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民居のタイルめぐり(台湾)

嘉義の続き。

2日目は朝から徐さんが車で嘉義近郊の民居めぐりに案内して下さることになっていた。
都市部近くにはやはりもう残っていないそうで、車で30分ばかり走った新港というまちにやって来た。
集落の中へ入り込んで車を停めると、徐さんのお友達がにこやかに迎えてくれた。
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レンガ造の門は、白い石(コンクリートかも)とのコンビネーションで、辰野式の建築を思わせる。
そしてこの門の両側に、緑色鮮やかなマジョリカタイルが貼られていた!!
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この家には現在、徐さんのお友達の方の親族が住まわれている、現役の民居だ。
林氏は福建省の漳州出身。20甲の土地を持っていた地主で、村長も務めた名家である。
(1甲はほぼ1haと同、約1万平米)
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門をくぐり中へ入ると、広い庭を囲むように三方に建物が配置された三合院住宅。
ゆるやかに反った棟は閩南(みんなん)様式の特徴だ。建材を中国から運んできて建てたのだそう。
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屋脊と呼ばれる、棟の部分の側面にマジョリカタイルが貼られている!!
遠目だがいろんな柄のタイルが3枚ずつ並んでいることが分かる。
高価なマジョリカタイルは財富の象徴として、遠くからも見えるように屋根の上や外壁に貼られたのだ。
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マジョリカタイルは日本統治時代に日本人が持ち込んだものであり、実際に使われているのもほとんどが
日本製である。マジョリカタイルが貼られている建物はすべて日本統治時代に建てられたものと言い
この林氏の邸宅も、もう何百年も時を経ているような枯れた風合いだが、実際は1928(昭和3)年築である。
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もっと古い時代の建物にあとからタイルを貼ったのではないかと、ちょっとしつこく聞いてみたのだが
そうではないという。建物が古く見えるのは、やっぱり南国の厳しい太陽と雨風にさらされているからか。
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こちらは一枚ずつ違った柄をずらりと並べてある。日本でも見たことのあるデザインが多いな。
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軒飾りがついているのは洋風建築からの影響だろうか。
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壁にはいろんな絵が描かれていたが、これはどう見ても冨士山!こんな中国風の三合院の民居の壁に
日本の冨士山とは驚いた!
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こちらも日本のどこかの風景のようだ。
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立体的な彫刻が施された透かしの建具。飛び跳ねる鹿がかわいい!その後ろには木の枝で蜂の巣をつつく猿が(笑)。
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こちらは綱が足に絡まってしまった馬。コミカルな表情と生き生きとしたしぐさに惹きつけられる。
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ゆっくりと見学させていただいたあと、門の前で皆で記念写真を。もちろんここには載せない(苦笑)。
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ところで門のタイルはかなり汚れていてかわいそうだが、これはカビであり表面を拭いただけでは落ちない。
剥がしたタイルと同じように、壁のタイルもきれいにできないのかと徐さんに聞いてみるが、薬品にどっぷり
浸けておく必要があるため、壁に貼られた状態ではできないのだとか。。。貼られたままきれいにする方法が
開発されたら画期的なんだけどなぁ。
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続く。

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