口で駅員のおっちゃんがあれこれと対応し、
お客はホームにたむろして列車を待つ。あぁこれが鉄道の駅らしい風景。
頭上にぶら下がる大きな行灯型の駅名標、古レールを利用した上屋の支柱。向かいのホーム越しに見える旧貨物ホーム、
そして給水塔。改札口の向こうには待合所の連続アーチが見える。ここにはまだ、古き良き鉄道駅の雰囲気が残っている。
昭和な人間である私はやっぱりこういう風景にノスタルジーを感じるのだ(笑)
改札を出ると、日本統治時代に建てられた台南駅舎はベニヤとシートで覆われていた。工事中?
まぁ、台湾のことだから解体でないことは確かだ。うまく使えるように修復するのだろう。それは信じていられる。
駅前ロータリーに面して特徴的なビルが建ち、駅を中心に放射状に道路が伸びている。良くも悪くも、地方都市っぽい台南駅前。
しかし、古き良き台南駅も、高雄駅と同じようにいずれ地下化するだろう。すでに計画はあるかもしれない。
この活気ある駅の風景が見られなくなると寂しいが。。。個性を失わず、楽しく便利になってほしいな。
今回は台南に3連泊の予定。5分ぐらい歩いたダイナスティホテル(新朝代飯店)に荷物を置いたら、散策にでかけよう。
雨がちの天気の中、まずこの旅の第一目的の旧台南庁長官邸へ行ってみたら・・・えっ、閉まっている!?
まだ4時前なのになんで??案内板をよく見ると木曜が定休日らしい。ガクッ・・・仕方ない、明日出直すか。
チェックしていた日本統治時代の建築を見に、台南第一高級中学へ。高級中学とは日本で言う高校にあたる。
1922(大正11)年に公布された台湾教育令に基づき、台南州立台南第二中学校として設立。
こちらの元本館は1928(昭和3)年竣工。戦争で被災したが修復して今も使われている。
学内は広くて大学のキャンパスのよう。現在は男子校だが、いかにも育ちのいい生徒が通っていそうな雰囲気(笑)
守衛さんに尋ねて元講堂を見に行く。
あれだ!赤レンガは水分を含みしっとりと落ち着いたトーンになっている。軒や窓まわりには反復アーチ。
ベージュ色の部分は花崗岩だろうか。
壁の一部に浮織のような模様が入っているのでよく見ると、この部分はタイルだな!?
私が「洗濯板タイル」と呼んでいる、ギザギザの入ったリブタイルである。あまり目立たず控えめな装飾だ。
日本でこのように赤レンガ建築に微妙に似た色のタイルで模様を入れているのを私は見たことがないと思うし
リブタイルの溝の光の当たり具合で織物のような模様を作っているのも見かけない。
台湾ではこのリブタイルが非常に多く、スクラッチタイルよりもポピュラーな気がする
ぐるっとひと回りしてみる。どちら側から眺めても美しい。
1931(昭和6)年竣工の元講堂は元本館とともに台南市定古蹟となっており、90年近くを経た現在も
教育の場として使われ、変わらない風格を漂わせている。あぁ素晴らしいな!
続く。
意を決して(笑)去年の夏の台湾のことを。実はこれを含めて3回分の台湾旅がたまっているのだが(爆)
しばらく行けそうにないし、、、台湾に思いを馳せながら、書きかけで放っていた記事に手をつけていこう。
バラバラに分散して取っていた夏休み、最後はお盆前の三連休に2日間の休みをくっつけて5日間で
また台湾に行くことにした。というのも半年ぐらい前のピーチのセールで高雄便が連休絡みかつお盆絡みなのに
結構安かったので即ポチしてしまったのだ(笑)。
しかし考えてみたら、真夏の台湾南部、これはもしかして自殺行為だったか!?まぁ、今回はひとりで気ままな旅だし
特に約束もないから、危険なほど暑ければ涼しいカフェで日がな一日過ごしてもいいし、ホテルで昼寝三昧でもいいや。
今回は高雄からIN、台南へ行く。高雄便は遅めの時間帯なので楽々。遅れることもなくスイスイ。
台南へはやはりいったん高雄駅まで出ないといけない。MRTで高雄駅に着いてエスカレーターを上って来たら
目の前に台鉄の高雄駅が。おぉ、そうか。新しい高雄駅は去年の10月にもう供用開始されていたんだったな!
一足先に開業していたMRTの駅と乗り換えスムーズ。コンコースもコンパクトで迷うことはない。
人々はもうすっかり慣れた様子。自強号の時刻まで40分ほどあるので、駅周辺の様子を偵察しよう。
前回の高雄駅の様子→こちら
エスカレーターで地上へ上ってみると、まわりはまだ鋼板塀に囲まれていたが、その向こう側は・・・
あっ、上にあったホームや跨線橋がすっかりなくなっている!そして数年間親しんだ仮駅舎が影も形もなくなり
サンクンガーデンを覆う大屋根がぽっかりと浮き上がっている。もちろんこれが設計者が意図した姿なのだ。
カッコイイのだが、なんかちょっと寂しい・・・完全にできあがったらそんなことも思わなくなるのだろうか。
お腹が空いた。駅内にレストラン街とかあるかと思ったがないらしいので(苦笑)、駅の外へ出てみよう。
美麗島方面に出る通路がわからず、、、仮設通路を通って駅の北側へ出てみる。
思えば、高雄には何度も来ているが駅のこちら側って全く知らなかったな。駅前は仮設のタクシーレーンが
あるのみ、街は小さな事業所ビルや店舗があるくらいで地方の小都市のような雰囲気だ(苦笑)
地上にあった駅がなくなって、もうすぐここから直接駅の南側まで道が通じることになるだろう。
鉄道側から見ると駅は地上にある方が便利だが、車や徒歩の人からすると、地上にある駅や線路などの施設群は障害物。
特に台湾第一の港湾都市高雄の拠点でありここから貨物線や工場の専用線が植物の根のように伸びていた高雄駅は
広大なヤードのために、駅の両側は行き来をするには非常に遠回りせねばならず、駅の両側のまちは完全に分離された
世界だったわけだ。それが直接繋がれば、格段に便利になり、新たな動線が生まれ商圏も変わってくるのだろう。
結局コンコースで売られていた出来たての台鉄弁当を買って、地下ホームから自強号に乗車。
35分で台南に到着。あぁここは、まだ地上ホームだ。。。改札口で駅員のおっちゃんがあれこれと対応し、
お客はホームにたむろして列車を待つ。あぁこれが鉄道の駅らしい風景。
頭上にぶら下がる大きな行灯型の駅名標、古レールを利用した上屋の支柱。向かいのホーム越しに見える旧貨物ホーム、
そして給水塔。改札口の向こうには待合所の連続アーチが見える。ここにはまだ、古き良き鉄道駅の雰囲気が残っている。
昭和な人間である私はやっぱりこういう風景にノスタルジーを感じるのだ(笑)
改札を出ると、日本統治時代に建てられた台南駅舎はベニヤとシートで覆われていた。工事中?
まぁ、台湾のことだから解体でないことは確かだ。うまく使えるように修復するのだろう。それは信じていられる。
駅前ロータリーに面して特徴的なビルが建ち、駅を中心に放射状に道路が伸びている。良くも悪くも、地方都市っぽい台南駅前。
しかし、古き良き台南駅も、高雄駅と同じようにいずれ地下化するだろう。すでに計画はあるかもしれない。
この活気ある駅の風景が見られなくなると寂しいが。。。個性を失わず、楽しく便利になってほしいな。
今回は台南に3連泊の予定。5分ぐらい歩いたダイナスティホテル(新朝代飯店)に荷物を置いたら、散策にでかけよう。
雨がちの天気の中、まずこの旅の第一目的の旧台南庁長官邸へ行ってみたら・・・えっ、閉まっている!?
まだ4時前なのになんで??案内板をよく見ると木曜が定休日らしい。ガクッ・・・仕方ない、明日出直すか。
チェックしていた日本統治時代の建築を見に、台南第一高級中学へ。高級中学とは日本で言う高校にあたる。
1922(大正11)年に公布された台湾教育令に基づき、台南州立台南第二中学校として設立。
こちらの元本館は1928(昭和3)年竣工。戦争で被災したが修復して今も使われている。
学内は広くて大学のキャンパスのよう。現在は男子校だが、いかにも育ちのいい生徒が通っていそうな雰囲気(笑)
守衛さんに尋ねて元講堂を見に行く。
あれだ!赤レンガは水分を含みしっとりと落ち着いたトーンになっている。軒や窓まわりには反復アーチ。
ベージュ色の部分は花崗岩だろうか。
壁の一部に浮織のような模様が入っているのでよく見ると、この部分はタイルだな!?
私が「洗濯板タイル」と呼んでいる、ギザギザの入ったリブタイルである。あまり目立たず控えめな装飾だ。
日本でこのように赤レンガ建築に微妙に似た色のタイルで模様を入れているのを私は見たことがないと思うし
リブタイルの溝の光の当たり具合で織物のような模様を作っているのも見かけない。
台湾ではこのリブタイルが非常に多く、スクラッチタイルよりもポピュラーな気がする
ぐるっとひと回りしてみる。どちら側から眺めても美しい。
1931(昭和6)年竣工の元講堂は元本館とともに台南市定古蹟となっており、90年近くを経た現在も
教育の場として使われ、変わらない風格を漂わせている。あぁ素晴らしいな!
続く。