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Channel: まちかど逍遥
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滝呂中央公園&観慶丸のトークイベント

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多治見の続き。

滝呂診療所
の近くにある滝呂中央公園の横を通ったら、、、あれは何だ?タイル貼りのようだな。
近くへ寄ってみると、外側は文字が刻まれた陶板がモザイク状に貼られていた。住民が参加して作ったのだな。


そしてアーチの内側には、こんな青緑色のきれいなタイルが貼られているじゃないの。


ちょっとボロボロなのは、古びた感じに作られているのだろう。青~緑~褐色のランダムな色調がいいなぁ。




内側は何も刻まれていない陶板。いらぼ釉だろうか、その上に緑を散らしてあるのが、まるで苔むしているよう。


そしてこちらは足元のレンガ風インターロッキングブロックの一部にあしらわれていた装飾だが、黒い玉石と
焼き物が使われていてなかなか素敵だ。


三角形の部分には達筆で「東」の文字。あとの3つには「西」「南」「北」の文字が墨書きされていた。
ははぁ、これは方位を表しているのかぁ。


そして中央部は円盤状の陶板が埋め込まれている。緑色のモヤモヤした模様に目がごまかされるが・・・
よく見ると中心から四方八方に引かれた黒い線のわきに何やら文字が書かれている。


「市役所」「多治見駅」の他、「北海道」「東京」「九州大阪名古屋」、そして「モスクワ」「ロンドンパリ」
「ボンベイ」「ケープタウン」「ブラジリア」「アンカレジ」などなど、世界中の都市の名が、墨書きされている!
滝呂中央公園から世界を見渡すのだ!


そしてまわりの葉っぱや花の模様はいずれも陶板。さすが焼き物のまち、こんなのお茶の子さいさいだな。
近くにあった石碑に「平成7年2月竣工」と刻まれていたので、これらはその時に作られたものだろう。


バスの窓から見えて気になっていたデッドストックが詰まった小屋も覗く。すごいな!藁で束ねてあるって、
いったいいつのだろう。しかし、これらの器も洗ったら新品として売れるかも・・・(笑)


川向こうの工場も気になっていたのだが見に行っている時間はちょっとなさそう。。。


ちょいちょい寄り道しながらの楽しい道のり。


笠原では、もう一軒、個人宅の敷瓦を見せてもらいたいと思っていたのだが、それもかなわず。。。
あぁ、今回の敷瓦は三連敗だな・・・


さて、モザミューに到着。
大阪では毎年春に開催されるのが恒例となっている「まちかどの近代建築写真展」。時々設営のお手伝いに行って
いるのだが、今回はモザイクタイルミュージアムの特別展とコラボすることになったと聞いていた。
実際は何から何までほぼ小道さんがされたのだが(笑)。
 →まちかどの近代建築写真展~タイルに出会う旅~ は1/20まで。

タイルつながりで、石巻の旧観慶丸商店の建物の保存活用についてのギャラリートークが会期2日目に開催された。
観慶丸は宮城県石巻市にあり、日本のタイル博物誌にも載っている、タイル好きには有名な物件。
1930(昭和5)年築。変わった名前は廻船問屋だった店主が自分の船の名前をつけたという。
地震の津波で壊滅的な被害を受けた石巻のまちにあって倒壊せず残った、貴重な近代建築だ。
私も震災後石巻へ行ったときに見たが、閉ざされていた。それが最近活用され出したことをネットでは見ており、
話を聞いてみたいと思ったのだった。

トークの講師は、一級建築士として建物の保存に尽力された長岡造形大学の津村泰範さんと、現在指定管理者として
建物を活用しているISHINOMAKI2.0の勝邦義さん。
倒壊は免れたものの浸水した古い建築を、将来にわたって残していくために、そして実際に使っていくために、
現法の枠の中で、行政と攻めの協議を行い、ギリギリの調整をされたことを淡々と話される津村さん。
古い建物ひとつ、守るということはこんなに大変なのだということが、よくわかった。
そしてハードの整備が終わったら今度は、使い続けていくこと、存在意義を示していくことが必要となる。
震災直後から石巻へ入って復興の道を模索されていたという勝さん。活動のベースとなる団体を立ち上げ
さまざまな活動を展開してきた。現在は観慶丸の指定管理者となり、日々建物を使い倒しておられるようだ。
インフラとか住宅とか大きなお金が動くようなことしかニュースで見ないので震災復興という言葉もどこか
遠い世界のことのような気がしていたが、こうやって地域に入り込んで細やかな営みを重ねている人々と、
ひとつのシンボリックな建物がまちの復興を牽引しているんだなぁと、あらためて思った。

トーク終了後、Oさんと少し笠原を散策。タイル文字3連発はどれも甲乙つけがたいな(笑)






タイル貝塚で少しタイル拾いも楽しんだ。ちょっと他とは違う、素敵なタイルが拾えてゴギゲン~~。



今回もいろいろ楽しめた。何度来ても楽しいな!

10月の瀬戸・多治見終わり。

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