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金山橋と龍門司坂

鹿児島の続き。

さっき空港から走って来る途中に案内表示を目にして気になっていた石橋も、龍門滝の滝上から近いので行ってみよう。
金山(きんざん)橋が架かる網掛川は、田畑に囲まれた開けた場所に流れていた。駐車場とトイレもちゃんと
整備されているところを見ると、観光スポットとして訪れる人も多いのだろう。
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おぉ、確かにアーチの石橋だ。欄干は比較的新しそうだが、切石がぴっちり隙間なく積まれたアーチは
どっしりとして安定している。今も現役の車道橋でありなかなかいい感じ。
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金山橋の名の通り、菱刈や横川の金鉱山からの鉱石や物資を加治木港へ運ぶための「金山道路」に架けられた橋で、
加治木島津家が明治13年ごろに作ったと言われているが、詳しい資料は残っていないという。
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古い親柱も保存されていた。深く刻まれた「金山橋」の文字が歴史を感じさせる。
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そしてまた素晴らしいのは、この橋が架かっている川のすぐ上手にある滝!板井戸の滝。金山滝とも呼ばれている。
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こんな開けた里にある川なのに、ここで切り立った天然の崖ができており、流れに削られた岩の隙間から
数条に分かれて落ちる滝は見事だ。小さく見えるが高さは8mもあるらしい。
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垂直にそそり立つ崖から太い音を立てて半円形の深い淵に注ぎ込む。ここだけ切り取って見れば
山深い峡谷のようで雰囲気満点!石橋と滝が一度に楽しめるおすすめスポットだ。
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あぁ、来てよかった~郷土館のおばちゃんに感謝!

さて、龍門司坂は龍門滝の滝下からほど近い場所で、車道から登山口のような古道の入口を入っていくと
いきなり鬱蒼とした石畳の道が始まる。結構な坂道だ。
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江戸時代の日向筋から分岐して熊本へ向かう街道、「大口筋」の一部、山間部の486.8mが当時のままの姿で
残っている。
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古文書によると、1635(寛永12)年に作られたといい、あまり段差をつけないように敷かれた石畳が
特徴なのだとか。側溝が設けられたり、雨でのり面が浸食されないような工夫もされているという。
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石畳にはみっしりと苔がむし、その上にちらちらとレース越しのような木漏れ日が落ちている。
ゴツゴツした石畳は正直歩きにくいが、雨が降ると土砂が流れてぬかるむ山道からすれば、しっかり舗装された
この道は当時は断然楽だっただろう。江戸と薩摩を結ぶ重要な街道であり、大名行列にも使われたとか。
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西南戦争の時には西郷軍もこの道を通って人吉へ向かったといい、大河ドラマ「西郷どん」のロケ地にも
なっている。見てないけど(汗)
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龍門司坂の往復はなかなか気持ちいいハイキング。山道もこのぐらいが私にはちょうどいいな(笑)

駐車場の方へ戻る途中にあった、駅名標の形の「高井田」看板。廃線跡か!?と思ったが、関係ないようだ。
前の駅はおはよう、次の駅はこんにちは。こんにちはのNがロシア語みたい(笑)
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龍門滝の下にも温泉施設があったが、やっぱり八十八湯めぐりの温泉ということで、浜之市ふれあいセンター富の湯へ。
にがりのような味がする濃厚な温泉で満喫。もちろんスタンプ1つ目ゲット!
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続く

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