民居のタイルめぐり３（台湾）

台湾の続き。

北港から今度は、水林郷にある紀家にやってきた。
紀家古厝は日本統治時代の１９１５（大正４）年に、当時「サトウキビ王」と呼ばれた紀長により建てられた。

細い路地の中に入り込み、普通っぽい家の脇の門を入って行くと、隠れるようにして小さな三合院があった。
えっ・・・これ？左右の護龍は新建材で建て替えられており、正身の屋根の上にもタイルはない。
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ところが、、、近づいてみると、深いひさしに覆われた入口の左右の腰壁に、ずらりとマジョリカタイルが
貼られているじゃないの！！
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うわぁ～～！！さっきまではるか屋根の上を見上げてズームして写真を撮っていた私たちは、手でなでられる
場所にあるタイルに思わず駆け寄る！（笑）
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長方形のタイルでふち取りされた額縁の中に、４枚ずつセットで１４種類のタイルが貼られている（重複あり）。
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タイルは見たことある柄ばかりだが、どれも緑色が効いていて爽やか！セレクトにセンスを感じるなぁ～
ブルー＆グリーンに塗られた壁ともマッチしている。
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しかもこれらのタイルはどれも新品のように艶やかで、汚れ一つついていない。ため息が出る美しさ・・・
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その周りの洗い出しの部分をよく見ると、こんなガラスが入っている。リサイクルガラスかな！？
こんなかわいいディテールが昔からあったとは！
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ここのお宅では事情により、正庁の祭壇（神明）が撤去されてしまっていた。。。
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美しさにため息をつきながら何枚も写真を撮る。なかなかタイルから離れない私たち・・・（笑）
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あぁ、隠れた秘密のタイルスポットを堪能した～
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そして今度はいったん門を出て隣接する建物の方へ行くと、、、こちらは同じ紀家の洋館のようだ。
洗い出し仕上げの円柱には柱頭飾りがつき、縦長の上下窓には鉄製の面格子がはまっている。
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「紀」という名は「紀友則」「紀貫之」など日本古来の名前だと思っていた。
中国人の名前としてあまり聞かない気がするが、水林は福建省から渡ってきた人々が開墾した土地らしく
そちらの由来の名前だったんだな。
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続く。