大渓の続き。
川沿いにぐるっと回って中正公園。大渓神社の参道と鳥居があって、社殿の跡地に展望台が設けられていた。
そこに上ると大漢渓にかかる華麗な吊り橋、大渓橋を俯瞰できる。両端の塔はお城の入口のように装飾的で、
欄干はまるで老街のファサードのようなデザイン。1937年に完成し今は歩行者専用の橋となっているようだ。
昔から変わらない姿なのかどうかはわからないが、シンボリックな橋である。
渡ろうと思うと公園からエレベーターかスロープで10mほど下りなければならず、ちょっとそこまで行っている
時間もないので、上から眺めて楽しむのみ(苦笑)
まちは川の水面からかなりの高低差がある崖上に位置している。川の中には露出した岩が筋状に露出していて、
川底が大きな地層であることがわかる。この崖は長年の間に川の水が岩を削って作り上げたものなのだろう。
この街も大きな岩盤の上にちょこんと乗っているのだということが実感される。悠久な時の流れ、途方もなく巨大な
自然の力に畏怖を感じる。
しかしその大自然に対峙し、小さな石をちまちま積み上げ階段を作る人間の営みは実に愛おしい。。。
崖下まで続くつづら折りの石段、石坂古道は息をのむ美しさ。
ぐるっと回って普済堂をちらっと覗き、太平老街へやって来た。こちらは中山老街よりも長く規模が大きい。
賑やかで観光向けの店もちらほらあるが、「老街」らしい風情も保っている。
あぁしかし、、、タイムリミットが迫る。各店のファサードの装飾壁を見上げつつ急ぎ足で歩く。
前回大渓で一軒だけ見つけた、マジョリカタイルの貼られた建物はどこだったっけ・・・・あっ、あれだ!
ここも昔ながらの商売をやっていて、普段着のおっちゃんたちが店の前でくつろいでいた。
タイルの写真を撮っているとジロリと見られたので声はかけなかった(汗)。日常の暮らしを物珍しげに
見られるのを快く思わない人もいるので・・・手早く写真を撮る。
遠くから見てもひときわ賑やかなファサードは、実はタイル以上に剪黏芸術が見事!!
あでやかに舞う二羽の鳳凰の流れるような尾羽、しなやかに体をくねらせ向かい合う2匹の龍のうろこが
とても豊かに表現されている。花や植物、動物も色鮮やかでかわいらしい。
装飾壁のてっぺんに座っている人の像はこの店の先祖の方だろうか(笑)。ストーリーがありそうだな!
焼き物の破片を立体的に組み合わせて作る剪黏はとても手間がかかる。日本統治時代に入って来たマジョリカタイルは
こういった伝統的な装飾技法に代わってお手軽に施工できることで人気を博し爆発的に広まったという話だが、
その分剪黏の出番を奪ってしまったということだ。タイルにも功罪があるな。。。
ここでは平面的なタイルと立体的な剪黏の両方をうまく融合させて豪華さを極めている。
張り出したひさし(?)裏にもタイルが。
レンガ積みの亭仔脚の柱の正面に、4枚組のタイルが左右5ヶ所ずつ。おなじみの柄だ。かなり汚れている
ところもあるな。あぁ掃除してあげたい(笑)
しかし広い大渓のまちのなかでファサードにタイルが使われているのはここだけ
私は、古い建物が活用されるのはいいことだができる限り当初のまま健全に使われ続けるのがベストと
思っているので、このおっちゃんの商売繁盛を願いつつ、太平老街を後にした。
バスターミナルへ行ったらちょうど中壢駅行きのバスが滑り込んで来た。乗ります!
首尾よく自強号に乗り込み、予定通り台北へ戻った。晩ごはんは友人が予約しておいてくれた有機食材のお鍋。
豪華で美味しかった~~~
続く。
川沿いにぐるっと回って中正公園。大渓神社の参道と鳥居があって、社殿の跡地に展望台が設けられていた。
そこに上ると大漢渓にかかる華麗な吊り橋、大渓橋を俯瞰できる。両端の塔はお城の入口のように装飾的で、
欄干はまるで老街のファサードのようなデザイン。1937年に完成し今は歩行者専用の橋となっているようだ。
昔から変わらない姿なのかどうかはわからないが、シンボリックな橋である。
渡ろうと思うと公園からエレベーターかスロープで10mほど下りなければならず、ちょっとそこまで行っている
時間もないので、上から眺めて楽しむのみ(苦笑)
まちは川の水面からかなりの高低差がある崖上に位置している。川の中には露出した岩が筋状に露出していて、
川底が大きな地層であることがわかる。この崖は長年の間に川の水が岩を削って作り上げたものなのだろう。
この街も大きな岩盤の上にちょこんと乗っているのだということが実感される。悠久な時の流れ、途方もなく巨大な
自然の力に畏怖を感じる。
しかしその大自然に対峙し、小さな石をちまちま積み上げ階段を作る人間の営みは実に愛おしい。。。
崖下まで続くつづら折りの石段、石坂古道は息をのむ美しさ。
ぐるっと回って普済堂をちらっと覗き、太平老街へやって来た。こちらは中山老街よりも長く規模が大きい。
賑やかで観光向けの店もちらほらあるが、「老街」らしい風情も保っている。
あぁしかし、、、タイムリミットが迫る。各店のファサードの装飾壁を見上げつつ急ぎ足で歩く。
前回大渓で一軒だけ見つけた、マジョリカタイルの貼られた建物はどこだったっけ・・・・あっ、あれだ!
ここも昔ながらの商売をやっていて、普段着のおっちゃんたちが店の前でくつろいでいた。
タイルの写真を撮っているとジロリと見られたので声はかけなかった(汗)。日常の暮らしを物珍しげに
見られるのを快く思わない人もいるので・・・手早く写真を撮る。
遠くから見てもひときわ賑やかなファサードは、実はタイル以上に剪黏芸術が見事!!
あでやかに舞う二羽の鳳凰の流れるような尾羽、しなやかに体をくねらせ向かい合う2匹の龍のうろこが
とても豊かに表現されている。花や植物、動物も色鮮やかでかわいらしい。
装飾壁のてっぺんに座っている人の像はこの店の先祖の方だろうか(笑)。ストーリーがありそうだな!
焼き物の破片を立体的に組み合わせて作る剪黏はとても手間がかかる。日本統治時代に入って来たマジョリカタイルは
こういった伝統的な装飾技法に代わってお手軽に施工できることで人気を博し爆発的に広まったという話だが、
その分剪黏の出番を奪ってしまったということだ。タイルにも功罪があるな。。。
ここでは平面的なタイルと立体的な剪黏の両方をうまく融合させて豪華さを極めている。
張り出したひさし(?)裏にもタイルが。
レンガ積みの亭仔脚の柱の正面に、4枚組のタイルが左右5ヶ所ずつ。おなじみの柄だ。かなり汚れている
ところもあるな。あぁ掃除してあげたい(笑)
しかし広い大渓のまちのなかでファサードにタイルが使われているのはここだけ
私は、古い建物が活用されるのはいいことだができる限り当初のまま健全に使われ続けるのがベストと
思っているので、このおっちゃんの商売繁盛を願いつつ、太平老街を後にした。
バスターミナルへ行ったらちょうど中壢駅行きのバスが滑り込んで来た。乗ります!
首尾よく自強号に乗り込み、予定通り台北へ戻った。晩ごはんは友人が予約しておいてくれた有機食材のお鍋。
豪華で美味しかった~~~
続く。