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Channel: まちかど逍遥
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飛騨金山 ~元旭湯

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2019年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

飛騨金山の続き。

この町に行きたいと思っていた大きな目的がこちら。町家の裏手に隠れるようにして建つ、古い木造の2階建て。
ええっ、ここがお風呂屋か!!


確かに、「男」「女」と書かれた入口が2つ並んでいる。仲間の情報によると、男湯のみ公開されていて、
女湯は入れないらしい。公開されていると言っても、勝手に戸を開けて入って行って見るのだ。
えっ、、、ほんとに入っていいの・・・?路地裏だし何だか不法侵入みたいでちょっとやましい気分になるのだが、
中に入れば割とウェルカムな雰囲気。ボランティアガイドさんに先導されたツアーの人たちも来ていたので大丈夫。


暗い脱衣所の奥に明るく見えている浴室は、、、うわっ、何あれ!?


うひゃ~~~っ、白と黒の市松模様の浴室の壁がすごいインパクト!こんなお風呂見たことないぞ~~~
浴室は湯気抜きからの光が届いてとても明るい。


これ、一見白と黒のタイルを市松に貼っているのかと思いきや、白のはタイルだが黒の方は黒く着色された漆喰っぽい。
防水仕様になっているんだろうか。白タイルはストレートエッジ。


そして浴槽の中を覗くと・・・おぉ~っ、底がいちめん本業タイルじゃないの~~~いいなぁ!!
お湯を張ったところを見てみたい。いや、入りたい!


メジャーな柄の銅板転写タイルも、浴槽の底に貼るとは、新鮮~~~


あがり湯の浴槽には雷文のマジョリカタイルが使われていた。


達筆。。。


さて、脱衣所の方もじっくり見よう。こちらも古いままだ。


コンパクトな番台。ここは1988(昭和63)年で営業を終わられたらしい。もう30年かぁ・・・
しかしまるで今日が単に定休日であるかのような雰囲気。脱衣所も浴室も、今でも営業再開できそうないい状態だなぁ。


墨書き文字の木製ロッカー。


壁に飾られていた営業最後の日の写真には湯舟に浸かる常連のおばちゃんたちのにこやかな顔があった。


手洗いシンクがこれまた素晴らしい。垂直面にストレートエッジの白無地と模様入りのタイルをを太い目地をとって配してある。


墨絵のような松、竹、梅は、手描きである。上下に雷文タイルで縁取りを。


シンク中央の排水口は本業タイルを加工してある。一枚だけ柄タイルを使うところにセンスを感じるね!


例のごとくウェットティッシュで拭いてみたら、見違えるようにきれいになった(笑)


相対する壁には、シンクはないものの同じように白無地と模様入りのタイルが貼られていた。
こちらはピンクや緑、青などの色付きで、一見プリントタイルのように見えるが、やはり手描きタイルだ。素晴らしいなぁ~~


女湯は見れなかったが、どうなっているのか気になるなぁ。また違ったタイルがあるのだろうか。

あぁしかし、昨今全国で急速に銭湯・お風呂屋が廃業していっている。こんなお風呂屋がまだ全国で営業していた時代に、
物心ついていればなぁ・・・とつくづく思う。

続く。

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