箱根からの続き。
箱根から小田原へ降りてきた。
小田原は3年前にも友人のTさんとうろついたが、今回はひとつ手前の箱根板橋駅で下車する。
空襲を受けた小田原に比べ、板橋というところは戦災を免れた古いまちなみが残る。
江戸時代には小田原城の外郭のまちで職人が多く住んだという。また明治期には別荘、別邸が多く建てられたとか。
さてこちらが今日の目的、内野邸。内野家は3代、100年にわたり「武功醤油」というブランドで醤油の醸造を続けてきた家で
この建物は内野家の店舗兼住宅として1903(明治36)年に建てられた。敷地内には他に同時代の工場、文庫蔵、穀蔵もある。
軒裏まで漆喰を塗りこめた蔵造りの店舗兼住宅。全体的に黒っぽいのは防空色なのだろうか。なまこ壁も目立たないな。
隣には蔵がくっついている。
1980(昭和55)年に醤油醸造業から撤退。現在は日を限定して建物を一般公開されている。
この日は穀蔵がギャラリーとして使われ、小田原の古い建物をモチーフとしたかわいいイラストが展示されていた。
店舗兼住宅へ。武功醤油の暖簾が下がる事務所に置かれた数々のオブジェは、閉店当時のままの空気をまとっていた。
この瓶は波佐見焼きだろう。
床の一部に大理石のような部分があった。これは萬翠楼福住で見たのとそっくりだが・・・これもフェイクなのか??時代はちょっと違うが。。
2階へ・・・
あぁ、これを見たかった!トイレの床に貼られたレリーフタイル。太い目地が萌える~~~
陽刻になった模様の部分が白く、地の部分に青磁釉とるり釉がかけられている。これは瀬戸製の磁器タイル。
よく見かけるタイプよりも模様が細かいものだ。コントラストが眩しいこの2色の釉薬は、他のデザインの
磁器タイルでも使われており、逆になぜ他の色のラインナップがないのか不思議に思っていたのだが、
同じ温度で溶けるため同時に焼くことができるのだとか。
洋式トイレに取り替える前は和式だっただろうが、タイルの欠けが少ないところを見ると、ここは男性用小便所
だったのではないだろうか。じゃあ大便所も隣にあったのか!?よく見なかったな。。。
しかし便器を取り替えたあとも床のタイルはそのまま使ってくれているのが素晴らしいな!
住宅棟はこれ以外の意匠も素晴らしく、見どころがいっぱい。写真を撮りながら案内について行くのが大変。。
書院の格子は干網と波のデザイン。
六角形の桟が入った窓。
鳳凰の透かし彫りの欄間。ふすま絵もしゃれているなぁ。
道路に面した窓には銅板張りの防火扉が仕込まれていた。
これはカンテラ?行灯?
そのすりガラスがこんなかわいい模様。あまり見たことがないデザインだな!
1階は仏壇もあり生活の感じられる空間だった。ヤマハの古いオルガンがあったり、奥の文庫蔵にはブコー醤油の
看板や昔の生活用品などいろいろ展示されていて、平野サイダーの瓶もあった。
続く。
箱根から小田原へ降りてきた。
小田原は3年前にも友人のTさんとうろついたが、今回はひとつ手前の箱根板橋駅で下車する。
空襲を受けた小田原に比べ、板橋というところは戦災を免れた古いまちなみが残る。
江戸時代には小田原城の外郭のまちで職人が多く住んだという。また明治期には別荘、別邸が多く建てられたとか。
さてこちらが今日の目的、内野邸。内野家は3代、100年にわたり「武功醤油」というブランドで醤油の醸造を続けてきた家で
この建物は内野家の店舗兼住宅として1903(明治36)年に建てられた。敷地内には他に同時代の工場、文庫蔵、穀蔵もある。
軒裏まで漆喰を塗りこめた蔵造りの店舗兼住宅。全体的に黒っぽいのは防空色なのだろうか。なまこ壁も目立たないな。
隣には蔵がくっついている。
1980(昭和55)年に醤油醸造業から撤退。現在は日を限定して建物を一般公開されている。
この日は穀蔵がギャラリーとして使われ、小田原の古い建物をモチーフとしたかわいいイラストが展示されていた。
店舗兼住宅へ。武功醤油の暖簾が下がる事務所に置かれた数々のオブジェは、閉店当時のままの空気をまとっていた。
この瓶は波佐見焼きだろう。
床の一部に大理石のような部分があった。これは萬翠楼福住で見たのとそっくりだが・・・これもフェイクなのか??時代はちょっと違うが。。
2階へ・・・
あぁ、これを見たかった!トイレの床に貼られたレリーフタイル。太い目地が萌える~~~
陽刻になった模様の部分が白く、地の部分に青磁釉とるり釉がかけられている。これは瀬戸製の磁器タイル。
よく見かけるタイプよりも模様が細かいものだ。コントラストが眩しいこの2色の釉薬は、他のデザインの
磁器タイルでも使われており、逆になぜ他の色のラインナップがないのか不思議に思っていたのだが、
同じ温度で溶けるため同時に焼くことができるのだとか。
洋式トイレに取り替える前は和式だっただろうが、タイルの欠けが少ないところを見ると、ここは男性用小便所
だったのではないだろうか。じゃあ大便所も隣にあったのか!?よく見なかったな。。。
しかし便器を取り替えたあとも床のタイルはそのまま使ってくれているのが素晴らしいな!
住宅棟はこれ以外の意匠も素晴らしく、見どころがいっぱい。写真を撮りながら案内について行くのが大変。。
書院の格子は干網と波のデザイン。
六角形の桟が入った窓。
鳳凰の透かし彫りの欄間。ふすま絵もしゃれているなぁ。
道路に面した窓には銅板張りの防火扉が仕込まれていた。
これはカンテラ?行灯?
そのすりガラスがこんなかわいい模様。あまり見たことがないデザインだな!
1階は仏壇もあり生活の感じられる空間だった。ヤマハの古いオルガンがあったり、奥の文庫蔵にはブコー醤油の
看板や昔の生活用品などいろいろ展示されていて、平野サイダーの瓶もあった。
続く。