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Channel: まちかど逍遥
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金門島でタイル三昧 水頭 Shuitou (5)

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台湾、金門島の続き。

3日目の朝、朝食後に散歩に出かける。水頭集落は1日目の夕方に到着してから日が暮れるまで歩き回ったが
最後はもう真っ暗になってしまったので、明るい間にもう一度見て写真を撮りたい。

泊まった宿、鳳毛麟趾もタイルがきれいに残っている建物なのだが、帰ってから見たらロクな写真を撮っていなかった(汗)

今度は夜とは逆ルートで歩くことに。特色ある石積みが美しい、黄廷宙銃楼。1934年築。
こちらの黄氏も南洋で富を築き洋楼を建てたが、内地の盗賊に子供を連れ去られ莫大な身代金を要求されるという(?)
事件があり、そのあとに銃楼を増築したとか。建物の4面に計27個の銃眼があけられているということだが、
どれが銃眼なのかちょっとよく分からなかった。奥にあった望楼が銃楼なのかな?
得月楼もそうだし、とにかくその当時はかなり物騒だったようだ。それだけ金門島に富が集まっていたということだろう。


そして、これがこないだは真っ暗でほとんど全く見えなかったお宅。
入口のある建物は、中国風の長屋門のように見えるが、パラペットに洋風の手すりがつけられているなど、中洋折衷式だ。
黄乃甫番仔厝と似た感じ。


窓の上のモールディングはいろんな形があり、だいたい洋楼のベランダのついていない側面や背面の壁にある
窓を飾っている。眉毛のように、壁を伝う雨水をよける実用途もあるだろう。
ここでは伝統的な磚貼りの壁につけられていた。


使っているマジョリカタイルの種類が多いな!同じ柄をたくさん並べるのではなく、違った柄のタイルを
少枚数ずつ賑やかに並べている。






入口ドアの両脇、そこから続く奥行方向の壁、軒下といった伝統民居でのお決まりの位置だけでなく、
洋楼でよく見られる、パラペットまわりに帯状に一列、マジョリカタイルが貼られている。


中洋、Wでふんだんにタイルが使われた、濃密でリッチなファサードだなぁ!!


しかしよく見てみると、ここにもレプリカタイルが混じっていた。





そしてこちらのお宅も、こないだ見たときは薄暗かったので、もう一度よく見よう。




美しい~~


そしてこちら、水頭集落のいちばん端にしていちばんの見どころ、黄天露宅。やっぱり絵になるなぁ!!




こちらもよく見ると手描きだ。もう、何が何かよく分からなくなってきた・・・(苦笑)


改修中の民居。今も昔と同じ材料で職人さんが作っているのだ。


金門島に到着した日の夕方に見たマジョリカタイル物件をひと通り、見て回ってから宿へ戻った。







さぁ、これから宿をチェックアウトして港へ向かい、小金門へ渡ろう。

続く。

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