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Channel: まちかど逍遥
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瀬戸のカケラ

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瀬戸の続き。



ところで瀬戸蔵へ行く前にちょっと見たい建物があり、駅からそこへ向かって歩いていると解体現場に遭遇。
ええっ、ここは!!古い敷瓦がありそうだなぁ~~と眺めていた民家だったのだが、もうすっかり建物は撤去され、
重機で整地中。え~ん。


作業中の兄ちゃんに声をかけたら、建物はもう去年末に解体されたとか。ぱっと見ただけでもタイルのかけらが
目についたので、それもらって帰ってもいいですかと尋ねると、いいよ、と。ちょっと見回すと次々かけらが
見つかる。それも明治時代の分厚い印花文敷瓦から、各種染付転写タイルまで。ひぃ~~ん!!(涙)
タイル好きなん?と言って兄ちゃんも一緒に探してくれた。いい人(笑)
持って帰ってどうするわけでもないのだけど・・・あまりに忍びなくて。。コンビニの袋までもらって、泥
にまみれたずっしり重い敷瓦を抱えて目的地へ向かったのだった(苦笑)。


瀬戸蔵に行ったあと、帰りにもう一度立ち寄ってみたら作業は終わっていて誰もいなかったが、数個のかけらが
端の方にまとめて置いてあった。水道の水で少し流してあって、これはあの兄ちゃんが探しておいてくれたのに
違いない!!と確信(笑)。・・・でも万が一誰か他の人のためかもしれないと思って、2つだけもらって
メモを残しておいた。本当はどうだったのか、もう知る由もない(笑)。


見てきた建物はかなり町はずれにあり遠かった(汗)。お城のようで何か謎めいている。屋根の上にシャチが
載っていたりガレージの入口周りにタイルが並べてあるのが見えるが、本体の壁がさらに不思議だ。


坂を上ると建物を間近に見えた。3つ並んだアーチ窓の周りには窯道具の再利用と思しきパーツが使われ、
周りの壁は、レンガのようだがレンガよりもかなり長い焼き物のブロックが使われている。そしてそこには
青い釉薬が垂れたように点々と・・・んっ、これ見たことあるぞ。
瀬戸のまちなかのあるお宅の玄関に敷かれていたものと同じじゃないか?あそこの家と何か関係があるのかなぁ。


これがそのお宅の写真。やっぱり同じじゃない!?


そしてこちらもまた奇妙。一見木の皮か藁を押し縁で固定してあるのかと思いきや・・・どうもこれは瓦を
ぎっしり並べて立ててあるようだ。押し縁に見えるものも瓦で、水切り勾配をつけて取り付けられている。


そしてそこに木製の格子窓が!?古い鬼瓦などがそこここに配されているところを見ると、壁の瓦も撤去した
古い瓦の再利用なのだろう。瓦屋さんのお宅なのかな。いやはや、何とも不思議な建物だなぁ!!

しかし、タイルのかけらを抱えて瀬戸蔵まで戻るのは遠かった・・・(汗)

この日は訳あって日帰りになったのだけど、最後にまた日本鉱泉でお風呂に入ってぬくぬく温まってから帰った。
名古屋~瀬戸と充実した一日だったな。

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