2019年夏の新潟の続き。
渡邉邸から川を渡ってすぐの高瀬温泉の宿は、どっぷり昭和な雰囲気と設備だったが料理は素晴らしく豪華だった!
関川村は少し内陸部だけど、新鮮な魚介類が港から届き、山の幸、村上牛、もちろん美味しいお米も!岩船と呼ばれるこの地域で
穫れるお米は新潟米よりも美味しいとか。そして山形に近く気候も似ているためフルーツの栽培も盛んだという。へぇ~!
デザートの赤肉メロンは濃厚でリッチな味わい。また温泉もよかった。熱いので加水しているが掛け流しで泉質がよく気持ちいい!
はぁ~リラ~ックス。。
渡邉邸が面する米沢街道には他にもお屋敷が並んでいて、近世のまちなみを髣髴とさせる。
但し、現役の住宅であるため一般公開はしていないので、通りを歩いて外観を楽しむのみ。
こちらは1789年築の津野邸。商号を湊屋といった。
大きな茅葺き屋根の民家で、通りに垂直方向の主屋の棟と、通りに平行な玄関部分の棟が組み合わさっている。
軒の中央一部が刈り込んだようになっているのは、ここにつし2階のような部屋があるので採光のためだと思われる。
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軒先は茅の厚みをそのまま見せず下側を削ぐように揃えられているので、とてもすっきり軽やかな印象。
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津野邸は新潟県の指定文化財となっている。
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こちらは1765年築の佐藤邸。商号は小関屋。代々庄屋を務めた家で、「こせきやさま」と呼ばれていたようだ。
大きな茅葺き屋根が渡邉邸にも負けないほどの風格を醸す。長屋門のように道路に平行に伸びる棟に主屋の棟が垂直に接したT字型で、
2つの棟がかぶさるようにつながっているのが茅葺きならではのやわらかい造形である。
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一部がはね上がっているのが何ともかわいらしい~~イカの耳かエイのひれのようだ(笑)
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茅葺き屋根は20年に一度ぐらいは葺き替えしないといけないと聞く。どこでも材料である茅が手に入りにくくなっていると言うし
単純な形でなくこういう特殊な形ならなおさら高い技術が必要とされるだろう。
こちらでは東西南北、1面ずつ葺き替えをするのだとか。
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出窓の持ち送りが面白い。雲形?
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見ているときガレージが開いて車が出て行った。
こちらの佐藤邸は渡邉邸と同様国の重要文化財に指定されているが、今も住まわれている現役の民家であることはとても貴重だな!
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こちらはこの通りではちょっと異質な、下見板張り、桟瓦葺の洋風建築、旧齋藤医院。1910年開院、1999年閉院。
こちらもすでに医院はされていないが、現役の住宅である。少しセットバックして建っているので近寄ることはできない。。
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そして、ガレージはRC造だろうが、木造建築のような持ち送りとこんな模様が。。
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さて、こちらは山形県の米沢と村上市の坂町を結ぶJR米坂線の越後下関駅。
駅舎の石の壁が素敵!中央の細かい石で表現されているのがたぶん荒川だ。
血のように鮮やかな赤玉という石が使われているのが新潟ならではでイイね!
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赤玉が荒川沿岸の何かを表しているように思うのだが、、、不明。
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意外にもここは有人駅だった。ホームの向こうには田んぼが青々と広がる。待合室に掲げられている時刻表を見ると
列車は1日6本。うーん、鉄道旅は厳しそうだな(苦笑)
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駅前に1軒の商店があるのだが、実は私たちはここを見に来たのだ。
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建物の中央部に張り出したのタバコ販売窓口、おそらく後から増設されたものと思われるが、その壁には「たばこ」の文字が!
既製品の文字入りタイルでなく、モザイクタイルで表現した味わいのある文字がいいね!
今はもう使っていないようで、ちょうどその前に置かれたプランターのゴーヤが元気につるを伸ばしていた。
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薄い水色地に薄いピンクの文字で、遠目にはあまり文字が見えない。しかもゴーヤのスクリーンに隠れているから、
知っていなければ見過ごしていただろう。
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ちょうどそこの奥様がおられてカウンターの内側も見せて頂いたのだが、何と、土間にタイル貼りの腰壁が続いていた!!
うわぁ~~、お風呂屋の番台みたい!!
素敵なタイルカウンターですね、と褒めたら、そう?よく分からんわ?と苦笑しながら、いろいろとおしゃべりして下さった。
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1931(昭和6)年に米坂線が開通するというのでその前年に家を建てて移って来られ、運送会社を始められたそう。
国鉄が貨物輸送をやめたので今はもう細々とたばこを売っているのみだが、街道側に向いた荷物の取次窓口や、土間には大きな
ハカリなども残されていた。こちらも羽越水害のときには階段の3段目まで水に浸かったのだとか。
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タイルにシールが貼ってあるのがほほえましいね~~
まちの昔の様子や雪国の暮らしなどいろいろお話を聞かせて頂いた。ありがとうございました!
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時期の遅いアジサイ。
あぁ、日本の田舎にもこんな美しいまちなみがあるのだ。幾多の災害もくぐり抜けて今があるのはやはり人が住んでいるから。
古い建物を維持するのは本当に大変だろうが、国もバックアップして誇るべき日本の美しい景観を長く残してほしいなぁ~!
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続く。
渡邉邸から川を渡ってすぐの高瀬温泉の宿は、どっぷり昭和な雰囲気と設備だったが料理は素晴らしく豪華だった!
関川村は少し内陸部だけど、新鮮な魚介類が港から届き、山の幸、村上牛、もちろん美味しいお米も!岩船と呼ばれるこの地域で
穫れるお米は新潟米よりも美味しいとか。そして山形に近く気候も似ているためフルーツの栽培も盛んだという。へぇ~!
デザートの赤肉メロンは濃厚でリッチな味わい。また温泉もよかった。熱いので加水しているが掛け流しで泉質がよく気持ちいい!
はぁ~リラ~ックス。。
渡邉邸が面する米沢街道には他にもお屋敷が並んでいて、近世のまちなみを髣髴とさせる。
但し、現役の住宅であるため一般公開はしていないので、通りを歩いて外観を楽しむのみ。
こちらは1789年築の津野邸。商号を湊屋といった。
大きな茅葺き屋根の民家で、通りに垂直方向の主屋の棟と、通りに平行な玄関部分の棟が組み合わさっている。
軒の中央一部が刈り込んだようになっているのは、ここにつし2階のような部屋があるので採光のためだと思われる。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/a7/c7633f1b716c0dfc315055273a72c2de.jpg)
軒先は茅の厚みをそのまま見せず下側を削ぐように揃えられているので、とてもすっきり軽やかな印象。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/4c/131b34b15bbbd082a96e5dbe71804151.jpg)
津野邸は新潟県の指定文化財となっている。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/7d/843b088b4235cf5bdece9c55dbe21586.jpg)
こちらは1765年築の佐藤邸。商号は小関屋。代々庄屋を務めた家で、「こせきやさま」と呼ばれていたようだ。
大きな茅葺き屋根が渡邉邸にも負けないほどの風格を醸す。長屋門のように道路に平行に伸びる棟に主屋の棟が垂直に接したT字型で、
2つの棟がかぶさるようにつながっているのが茅葺きならではのやわらかい造形である。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/11/d7f2d76257c693c0d9faedd7d7b813c4.jpg)
一部がはね上がっているのが何ともかわいらしい~~イカの耳かエイのひれのようだ(笑)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/8c/043c3fa0fbbfac6245967458641d516e.jpg)
茅葺き屋根は20年に一度ぐらいは葺き替えしないといけないと聞く。どこでも材料である茅が手に入りにくくなっていると言うし
単純な形でなくこういう特殊な形ならなおさら高い技術が必要とされるだろう。
こちらでは東西南北、1面ずつ葺き替えをするのだとか。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/43/f2c02438684ebbf8b57231d75aa23e46.jpg)
出窓の持ち送りが面白い。雲形?
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/bc/6c7f4b2a842aa5a4920bce92d7dfdf1f.jpg)
見ているときガレージが開いて車が出て行った。
こちらの佐藤邸は渡邉邸と同様国の重要文化財に指定されているが、今も住まわれている現役の民家であることはとても貴重だな!
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/37/4d5dedad2fac574ace239a8bbf6c23ca.jpg)
こちらはこの通りではちょっと異質な、下見板張り、桟瓦葺の洋風建築、旧齋藤医院。1910年開院、1999年閉院。
こちらもすでに医院はされていないが、現役の住宅である。少しセットバックして建っているので近寄ることはできない。。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/3f/3f0d9b874d8915c0be5e19bdd06e68b4.jpg)
そして、ガレージはRC造だろうが、木造建築のような持ち送りとこんな模様が。。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/a0/c86fd1d4f6ba9f24c6d74c831fae6fbe.jpg)
さて、こちらは山形県の米沢と村上市の坂町を結ぶJR米坂線の越後下関駅。
駅舎の石の壁が素敵!中央の細かい石で表現されているのがたぶん荒川だ。
血のように鮮やかな赤玉という石が使われているのが新潟ならではでイイね!
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/05/8d306a7a60fb1a7fdd4bb60c9d4a44b8.jpg)
赤玉が荒川沿岸の何かを表しているように思うのだが、、、不明。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/78/ee4cc142b2597b4633af5092fb56b80d.jpg)
意外にもここは有人駅だった。ホームの向こうには田んぼが青々と広がる。待合室に掲げられている時刻表を見ると
列車は1日6本。うーん、鉄道旅は厳しそうだな(苦笑)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/7d/b742137df9eb15545dbb9eb9ab238bf7.jpg)
駅前に1軒の商店があるのだが、実は私たちはここを見に来たのだ。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/51/66742518f6461934ceb325152ce578a4.jpg)
建物の中央部に張り出したのタバコ販売窓口、おそらく後から増設されたものと思われるが、その壁には「たばこ」の文字が!
既製品の文字入りタイルでなく、モザイクタイルで表現した味わいのある文字がいいね!
今はもう使っていないようで、ちょうどその前に置かれたプランターのゴーヤが元気につるを伸ばしていた。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/6d/4f21b32da47057ca6b949010e2e6efdc.jpg)
薄い水色地に薄いピンクの文字で、遠目にはあまり文字が見えない。しかもゴーヤのスクリーンに隠れているから、
知っていなければ見過ごしていただろう。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/be/ab319efb177a264f844e24598e494e76.jpg)
ちょうどそこの奥様がおられてカウンターの内側も見せて頂いたのだが、何と、土間にタイル貼りの腰壁が続いていた!!
うわぁ~~、お風呂屋の番台みたい!!
素敵なタイルカウンターですね、と褒めたら、そう?よく分からんわ?と苦笑しながら、いろいろとおしゃべりして下さった。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/ef/7f291ddcd222740914d17396e182ce5c.jpg)
1931(昭和6)年に米坂線が開通するというのでその前年に家を建てて移って来られ、運送会社を始められたそう。
国鉄が貨物輸送をやめたので今はもう細々とたばこを売っているのみだが、街道側に向いた荷物の取次窓口や、土間には大きな
ハカリなども残されていた。こちらも羽越水害のときには階段の3段目まで水に浸かったのだとか。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/13/17cc2d757ab7ed274eb81c268c156a91.jpg)
タイルにシールが貼ってあるのがほほえましいね~~
まちの昔の様子や雪国の暮らしなどいろいろお話を聞かせて頂いた。ありがとうございました!
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/df/08467a375cc73f65a379657db7436d32.jpg)
時期の遅いアジサイ。
あぁ、日本の田舎にもこんな美しいまちなみがあるのだ。幾多の災害もくぐり抜けて今があるのはやはり人が住んでいるから。
古い建物を維持するのは本当に大変だろうが、国もバックアップして誇るべき日本の美しい景観を長く残してほしいなぁ~!
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/a9/261b6c81e1ba78a91e2a36aee897847c.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/1a/1dac115d6b358489a22385bfba913d16.jpg)
続く。