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Channel: まちかど逍遥
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飛騨金山 ~理容土屋と居酒屋しのぶ

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飛騨金山の続き。

福寿美旅館の向かいの木造3階建ての元うなぎ屋「清水楼」。うなぎ屋の前はやっぱり割烹旅館だったのだろう。




ここ飛騨金山は飛騨街道の宿場町として江戸時代に賑わったところ。馬瀬川と飛騨川の合流点が天領・尾張藩・苗木藩・
金森藩の境にあたり、今も「境橋」という名の橋が馬瀬川にかかる。
1928(昭和3)年に金山橋ができるまでは、大船渡の渡しという渡船が飛騨川を渡る唯一の手段だったので、
荒天時には金山の宿で足止めされたとか。
近くにはこんな建物もあった。


ところで清水楼の名前は、その裏手にある湧き水からつけているのだろう。脇の細い路地を入って行くと
屋根の架かった水場があった。


郡上八幡などと同様、上流から順にきれいな水を使うルールとなっていて、最上流の一号池は飲み水専用、
二号池は冷やし物用、三号池は野菜や食器洗い、四号池が洗濯用となっている。
一号池の上には水神さんが祀られている。清水は水利組合により管理され今も美しく衛生的に保たれているのだ。

こういう清水をまちなかでもう1ヶ所見かけた。他に手押しポンプの井戸もたくさんある。

さて、さっき福寿美旅館のアポに遅れないように駆け足で通り過ぎた、こちらの建物、理容土屋をじっくりと鑑賞。


1階にはモザイクタイル貼りの円柱が3本並び、2階にも太い円柱?付け柱?が。ガラス窓から見える内部も
何かすごそう・・・声をかけたらちょっと驚いた様子ながらも快く見せて下さった。


うわ~~っ、内部の壁前面を埋めつくすこのキラキラガラスモザイク、福寿美旅館のトイレと一緒じゃないの!?




聞けばやはり、福寿美とは親戚ということだった。旅館と同時に内装をやってもらったのだろう。


この手洗い場も、福寿美旅館と同じ雰囲気だな!


特に足元の竹タイルがいいね~~


理容室なのになぜか床の間のような空間もあって、こちらも福寿美旅館を髣髴とさせるクドい床柱(笑)
しかしタイル貼りの台の上に床板が乗っているという不可思議・・・

あぁ、こんな突飛な内装工事をやった職人さんはどんな人だったのだろう。楽しい仕事だったに違いないな!

こちらは金山橋の手前にある、居酒屋しのぶ。お城風(?)の俗っぽい(失礼!)ビル型のお店なのだが、、、
入口周りのタイルがかわいい!!


タイル貼りの付け柱が・・・うわっ、ここも例のやつだ!!金山のまちじゅうでこのミラーガラスが
大流行していたのか??




円柱の腰張り部分に、小口サイズの凹凸のある型押しタイルが縦方向に貼られている。しかもいろんな色を
取り混ぜてカラフル!!ピンク系が多くてかわいいなぁ~~


壁にはモザイクタイルが。






いったん車でまちを離れ、お昼に飛騨牛を食す。ウマっ!!


おなかが落ち着いたらもう一度まちなかへ戻り、再度まちを歩こう。

続く。

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