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Channel: まちかど逍遥
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お正月に家族と桜井を歩く

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先日仕事のあとにちょろっと駅前を見ていた桜井。駅前に木造旅館や古い長屋の路地、昭和のタイル物件などが
たくさんあって面白くて、またゆっくり見に来たいと
思っていたので、お正月実家に帰ったときにその近くに住む叔母の新居を見に行ったついでに、犬も連れて
実家の皆で歩くことにした。

近鉄大福あたりにある叔母の家から伊勢街道沿いにまっすぐ東へ。さすがに古い道なのでいろいろ見どころが満載で
それぞれ屋根の上の飾り瓦を見る人、道標を見る人、社寺を見る人、タイルや面格子を見る人・・・バラバラに
歩いて何か変わったものを見つけるたびに止まるのでなかなか進まず(笑)。こののんびり加減はお正月ならでは。


古いタバコ屋のショーケース。ストレートエッジの白タイルに「たばこ」の文字が右から左に。いいねぇ!


トタンの錆び具合が渋い小屋は西垣林業という会社のグラウンド。桜井は昔から木材の集散地で製材所が
たくさんあった場所だ。


古く上質な町家が今もところどころに残り、街道筋らしい風情を伝えている。


老舗の油屋。


お寺の屋根の上で獅子が舞っている。


ここの鬼瓦は伊勢海老だな!ヒゲがないけど。他にも大黒様やえびす様、龍や亀や鳥などいろんな瓦が見られる。


そしてこの街道筋では防火水槽率がとても高い。


ここにも。


おお、ここにも。どっしりした石製で、「用水」「水」などの文字が浮き彫りされている。
今どき防火用水をためておくことなどほぼないから、他のところだと植木鉢になっていたり、逆さにされて
何かの台になっていたりと、ないがしろにされていることも多いが、ここのはしっかり威厳を保っているな(笑)


昭和レトロなオブジェも満載。丸ポストも現役だ。


こちらのタバコ屋は人が住んではおられるがもう商売はやっていないようだ。


ここもショーケース下にかわいいモザイクタイル発見。


さてそろそろこの辺で引き返そう。ここまで2時間で約3km。・・・・遅っ!!(笑)
2008年の記事に書いた日本聖公会桜井聖保羅教会などを見ながらまた1時間かけて叔母の家まで3km歩いたのだった。


ところで桜井駅前を通りかかったとき、2008年の記事に書いた、謎の地下道のことを思い出した。
確かこの辺にぽっかりと口を開けていたはず・・・。しかし、ないな??
駐車場の歩行者通路になっているこの部分、自然すぎてスルーしてしまったけど、確かここだったんじゃないか!?
埋めてしまったのか。ま、今どきあんな真っ暗で危ない地下道を野放しにしておくわけもなかろう。
しかし、いったいなんのために作られた通路なのか、地上には一体何があったのか、嫌でも想像を掻き立てられる
面白い物件だったのに、なくなってしまったのはちょっと残念な気も・・・(苦笑)

家に帰ってから皆で情報収集(笑)。あんなに謎めいた地下通路だったのになかなか情報が出てこず、
妹が2ちゃんねるで話題に上がっているのを見つけたら、そのネタ元はこのブログだったという(爆)。
あとで兄が古い航空写真などからひもといたところによると、やはり駅前のこのあたりも材木商が立地していた
場所だったらしく、駅前の道は今のように通り抜けていなかったため、敷地の奥の方に建っていた事務所と駅との
行き来のために、地下道を作ったようだ。私が見たときにはすでに事務所の建物もなく敷地は駐車場になっていたので
駐車場をアンダーバスするだけの奇妙な地下道に見えたのだった。

お正月2日から楽しいまち歩きができて、今年も一年いい年になりそうだな!(笑)


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