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金門島でタイル三昧 水頭 Shuitou (4)

台湾、金門島の続き。

水頭集落の端まで来たのでぐるっと回って引き返そうと思ったら、これが現れた。
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あぁ、ここだったのか!台北で買った「台湾老花磚的建築記憶」の本にも載っていて、金門島でいちばん美しいと
聞いていた建物。「黄天露宅」は水頭集落のほんとに一番端にあった。1930年築。完工まで2年を要したという。
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うわぁ~~~確かに、美しい!素晴らしい!!エクセレント~~~!!
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ここのタイルは近くで見ても日本製に間違いない。
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しかも一枚一枚の状態がよく、剥がれたり欠けたりしているところもないのだ。
外部で長年風雨にさらされているので傷んでいたり結構カビていることも多いが、ここのは新品のように艶やかだ。
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ここも民宿になっていて、実はここを予約しようと思って半年以上前に問合せたのだが、早すぎてまだ予約を受け付けて
いないとのことだった。そして2ヶ月ほど前に再度予約しようと思ったら、もう満室だったのだ(涙)
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入口まわり、外壁、軒下、柱頭・・・フル装備。数量、種類の多さ、構成のセンス、もうパーフェクトだ~~~
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入口から覗いたら、部屋の中の壁にもタイルが貼られていた!しかしもう暗すぎて写真がブレブレ。。。
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さて水頭集落の端から端まで歩いたらもう7時半。すっかり日が落ちて、いよいよ写真が無理な暗さになったので
引き返す。
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しかし来た時とは別の道を歩いていたらまたまたタイルのある家が見つかった!
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うぉーっ、ここもまたすごいぞ!
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きれいなパープル系の色違いの花模様のタイルを並べ、四隅にまた別のパープル系のタイルを配して。
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こちらは雷文タイルで黄色のタイルを囲んで。
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ここは民宿ではなく普通に住んでおられるお宅のようだ。こじんまりしているがとても端正で、誠実な暮らしぶりが
伝わってくる。
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さておなかもすいてきたし、そろそろごはんを、、、宿で聞いていた食堂に行ってみると、おや、閉まってる?
近所の人がいたので聞いてみると、18時までだとか。えぇ~~っ!?困った。
これまで集落内を歩いていて、食堂らしい食堂は見かけなかった。というか、食料品店すらほとんど見かけなかったな。

食堂は他にはないですか?ないねぇ。食べ物を買えるお店は?うーん、ないなぁ。金城まで行かないと。
金城というのは、金門島の中心地の市街地。
バイクはある?いえ、ないです。じゃあバスだな。時間は、、、ちょっとこっちへおいで。
おっちゃん、バスの時間を見てくれたが1時間に一本のバスまで30分以上ある。それにこの時間から遠くまででかける
のはさすがにちょっと。。。ひぇ~、今日はごはん抜き!?お菓子すら持ってこなかったよう~~(泣)

途方に暮れる私があまりに哀れに見えたのだろう、おっちゃん、よし、こっちへ来い、と家の中へ。
ついて行くと厨房へ入っていき、これを作ってやるよ!と、インスタントラーメンの袋を。
えぇーっ!!私に作ってくれるの!?これでいいか?いやもう十分です!ありがとう~~~(歓喜)
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料理はできないがこれだけ作れる、と言いながら卵まで入れてくれて、リンゴも切って添えてくれた。もう感動。。。
強面なのに優しい~なんて親切なんだろう~~
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現役の時は中佐だったというおっちゃんの若い頃のカッコイイ写真を見たり、片言でおしゃべりしたりしながら
ラーメンを食べ、リンゴをかじり、あーお腹いっぱいで幸せ。

送っていかないが大丈夫か?と言うおっちゃんに、道は分かるから大丈夫!!本当にありがとう~と言っておいとまする。
宿への道はまた、やっぱりさっき通っていない道を選んで歩く。そしたら・・・またあった。しかしさすがに真っ暗(爆)
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近寄って見ると、うわっ、これはまたすごい。4枚1組の組絵タイルもあるし、使われている種類が多い。
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これは絶対明るいときに見に来なければ。明日は島内の集落めぐりに遠出する予定だが、朝活するかぁ~~
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家の前のコンクリート土間も型押し模様がついていてかわいいなぁ!ほんと、台湾人って、なんてラブリ~~なの(笑)
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やっと宿へたどり着いたらもう夜の9時を回っていた。
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深夜のように静まり返った宿の建物内を見て回る。
入口ポーチがかなり深く引き込まれているところを見てもこの建物は立派な邸宅ということがわかる。
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入口扉は長屋門のような建物にあり、入ったところは玄関ホールのような空間で、その左右に部屋のドアがある。
私の泊まった部屋はこの右側の部屋で、分厚く重く幅の狭い両開きの木製ドアにかんぬきをかけるスタイル。
玄関ホールと中庭との間は透かし彫りの入った軽い建具でセミオープンな感じ。
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その後ろにこの家の中心となる部屋がある。中央に祭壇があり、まわりの壁には絵や細かい彫刻が施されていた。
現在は宿になっているが、この部屋は元の住人がいたときのままのように見え、重厚で風格のある空間だった。
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長屋門のような部分と、祭壇のあるメインの棟は前面道路に平行な棟であり「落」と呼ばれる。
それらをつなぐように中庭の左右の棟があり、この家では左側の棟の外側に、通路と棟が追加された形になっている。
外側の棟の奥側がレンガ造りのちょっとした洋楼になっていて、階段を上れば屋上に上がれる。
以前こちらも台北で買ってきた「図解台湾民居」の本によると、これは丁字楼と呼ばれる型式のようだ。
ちなみにさらに後ろにも独立した棟があった。
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初めての金門島は初日から感動いっぱい、充実した日となった。

続く。

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